被爆証言応答装置の製作に当たり、小・中・高校生が被爆体験証言者から講話を聴き、質問作成に協力していただきます

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ページ番号1030268  更新日 2025年2月16日

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Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA

令和6年(2024年)10月31日(木曜)
市民局国際平和推進部平和推進課
被爆体験継承担当:西田
電話:242-7831 内線:5817

被爆から79年が経過し、被爆者の更なる高齢化が進む中、被爆者の体験や平和への思いを的確かつ確実に後世へと伝えることが喫緊の課題となっており、本市では、「被爆者がいなくなる時代」を見据え、AIなどのデジタル技術を活用した新たな被爆体験継承の取組を実施しています。
現在、次の5人の被爆体験証言者の協力を得て「被爆証言応答装置」の製作を進めており、先日、証言者への質問作成に協力いただく小・中・高校生を公募したところ、13人から応募がありました。
つきましては、次のとおり応募者に被爆体験証言者から直接講話を聴いてもらい、質問をリストアップしていただいた後、質疑応答に臨んでいただきます。

1 被爆証言応答装置の製作に協力いただく証言者(5人)

氏名(敬称略)

(フリガナ)

年齢

(R6.11.5時点)

プロフィール

笠岡 貞江
(カサオカ サダエ)

92

高等女学校1年生であった12歳の時、爆心地から3.5km離れた自宅で被爆。

切明 千枝子
(キリアケ チエコ)

94

高校1年生の15歳の時、病院に向かう途中、爆心地から1.9km離れたところで被爆。

内藤 愼吾
(ナイトウ シンゴ)

85

6歳の時、爆心地から1.7km離れた自宅で、庭にある防空壕の入口で弁慶蟹を捕まえようとしゃがんだときに被爆。

八幡 照子
(ヤハタ テルコ)

87

8歳の時、爆心地から2.5km離れた自宅から出掛けようとしたときに裏庭で被爆。【英語】

山本 定男
(ヤマモト サダオ)

93

中学校2年生であった14歳の時、爆心地から約2.5km離れた東練兵場で、畑の草取り作業のため集合していたときに被爆。

2 小・中・高校生の被爆体験証言講話の聴講

日時:令和6年11月5日(火曜)16時30分~(1時間程度)
会場:平和記念資料館 東館地下1階 会議室1
内容:

  1. 被爆体験証言者 山本 定男氏による被爆体験講話(30分程度)※
    ※講話の様子を撮影し、被爆証言応答装置で再生する予定です。講話の前後に撮影時間を設けますので、講話中はフラッシュ撮影など撮影に影響を及ぼすものは厳禁とさせていただきます。
  2. 参加者による質問のリストアップ及び質疑応答(30分程度)

参加者:小・中・高校生 13人(予定)(小学生1人、中学生5人、高校生7人)

【参考】被爆証言応答装置について

被爆証言応答装置は、利用者の質問に対して、あらかじめ撮影した被爆者のインタビュー映像の中からAIが分析し、適切な答えを選んで再生する仕組みです。利用者に被爆者本人の映像や音声で被爆者との対話を疑似体験いただくことで、被爆者の体験や平和への思い、核兵器の非人道性への理解を深めていただき、「ヒロシマの心」の共有を図ることとしており、被爆80周年の令和7年8月の稼働開始を予定しています。
被爆者への質問は、本市及び平和記念資料館の職員がこれまでの経験を踏まえて作成したものや、本市の平和教育プログラムの一環として市立の小・中・高等学校において実施した「被爆体験を聴く会等」の中で、児童生徒が実際に質問した内容を教育委員会が集約したもの、これまで継続して被爆者体験証言を聴講してきた他の自治体に蓄積されてきたもののほか、この度、リストアップしていただいたものを踏まえ、本市で決定します。

Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA