食中毒事件の発生について

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ページ番号1044345  更新日 2025年10月22日

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Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA

1 事件の概要

令和7年10月22日(水曜日)12時45分頃、市民から「体調不良で医療機関を受診したところ、内視鏡検査にてアニサキスの虫体が摘出された。」との連絡があり、調査を開始しました。

調査の結果、10月18日(土曜日)19時50分頃に「すし辰 緑井本店」を利用した1グループ2名のうち1名が、10月19日(日曜日)0時頃から、嘔気及び胃痛等を発症していました。

患者が潜伏期間内に喫食した原因となり得る食品は当該施設で調理された鮮魚介類のみであること、喫食した鮮魚介類は提供までの過程で冷凍又は加熱処理がなかったこと、医師から食中毒患者等届出票(胃アニサキス症)が提出されていることから、広島市保健所は、当該施設で調理された鮮魚介類を原因とする食中毒と判断し、10月22日(水曜日)、当該施設の営業者に対して、営業の一部(生食用鮮魚介類(冷凍品を除く)の調理及び販売)の禁止を命令しました。

2 患者の状況

  1. 患者数 1名(入院なし)
  2. 主症状 嘔気、胃痛、胃の張り

3 原因施設

  1. 施設名 すし辰 緑井本店
  2. 営業の種類 飲食店営業
  3. 営業所所在地 広島市安佐南区緑井五丁目20番27号
  4. 営業者氏名 鮮コーポレーション株式会社 代表取締役 西田 龍一(にしだ りゅういち)

4 原因食品

生さんまの握り、サーモン軍艦

5 病因物質

アニサキス

6 広島市保健所の対応

  1. 患者の発症状況及び喫食状況等の調査
  2. 原因施設の立入調査・指導
  3. 原因施設の営業の一部(生食用鮮魚介類(冷凍品を除く)の調理及び販売)禁止

 

アニサキスによる食中毒防止について

市民の皆さまへのよびかけ

アニサキスとは

体長は2~3cm、半透明白色の寄生虫で、サバ、サンマ、サケ、アジ、イワシ、イカなどの魚介類に寄生しています。

渦巻き状になっていることが多く、半透明膜の袋に入っていることがあります。

多くは魚介類の内臓部分に寄生していますが、寄生している魚介類の鮮度が落ちると、内臓から身の部分に移動します。

体内に入ると、食後、1~36数時間後に、激しい腹痛や嘔吐などを発症します。

予防のポイント

アニサキスは、食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは死滅しません。

しめさばなどの加工品も刺身と同様に注意が必要です。

次の方法で予防しましょう。

1 加熱

加熱することで死滅します。筋肉の内部まで入り込んでいる場合があるため、中心部まで十分に加熱しましょう。

60℃以上で1分、または70℃以上だと瞬時に死滅します。

2 冷凍

冷凍することで死滅します。-20℃で24時間以上冷凍してください。

3 除去
  • アニサキスは通常、魚の内臓に寄生していますが、魚が死に、鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動します。
  • 筋肉に移動したアニサキスは発見が難しくなるため、早めに内臓を除去しましょう。
  • 魚介類を刺身などに加工する際は、アニサキスが寄生していないか目視で確認し、取り除きましょう。
  • 内臓にアニサキスがいたときは、刺身やしめ鯖など生で食べる料理には使用しないでください。

Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA