令和6年第1回教育委員会議(1月定例会)議事録

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ページ番号1034070  更新日 2025年2月24日

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令和6年第1回 広島市教育委員会議議事録

令和6年1月24日(水曜日)、令和6年第1回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後2時42分

2 教育長及び委員の出席者

  • 教育長 松井 勝憲
  • 委員 井内 康輝
  • 委員 秋田 智佳子
  • 委員 伊藤 圭子
  • 委員 西 敦子

一橋信之委員は欠席

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 木村 滋宏
  • 総務部長 石橋 正啓
  • 青少年育成部長 橋本 英士
  • 学校教育部長 川口 潤
  • 指導担当部長 中谷 智子
  • 教育センター所長 松浦 宰雄
  • 総務課長 山本 雅英
  • 教育企画課長 橋本飛雄馬
  • 育成課長 西本 哲也
  • 指導第二課長 長屋 吉輝

4 傍聴者等

2人

5 議事日程

  • 議題1 湯来地域における小中一貫教育校の設置場所等について(報告)
  • 議題2 令和6年広島市二十歳を祝うつどいの開催結果について(報告)
  • 議題3 青少年野外活動センター・こども村及び三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターの更新に係る基本計画(案)の概要について(報告)
  • 議題4 沼田高等学校寮の食事提供に係る管理運営の見直しについて(報告)

6 議事の大要

松井教育長
ただ今から、令和6年第1回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
本日は、傍聴の方もお見えになっておられるようですが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
なお、本日、一橋委員が所用により欠席されておりますが、会議の定足数は満たしております。
本日の議事録署名者は、井内委員と西委員にお願いいたします。
これから日程に入ります。
本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
それでは、議題に入らせていただきます。
まず、議題1「湯来地域における小中一貫教育校の設置場所等について」を議題とします。
本件は報告案件です。内容について、教育企画課長から説明をお願いいたします。

教育企画課長
それでは、「湯来地域における小中一貫教育校の設置場所等について」、御説明いたします。
このことにつきましては、今月の19日に開催されました文教委員会において説明したところですが、本日は報告事項として同様に御説明をいたします。
それでは、お手元の資料の2ページを御覧ください。
まず1、経緯についてです。湯来地域における小学校・中学校については、小規模化による教育面の課題が生じている中、地域住民が主体となって、教育面の課題解決のみならず、地域全体の活性化に向けた有効な方策につながる学校の在り方について、検討が進められた結果、湯来地域の全ての小・中学校を統合し、一つの小中一貫教育を行う学校を設置することが望ましいとの合意形成が図られ、令和4年9月2日に、本市に対して提言書が提出されました。
これを受け、本市としては、湯来地域の全ての小・中学校を1校に統合し、湯来ならではの魅力的な小中一貫教育を行う学校の設置に向け検討することとし、保護者や地域団体の代表者により構成される「湯来地域における小中一貫教育校設置検討会議」を地域の窓口として、教育委員会事務局及び市長事務部局の関係部署とが連携し、提言書の内容の具現化に向けた協議を進めてきました。
そうした中、昨年12月19日に開催された第9回検討会議において、校舎を新築することを前提に、「湯来南庭球場・運動広場・湯来体育館」の敷地に小中一貫教育校を設置することを希望する旨、地域としての結論が出されました。
こうしたことから、2、今後の取組としまして、当該敷地に小中一貫教育校を設置することを地域が希望していることに加え、子どもたちのより良い教育環境の確保、既存の公共施設の有効活用及び本市の財政的負担の軽減等にも資することから、当該敷地への湯来ならではの魅力的な小中一貫教育を行う学校の設置に向けた取組を進めることとしています。
なお、取組を進めるに当たっては、地域から要望が出ている通学に伴う負担軽減策等について引き続き検討するとともに、湯来地域全体の活性化につながるよう、企画総務局や佐伯区役所等の関係部署が進めるまちづくりの取組と連携を図りながら、新たな学校を地域コミュニティの拠点とすることや統合に伴い廃校となる学校の跡地・跡施設の活用等についても検討することとしています。
なお、今後の整備スケジュールについては、令和6年度に基本計画を、7・8年度に基本設計・実施設計を、9年度から11年度にかけて建築工事を行い、令和12年4月の開校を目指すこととしています。
当該敷地への整備方法のイメージ等については、別紙としてまとめておりますので、3ページを御覧ください。
まず、所在地ですが、佐伯区湯来町大字白砂1215-1で、面積は33,156平方メートルです。土砂災害特別警戒区域等の指定としては、主として活用が想定される運動広場及び体育館は、レッドゾーン、イエローゾーンいずれにも指定されていませんが、庭球場の一部が、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に指定されています。
次に、学校施設の整備方法イメージとしては、校舎については、現在、駐車場として利用されている体育館前のスペースに新築することを想定しています。また、学校のグラウンドや体育館については、公共スポーツ施設である湯来南庭球場、運動広場及び湯来体育館を活用するとともに、プールについては、近隣の砂谷中学校のプールを活用することを想定しています。なお、湯来体育館等の既存の公共施設を活用することについては、地域へも説明し、了承を得ています。
最後に備考欄にありますとおり、運動広場への人工芝の敷設、体育館への空調設備の新設等が計画されているほか、プロスポーツチーム等が施設を利用する際には、試合や練習の見学、選手との交流活動等ができるなど、児童生徒にとって恵まれた環境になるものと考えています。また、体育館、プールを新築する必要がなく、校舎を新築するのみで足りるため、財政的負担が軽減できることや、学校としての利用は、平日日中が中心となるため、平日日中の稼働率が低い運動広場等の有効活用が図ることができるものと考えております。
なお、資料の4ページには、湯来地域小・中学校等位置図を、5ページには、敷地周辺の土砂災害特別警戒区域等指定状況及び航空写真を参考資料として添付しております。説明は以上です。

松井教育長
はい、ありがとうございました。
ただ今の説明につきまして、御質問等がありましたらお願いいたします。
参考資料2の丸1の土砂災害特別警戒区域等指定状況の図面について、凡例がないのですが、赤が特別警戒区域で、黄色がイエローゾーンですか。

教育企画課長
警戒区域のレッドゾーンとイエローゾーンです。

松井教育長
体育館とか駐車場とか運動広場の敷地は指定されていないということですね。

教育企画課長
はい。

井内委員
この図面等は以前も見せてもらったので大体理解しているつもりですが、この整備のスケジュールでは、建築工事が令和9年からと少し先になりますが、住民の方々との合意はできているのですか。

教育企画課長
整備スケジュールについて、検討の中でお問い合わせもありましたので、御説明をしておりまして、細かい内訳までは説明をしていないのですけれども、予算が付いてから、5、6年程度はかかりますという御説明をし、了承を得ております。このスケジュール感とずれはないと考えております。

井内委員
普通はこの計画が発表されてすぐにできるものだと思って、特に学校関係の施設ですから、1日でも早い方が子どもたちにとって有利だと思われる方が多いだろうと思います。
この建築工事はどれから手を付けるのですか。まだ、具体的にはなっていませんか。

教育企画課長
この度、体育館とプールについては既存施設を活用する方向ですので、直接整備をしないといけないのは校舎本体になります。校舎本体も来年度以降に具体的な配置やどういう部屋を作るのかを計画していきまして、実際の工事は、スケジュールを示してますけれども、規模がかなり大きい建物になりますので、3年程度かかるということで予定をしております。

井内委員
校舎だけは、新たな設計をして新築しないといけない。その他の庭球場や運動広場は多少の整備は必要かもしれませんが、まずは既存のものを活用するということですね。

教育企画課長
はい。

井内委員
ですから、令和9年から11年度の建築工事は、主に校舎に3年ぐらいかかるという考え方で良いですか。

教育企画課長
はい、おっしゃるとおりです。

井内委員
はい、分かりました。

西委員
広島市の小・中学校も、プールを修繕したり、作り直さないといけないと聞いたことがあります。砂谷中学校のプールを使用するので経費節減となるだろうと書いてありますが、この砂谷中学校のプールの修繕は、令和12年の開校までの当分の間は必要ないということなんでしょうか。

教育企画課長
そうですね。現時点で築5年になってます。

西委員
新しいのですね。

教育企画課長
はい。新しいのでその心配はないかと思います。

松井教育長
それでは、本件についてはこの程度にいたしたいと思います。
続きまして、議題2「令和6年広島市二十歳を祝うつどいの開催結果について」を議題といたします。
本件は報告案件です。内容について育成課長から説明をお願いします。

育成課長
それでは、議題2「令和6年広島市二十歳を祝うつどいの開催結果について」、報告をさせていただきます。
資料は6ページを御覧ください。
最初に、1、開催概要の(1)日時、(2)場所、それから(3)主催については、記載のとおりで、日時につきましては、令和6年1月8日、成人の日に開催をしております。それから場所については、広島市西区商工センターにあります広島サンプラザホールを中心といたしまして、周辺で開催をいたしました。主催については、広島市と広島市教育委員会となっております。
次に、(4)企画ですが、広島市教育委員会と令和6年広島市二十歳を祝うつどい実行委員会の委員8人で企画をしております。
(5)運営協力ボランティアとして、広島市立井口中学校の生徒60人、それから、今回の二十歳を祝うつどいの開催に当たり一般公募しました運営ボランティア(高校生9人)となっております。
それから、(6)対象は、平成15年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた広島市民、本市の住民基本台帳に記載されている人ですけれども、こちらが11,852人です。
(7)のテーマは、実行委員会で決定をしておりますが、「H8(エイチエイト)~はばたけ~」としております。
(8)の内容につきましては、まず丸1の式典では、オープニングアトラクションとして、基町高等学校器楽部による演奏、恩師からのメッセージ及び広島に縁がある著名人からのビデオメッセージのスクリーン上映、広島文化学園大学の学芸学部音楽学科の学生による国歌斉唱、記念品贈呈、市長の式辞、議長からの祝辞、それと二十歳の誓いということで進めております。
それから、その下の米印のところですが、式典の様子を本市の公式YouTubeチャンネルで1月12日から公開をしており、3月31日までとなっております。1月19日現在の視聴回数は500回で、今朝時点では533回の視聴回数になっております。
それから、丸2の同窓広場です。先ほどのサンプラザのホールの西側の公園に市内の全中学校の幟旗を設置いたしまして、来場者が出身中学校ごとに交流できるようにいたしました。
それから丸3のサブホールイベントにつきましては、恩師からのメッセージを紙で掲示をいたしております。それから、アンケート回答者の抽選ということで、この式典等につきまして、対象者に対してアンケートをしておりますけれども、そちらの方に抽選でくじを引いていただきまして、協賛企業13企業からいただいた広島ブランドの品物を進呈しております。それから、おりづる企画といたしまして、おりづるを折るコーナーを設けまして、そちらの方でおりづるの回収をしております。なお、このおりづるにつきましては、おりづるアートを作成いたしまして、また、実行委員によりまして、平和記念公園の方に献納したいと考えております。それからフォトスポットといたしまして、金屏風でありますとか、昨年5月に開催されましたG7広島サミットのパネルなどを置きまして、そこで写真を撮れるようにいたしました。それから、市政啓発コーナーとして、選挙啓発、模擬投票ですけれども、そうしたものでありますとか、飲酒運転の根絶という諸々の市政の啓発、それから郵便局から「はがきで感謝を伝えよう」のコーナーを設けていただきました。
それから次の(9)来場者ですが、約8,000人、昨年と比べて200人ほど増えております。
7ページを御覧ください。このつどいの振り返りでございます。来場者については、当日、天候に恵まれておりまして、昨年よりも多くの来場者数となりました。
次に、全体的に落ち着いた雰囲気の中で、係員の指示等にも従って行動していたことから、大きなトラブルもございませんでした。それからアンケート回答者の85%が参加して「よかった」と回答いただいております。
次に、プログラムについてです。アンケートで「よかったプログラム」と回答があったものにつきまして、多かった順に上から5番目程度ですけれども、基町高等学校の器楽部の演奏、それから著名人からのビデオメッセージ、同窓広場、記念品、恩師からのメッセージということになっております。今年は、アトラクションを含めて式典としたため、国歌斉唱が始まる前までには、多くの参加者が着席することができました。
サブホールイベントについてですが、サブホールの来場者に「ザ・広島ブランド」の協賛品を配った上で抽選もしていただいております。それで、アンケートについては288人からの回答をいただきました。それから、おりづる企画につきましては、コーナーを設置し、折り鶴を折ることを呼びかけるなどして、折り鶴の回収をしております。次に、フォトスポットでは、金屏風やG7広島サミットのパネルなどを背景に、来場者が記念撮影を行っておりました。市政啓発コーナーでは、掲示物や模擬投票などに興味を示す来場者が見られまして、市政をPRする機会になったと思っております。
次に、実行委員会・ボランティアについてです。実行委員は、9月から会議を重ね、創意工夫をこらしながら、当日配布するパンフレットの企画・作成、記念品のデザイン、ビデオメッセージに出演していただく方との調整、前日の準備などに積極的に参加しておりました。また、当日の式典におきましては、二十歳の代表として、記念品の受領や二十歳の誓いなどを行いました。運営ボランティアにつきましては、前日にフォトスポットの設営や、サブホールの飾り付けなどの準備を行っていただきました。当日は、式典会場内での誘導や車いす来場者のサポートをしていただきました。次に、井口中学校の生徒については、前日準備としてパンフレットの袋詰めなどを行っていただきました。当日は、来場者の案内、はがきの受付、記念品の配布などを行っていただきました。
その他ですけれども、昨年同様に、来場者の混雑を避けるために2部制としたこともありまして、会場周辺道路の交通渋滞が1部制の時よりも緩和されたように思います。それから、広島西警察署へトラブルや苦情の通報はなく、二十歳を祝うつどいを予定どおり開催することができました。引き続き、安全確保の観点から警察署と連携を図りながら、今後の開催をしていきたいと考えております。
それから、下の四角の枠には、アンケートに記載していただきました自由記述の主なものを掲載しております。併せて御覧ください。
次の8ページにつきましては、式典の様子などにつきまして写真を載せております。こちらも併せて御覧ください。説明は以上でございます。

松井教育長
ありがとうございます。
ただ今の説明につきまして、御質問等がありましたらお願いいたします。

井内委員
民法の改正で成年年齢が18歳になった時に、18歳で行うべきか、二十歳で行うべきかということで、討論をしたりアンケートを取ったりしましたが、現状ではどうなんですか。二十歳で行うということについて特に異論は出ていないんでしょうか。

育成課長
はい。二十歳の時に実施することを決めてから以降は、どっちなんですかというお問合せはあったように記憶しておりますが、なぜ二十歳の時にするのかとかというような異論は来ておりません。

井内委員
ニュースなどで見ると、全国的には18歳で行うところもあるようですね。

育成課長
そのようですね。

井内委員
常識的に我々は二十歳の時に開催されるものだと思っているから、こっちの方が良いなと思っています。18歳の時だと、高校から大学への受験などがありなかなか落ち着かないが、二十歳の方はむしろゆっくりできるというか、本当の意味でお祝いができそうな気がするので良いと私は思っていますが。

育成課長
おっしゃるとおりです。

井内委員
参加されてる皆さんはどう思ってるのかということについて、フォローがいるのかなとも思うので。

育成課長
現行の形に切り替えて2回目の式典ですけれども、去年もそうですが、特に年齢について、混乱されるようなことはありませんでした。

井内委員
2点目の質問ですが、以前は同窓広場が1番人気があると思っていましたが、これだけで判断はできないと思いますが、「よかったプログラム」の回答順位が下がっているのは、少し中身が変わってきつつあるんですかね。最近行っていないので分かりませんが、同窓広場に集まってみんなでワイワイやっている姿というのは、あまり変わらないんですか。

育成課長
現状、ワイワイやっているのは変わらないです。ただ、「広島市立基町高等学校器楽部の演奏」などホールで行われるアトラクションについて、皆さんが良かったと感じておられることは、同窓広場が良かったと言う意見の順位が相対的に落ちた要因ではないかというふうに考えております。

井内委員
これを聞くのは野暮だと思いますが、私は聞いたことはありませんが、この基町高等学校器楽部の演奏は素晴らしかったんですか。

育成課長
私はOBなんですが、とても良かったです。

井内委員
是非、またどこかで聞きたいものだというふうに思います。

秋田委員
ここに3月31日までと書いてありますが、YouTubeで観れるんですよね。

育成課長
3曲全部は観れませんが、YouTubeで観ることができます。
全編に渡って撮影したものを繋ぎ合わせておりますので、一部にはなりますけれども、基町高校の演奏は観れます。

井内委員
分かりました。観てみます。ありがとうございます。以上です。

松井教育長
他に御質問等はございますか。

伊藤委員
アンケートは、紙でされたのですか。それともQRコードをスマートフォンで読み取る形でされたのですか。

育成課長
式典のパンフレットに記載したQRコードを読み取って回答していただきました。今回は、回答済みの画面をサブホールの抽選会場で見せていただいた方に、くじを引いていただいて、商品や景品を持って帰っていただいたということもありましたので、多くの回答をいただきました。紙でのアンケートも実施しました。

伊藤委員
QRコードだと回答も集計も速くできますので、良いと思っています。回答が288件とありますが、もう少したくさん回答があると良いと思いました。ありがとうございます。

松井教育長
他に御質問等はございますでしょうか。

西委員
アンケートへの回答のお願いは、式典のどの辺りの時間帯でされるのでしょうか。最近、若者は常にスマートフォン触っていますので、式典の間もずっとスマートフォンを操作しているということもあると思います。アンケートの回答をお願いしますと言えば、当然スマートフォンを出して回答をするのでしょうから、あまり早くその指示があると、参加者が式典の間もずっとスマートフォン操作してしまうということもあり得るのではないのかと思いました。

育成課長
アナウンスにつきましては、まず第1部と第2部それぞれの式典開始の直前に、司会の方から呼びかけていただいて、式典の終了時に、今度は実行委員の方から式典会場に残っておられる方に対して呼びかけを行っております。式典終了後に多くの参加者に回答していただけたのではないかと考えております。

西委員
はい。わかりました。参加者がずっとスマートフォンを操作しているような風景もあったのではないかと懸念したので質問しました。ありがとうございます。

松井教育長
私も参加しましたが、意外と振袖でしたらそれほどスマートフォンを見ていないような気がしました。
他に御質問等ございませんでしょうか。
それでは、本件につきましてはこの程度にいたしたいと思います。
続きまして、議題3「青少年野外活動センター・こども村及び三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターの更新に係る基本計画(案)の概要について」を議題といたします。
本件は報告案件です。内容について、育成課長から説明をお願いいたします。

育成課長
議題3「青少年野外活動センター・こども村及び三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターの更新に係る基本計画(案)の概要について」御報告させていただきます。
資料につきましては、9ページをご覧ください。こちらにつきましても、去る1月19日の文教委員会で、こちらの資料に基づいて報告をさせていただいたところです。
資料の9ページ、計画の目的です。各施設を更新するにあたり、青少年だけでなく、より幅広い年齢層の市民にも自然体験活動の場を提供し、また、施設が立地する地域も含めた広島広域都市圏全体の活性化に資する施設となるよう、令和4年1月の文教委員会で報告をしております「野外活動施設の今後のあり方について」の施設ごとの方向性に基づき、基本的な再整備の方針を取りまとめるものです。
次に、2、各施設の現状等には、各施設の開設時期、所有者等の情報に加え、令和4年1月の文教委員会で報告いたしました、今後の方向性の概要を改めて記載しております。
青少年野外活動センター・こども村の今後の方向性については、小・中学校や子ども会等の青少年団体による野外活動・宿泊体験機能の維持・向上が図れる施設とすること。また、より幅広い年齢層の市民や近隣市町の青少年などの利用が促進されるサービスを提供できる施設とすること。さらに地域との連携・交流事業の展開、地域の人材を活用したイベント開催等、地域の活性化に資する取組を行える施設とすることとしています。
三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターの今後の方向性については、施設の一部やその周辺が土砂災害特別警戒区域であることから、宿泊機能を廃止し、屋外アスレチック施設を中心に市内中心部から気軽に利用できる日帰り施設としての機能を充実させた施設とすることとしております。
10ページをお開きください。3、各施設の再整備方針等についてです。
ただ今ご説明いたしました、施設ごとの今後の方向性、学校・利用団体に対するアンケート調査、広島広域都市圏市町や町内関係部局からのヒアリング結果等を踏まえまして、再整備方針を定めました。
まず(1)青少年野外活動センター・こども村につきましては、ア、再整備方針として、本市に限らず広島広域都市圏市町を含めた広域から、より多くの利用者を呼び込むため、大自然と広大な敷地を生かした本格的な野外活動や、ものづくり体験、収穫体験が行える施設として整備することとしています。
特に、学校利用が少ない休日等の日帰り利用者の増加を図るため、子育て世代などのニーズが高いアウトドア活動や地域の賑わいの創出につながるイベントなどが行える施設を整備することとしています。
なお、宿泊定員につきましては、広島広域都市圏や圏外市町の学校等の宿泊体験、青少年団体によるスポーツ合宿、企業の研修など団体向けの利用促進を図っていくことに加え、従来の野外活動・宿泊体験機能の維持・向上を図ることや三滝少年自然の家の宿泊機能廃止後の利用者の受け皿としての役割を担うことなども踏まえまして、現行と同程度の規模とすることとしております。
また、併せて、広島広域都市圏市町などからの利用を促進するためのアクセス手段の充実についても検討することとしております。
次に、イ、再整備内容については、ウの施設配置イメージと合わせてご覧ください。
まず、キャンプ場の整備として、屋外炊飯場やオートキャンプ、グランピングも可能なキャンプ場を施設配置イメージ内の緑の部分、野外活動ゾーンに整備します。
次に、こども開拓村の整備として、既存の農園を拡充し、畑作りなど子どもに非日常的な体験を提供できる「子ども開拓村(仮称)」をピンクの部分の里山体験ゾーンに整備いたします。
次に、多目的広場の整備として、少年野球やサッカー等のスポーツやレクリエーションなどに利用できる多目的広場、また、プレイパーク等の整備として、子ども自身が自然の中で工夫しながら自由にいきいきと遊べるプレイパークや、家族連れでも楽しむことができる大型複合遊具などを、オレンジ色の部分、交流・レクリエーションゾーンに整備いたします。
最後に、管理宿泊棟の整備として、研修室や体育館を集約し、全館に空調設備を整備するとともに、地域住民や利用者同士の交流の場として活用できる地域交流室を設置した管理宿泊棟を青色部分の宿泊・学習ゾーンに整備します。
次に、11ページをご覧ください。エ、事業手法及び概算事業費についてです。
(ア)事業手法につきましては、本市が設置する公の施設として整備するにあたり、民間事業者の創意工夫を引き出し、施設の建設・維持管理コストの縮減が期待できることから、民間事業者に施設の設計・建設の一括発注と、維持管理・運営等の一括発注を包括して行う、公設民営のDBO方式としております。
次に、(イ)概算事業費については、施設整備費が約40億円、また、15年間の維持管理費・運営費等が約15億2千万円と見込んでおります。
最後に、オ、スケジュールとしては、令和6年度に新施設に係る条例制定や辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定を、令和7年度に事業者選定を行いまして、約3年間の設計・建設工事期間を経て、令和10年度中に新たな管理宿泊棟の供用を開始する予定としております。
なお、全面供用開始につきましては、既存施設の解体後、キャンプ場等の整備が完了する令和12年度中を予定しております。
12ページをお開きください。
続きまして、(2)三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターについてです。
ア、再整備方針として、デルタ市街地により近い自然環境や近隣に公園がある立地を生かし、低年齢層の子どもや高齢者などが手軽に楽しめるよう、レクリエーションや体力作り、自然体験などが行える施設として整備をすることとしております。
また、併せて、より多くの市民に利用してもらえるようアクセス手段の充実についても検討することとしております。
次に、イ、再整備内容については、先ほどと同様、その下のウ、施設配置イメージと合わせてご覧ください。
まず、プレイパーク等の整備として、地形を生かしたアスレチック施設や幼児向けの木製遊具、プレイパークなどを、施設配置イメージ内のピンク色の部分、交流・レクリエーションゾーンに整備いたします。
次に、バーベキュー場等の整備として、ピクニックなどのアウトドア活動ができる広場や初心者でも楽しめるバーベキュー場を、オレンジ色の部分、野外活動ゾーンに整備します。
次に、自然観察広場等の整備として、ハイキングや動植物の観察ができる展望デッキや自然観察広場を、緑色の部分の自然体験ゾーンに整備します。
最後に、多目的研修室等の整備として、青色部分の学習ゾーンに宿泊棟の跡地を活用した多目的な利用にも対応できる研修室を整備するとともに、不足している駐車場を拡張いたします。
13ページをご覧ください。次に、エ、事業手法および概算事業費についてです。
(ア)事業手法については、三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターは、敷地面積が狭く、施設規模が小さいことなどにより、民間事業者の創意工夫やノウハウを生かした事業展開の余地が少ないため、本市において施設整備を行うこととしたことから、公設民営の指定管理者制度としております。
次に、(イ)概算事業費については、施設整備費が約7億円、5年間の維持管理・運営費等が約1億1千万円と見込んでいます。
最後に、オ、スケジュールとして、令和6年度にアスレチック施設の仕様及び設置場所の検討を行い、7年度に地質・地盤リスクの詳細調査を行った後、令和8年度に設計を行います。令和9年度からは既存施設の解体を行いまして、アスレチック施設を休止するとともに、宿泊機能も廃止いたします。その後、令和10年度からアスレチック施設等の整備を行い、新たな指定管理者の選定を経て、令和11年度中の供用開始を予定しております。説明は以上でございます。

