世界エイズデーにあわせてHIV(エイズ)・梅毒の検査イベントを実施します!

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ページ番号1044048  更新日 2025年11月25日

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Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA

令和7年(2025年)11月25日(火曜日)
健康福祉局保健部健康推進課
保健予防担当課長:坂口 浩章
電話:504-2882
内線:4140

 WHO(世界保健機関)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別と偏見の解消を図ることを目的として、毎年12月1日を「世界エイズデー」と定め、エイズに関する啓発活動の実施を提唱しており、我が国においてもこの日を中心にエイズに関する啓発活動が推進されています。

 本市においても、世界エイズデーにあわせて、HIV(エイズ)に関する正しい知識の普及啓発を行うため、広島市西新天地公共広場(アリスガーデン)周辺にて普及啓発イベントを開催します。

 当日は、アリスガーデンを中心に、中央通りや本通りで街頭啓発を行うとともに、近隣のクリニックで無料・匿名のHIV(エイズ)・梅毒臨時検査を実施します。

 多くの方にご参加いただくため、事前の広報にご協力をお願いします。また、当日の取材もお願いいたします。

令和7年度「世界エイズデー」のキャンペーンテーマについて

世界エイズデーキャンペーンフライヤー

キャンペーンテーマ

「U=U 検出されない=性感染しない」

 

趣旨

 これまでHIVとエイズに対して様々な取組がなされてきました。

 治療法の進歩によりHIV陽性者の予後が改善された結果、HIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。

 また、近年では、HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6ヶ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないことも確認されています。このことは、Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)、略して「U=U」と呼ばれています。

 治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、HIV感染の予防にも、その進歩に支えられた様々な選択肢が用意されるようになりました。

 しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、有効な治療法がなく死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また、差別や偏見を招く要因の一つになっているとも言われています。

 この「U=U」という言葉をより一層浸透させることで、もう一度HIVとエイズのことを皆で考えてみましょうというメッセージが込められています。

普及啓発イベントについて

主催

 広島県、広島市、一般社団法人広島県臨床検査技師会、特定非営利活動法人りょうちゃんず

日時

 令和7年12月6日(土曜日)

 14時00分~17時00分

イベント内容

  • HIV(エイズ)・梅毒臨時検査の実施(受付は16時30分まで)
  • エイズ啓発資材等の配布
  • エイズ啓発ブースの設置

HIV(エイズ)・梅毒臨時検査について

検査会場

 あおぞら健診・内科クリニック(広島市中区三川町1-20 ピンクリボン39ビル)

※当該医療機関は、実施場所の提供に御協力いただいている医療機関です。
このため、臨時検査についての問合せを同医療機関に行うことは御遠慮ください。

検査内容

 無料・匿名・予約不要の迅速(即日)検査を実施します。

 ※梅毒検査も併せて受検できます。

<取材に当たってのお願い>
検査を受ける方のプライバシーに配慮するため、検査風景の撮影についてはご遠慮ください。
検査会場の撮影については、別途時間を設けます。撮影を希望される場合は、12月5日(金曜日)の17時までにご連絡ください。

保健センターにおけるHIV(エイズ)・梅毒検査の実施について

臨時検査の実施場所と実施日の一覧

 世界エイズデーにあわせて、各区保健センターにおいても、通常の検査日程に加え、次のとおり臨時検査を実施します。

 検査は無料・匿名で受けることができます。また、迅速(即日)検査ですので、約5mlの採血後、約20分で検査結果がわかります。

 なお、一部の臨時検査を除いてWeb又は電話での事前予約が必要です。

日付 臨時検査 通常検査

12月1日

(月曜日)

安佐北保健センター 9時30分~10時30分

中保健センター 18時00分~19時40分

東保健センター 9時30分~10時50分

12月2日

(火曜日)

西保健センター 13時30分~15時00分

安芸保健センター 10時00分~11時20分

南保健センター 9時30分~11時00分

西保健センター 9時00分~11時00分

12月3日

(水曜日)

中保健センター 13時00分~15時00分 ※

中保健センター 9時00分~11時00分

佐伯保健センター 9時00分~11時00分

12月4日

(木曜日)

安佐南保健センター 9時30分~11時00分

安佐北保健センター 9時30分~10時30分

12月5日

(金曜日)

南保健センター 18時00分~19時30分

12月8日

(月曜日)

東保健センター 13時30分~15時00分

佐伯保健センター 12時00分~15時00分

東保健センター 9時30分~10時50分

※ 事前予約不要

梅毒の発生状況について

本市の年間報告数の推移

 近年、全国的に梅毒患者が増加しており、本市における2024年の報告数は、161件(男性118件、女性43件)であり、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、2022年(317件)、2023年(272件)に次いで3番目に多い報告数となっています。

 また、2025年の報告数は、10月末時点で129件(男性87件、女性42件)となっています。

梅毒発生動向について

感染経路について

 本市における2024年の梅毒届出患者等(無症状者を含む)について、推定感染経路のほとんどが性的接触であり、そのうち約半数に、6か月以内の性風俗産業の利用歴または従事歴がありました。

妊娠中の梅毒感染について

 妊婦が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、流産や死産のリスクが高まります。

 また、母子感染によって赤ちゃんが梅毒にかかった状態で生まれる「先天梅毒」となることがあり、生後数か月以内に発疹や骨に異常が出ることがあるほか、数年後に目の炎症や難聴などの症状が出ることもあります。

 先天梅毒の予防には、妊娠中の感染予防が大切です。また、感染した妊婦への適切な治療により、母子感染のリスクを下げることができます。

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