松井教育長
ありがとうございます。
ただ今の説明につきまして、御質問等がありましたらお願いいたします。

井内委員
野外活動センターと三滝少年自然の家にグラウンドを作ることなどの再整備について、基本的には良いプランだと思います。
野外活動センターと三滝少年自然の家の再整備の方針はかなり重複しているように思いますが、両施設の棲み分けはあるのでしょうか。利用者の年齢層や地理的に離れていることなど、あえて重複させている意図があるのでしょうか。考えをお聞かせください。

育成課長
双方の新しい施設のコンセプトでございますけれども、三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターにつきましては、御承知のように市中心部から近いところにあるので、子どもから高齢者まで、気軽に自然やバーベキューなどの野外活動を楽しんでいただけるような施設を目指しています。
三滝少年自然の家・グリーンスポーツセンターでの体験を楽しいと思われた利用者が野外活動などを本格的にしてみたいと感じた場合に、野外活動センター・こども村で本格的に野外活動などをしていただきたいという意図で、似たようなものも整備をするといった形で進めております。

井内委員
変な言い方かもしれないけれど、初心者向きの三滝少年自然の家で自然体験活動の楽しさを味わってもらって、本格的な活動に興味を持ったら野外活動センターのほうに来てほしいというようなことですか。

育成課長
併せて、野外活動センター・こども村につきましては、従来通り、小・中学生などの少年団体に野外活動や宿泊体験をしていただく施設として整備していきます。

井内委員
野外活動センター・こども村では大人数での受け入れを想定しているということですね。三滝少年自然の家の場合は家族単位や小さなコミュニティなどの小規模の受け入れを想定しているいうことですか。

育成課長
そうですね。あとは、三滝少年自然の家は日帰り施設ということになりますので、宿泊をして本格的な体験をするといったことはできませんので、気軽に利用していただけるような形になると思います。

井内委員
これだけのお金をかけてやるわけだから、両施設のコンセプトをきちんとPRして、利用者に使い分けていただくということが大事であると思いました。
それから、青少年野外活動センターは利用の年齢幅を広げると書いてありますが、青少年という言葉が当てはまらなくなり、名前を変える必要がでてくるのでしょうか。

育成課長
新しい施設の名称につきましては、まだ考えておりません。
ただ、基本的には、市内に必ず1つは青少年が自然環境の中で、集団で学ぶための施設が必要だと思っておりますので、そういった教育施設としての位置づけを残すという意味で考えております。
併せて、今後の少子化などを考えていきますと、利用していただく子どもの数も減っていくと思われます。そうしたことから、キャンプが好きな方に、家族など幅広い年齢の方に、レジャーで訪れて泊まり込んでいただきたいということも考えております。

井内委員
考え方は分かりました。
今は、アウトドアの振興によって、小さい家庭でも、頻繁にではなくてもアウトドアを楽しんだりする層が広まっていきつつあると思いますが、野外活動センターではそういった層は想定していないのですか。

育成課長
今後、野外活動センター・こども村の方は、民間活力の活用を考えておりますので、事業者の方からの企画提案を受けて、いわゆるベーシックなキャンプだけでなくて、オートキャンプやグランピング、真冬のキャンプなどの幅広いキャンプニーズに答えていけるような施設にしたいと思っております。ちょうどこの冬の時期だと野外活動センターの利用者数はぐっと落ち込んでおりますので、そういうところでもお客さんを呼べるような施設にしていくために、民間事業者の創意工夫にも期待しています。

井内委員
グランピングをやっている人たちと話すると、冬に集まった時になにができるのかという知恵がないと言っていました。私達もスキーぐらいしか思い浮かびませんが、もっと利用頻度を上げることはできないかと思います。公設民営方式でやるわけだから、先程おっしゃったように民間の、ノウハウを持っている人たちの知恵を借りたら良いと思います。敷地的にもかなり余裕があるので、青少年野外活動センターは良いものができるのではないかと思います。
三滝少年自然の家の方は敷地面積が狭いので、施設配置イメージではゾーンに分けて書いてありますが、うまく動かすのは大変じゃないかなと思います。

育成課長
図面上では、広く見えますけれども、特にアスレチック施設などを実際にどれだけ広げられるかということにつきましては、アスレチック施設を導入するかということを来年度検討いたします。あとは、地形的な制約もございますので、地質や地盤の調査を行った上で設計をしていきたいというふうに考えております。

井内委員
土砂崩れの危険があるような場所なので、慎重に調査をした上でいろいろな施設等の設置場所を考えなければなりませんね。限定的な使い方になると思っていましたが。

わかりました。ありがとうございます。

西委員
質問です。利用の仕方について、2点ほど質問させていただきます。この施設を使うのに受付などはあるのでしょうか。例えば、この図の中で言うと、竜王公園からのアクセスと記してある部分について、今、どうなっているか分かりませんけれど、以前は、竜王公園の方から自由に入って、アスレチックを楽しむ人もいらっしゃったと思います。正面の方の元の建物があるあたりから入って行くのか、自由に出入りできるような使い方ができるのか、あるいは、受付を通して利用していくのかということが1点目です。
それから、施設の広さがあまりイメージできませんが、小さいお子さんがいらっしゃると、なかなか歩くのも大変だし、バーベキューなどをすると荷物も結構あると思います。施設内道路を移動するのに、例えば、バーベキューなどをする野外活動ゾーンまで車で移動できるのか、カートのような専用のものがあるのか、あるいは、それが無いとなると駐車場の位置はどのあたりが適切なのか、利用するときの具体的なイメージがあれば、教えてください。

育成課長
まず、自由な出入りが可能かといった質問についてでございます。現状を申しますと、隣接する竜王公園とグリーンスポーツセンターの境につきましては、通常は施錠しておりまして、自由に出入りができるようになっておりません。

西委員
そうですか。

育成課長
今後、例えば竜王公園の方と何か連携をしてイベントのようなことをする場合があれば、開放することもあり得ると思っています。従いまして、現状では、利用者の方には、急な坂道になっておりますけれども、施設の入口へのスロープを上がっていただいて、施設の方で使用許可申請をしていただいております。
今後については、宿泊機能を持っていない施設ですが、研修室やバーベキュー場を使用される際には、公の施設ということになりますので、使用許可の申請は必要になってくるかと思っております。
それと、施設内の園路についてでございます。三滝少年自然の家については、狭いということもありまして、施設内を車で移動していただけるような環境にはありません。最前話をしましたけども、竜王公園からのゲートを開ければ、今のバーベキュー場へ車で行くことは可能とは思っておりますけれども、通常、今の宿泊施設からは徒歩で移動していただいています。
ちなみに、青少年野外活動センターにつきましては、広いということもありまして、現状は、敷地内の各所に施設が点在しております。10ページの図面の灰色で塗っているところが既存施設ですけれども、研修センターと体育館が離れているとか、宿泊棟が離れているとか、キャンプ場が離れているとかということになっております。建物につきまして、離れていて使い勝手が悪いというお声もありますので、今後は集約したいと思っておりますけれども、基本的に、キャンプ場があります野外活動ゾーンと、管理宿泊棟があります宿泊・学習ゾーンにつきましては、お車での移動というよりも、やはり、特に小学校等の集団・団体でありますと、徒歩で移動していただくことになろうかとは思います。ただ、キャンプ場のみの利用でしたら、今は常設テントを据え付けておりますが、今後は、常設テントではなくて、テントを設置するテントサイトを整備いたしまして、そこに、お車で近くにつけていただいて、テントを張って活動していただくというようなことも考えております。以上でございます。

西委員
わかりました。ありがとうございます。三滝少年自然の家に関しては、基本的に入り口は2か所ということですね。

育成課長
はい。

西委員
承知しました。ありがとうございます。

秋田委員
12ページに、「小・中学校の校外学習や公民館や図書館との連携事業におけるフィールドワークなどの」というふうにあるんですけれど、探求や美化など、公民館や図書館などとの連携をすでに実施されている地域を参考にしていただきたいなと思います。
また、Wi-Fiなどが必要になるようであれば、こちらにもそういう設備を整えたりしていただければなと思いました。

育成課長
分かりました。

伊藤委員
要望ですが、こういった宿泊施設の利用者の方々は、食事をすごく重視されていて、あそこの食事が美味しいからあそこに行くとか、ちょっと遠くてもそこに行くといった意見も聞いたことがあります。
これから民間の事業者が入られて、企画などをされると思いますけれども、是非、地域の食材などを用いた、利用者が美味しいと思われるような食事を提供する施設にしていただければと思います。

育成課長
はい。現状、食事代は低減に努めておりますので、施設内で調理をするものもありますが、唐揚げやハンバーグなどは工場で生産したものを提供しています。
どのような食事の提供が可能かといったことについては、価格との兼ね合いがありますので、食事の内容等についても、今後、民間の事業者から提案をいただくことになろうかと思います。
ただ、現在は、基本的な食事代が決まっておりまして、その代金に対して提供する食事が定められていますが、あらかじめ利用団体の方と食堂事業者の方で話をしていただいて、料金の追加が可能ということであれば、利用団体の要望に沿った対応は行っておりますので、今後、そういう観点を引き継いでいきたいというふうに思っております。

伊藤委員
調理施設は施設内にあるのですか。

育成課長
今でもございます。

伊藤委員
大山の方の施設の食事が美味しいとかいうことを実際に行かれたことがある方に伺いました。

育成課長
はい。三瓶ですね。

伊藤委員
三瓶ですかね。やっぱり地元で、ここが良いなと思っていただけれるような食事が提供できるようにしていただければと思います。

育成課長
はい。

松井教育長
それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
続きまして、議題4「沼田高等学校寮の食事提供に係る管理運営の見直しについて」を議題といたします。
本件は報告案件です。内容について指導第二課長から説明をお願いいたします。

指導第二課長
資料14ページ、議題4、沼田高等学校寮の食事提供に係る管理運営の見直しについて(報告)をご覧ください。
まず1、経緯等についてです。(1)寮の設置及び費用負担については、沼田高等学校の寮は、「遠隔地から通学する生徒に安定した生活基盤を確保することにより、学習環境を整え、教育目標の達成と体育コースの活性化を図る」ことを目的に、体育コースに在籍する生徒を対象として平成26年に追加設置しました。
それまで、沼田高等学校では、他の市立高等学校と同様、校内の食堂スペース等を利用して、PTAが直接事業者と契約して食堂を運営していたため、寮を設置する際、寮の食事提供についても、既存の食堂を利用することで保護者の負担を抑えつつ、体育コースの生徒に必要な食事を提供する観点から、教育委員会、学校及びPTAで協議を行い、PTAが食堂の運営とともに一括して同じ事業者と契約を行うこととなりました。
現状において、寮の食事提供に係る費用負担については、施設費、設備費及び光熱水費については本市が、食材費及び調理員の人件費については保護者が負担しています。
次に、(2)寮設置後の状況についてです。寮を設置した当時の物価では、体育コースの生徒に必要十分な食事が提供できていましたが、平成31年頃には、最低限必要なカロリー総数などの目安は満たしつつも、食事の量や質の部分で一部の保護者から見直しを求める声があり、運営事業者の変更を検討したものの、他の事業者の見積金額が従来の額より高額であり、多くの保護者が負担の増加を望まなかったため、そのままの状況が続いていました。
そうした中、令和4年度に運営事業者からPTA等に対し、食材費等の高騰による値上げの申し入れがあり、昨年4月からの保護者負担金は増額されましたが、食事の量や質に改善は見られませんでした。
次に、(3)寮の食事の提供停止及びその対応等についてです。昨年9月、食堂と寮の食事を提供している事業者から、事前通告もなく突然食事の提供がなされないという事態が発生しました。
当該事業者と連絡が取れない中、PTA、学校及び教育委員会で対応策を検討していたところ、同校卒業生が経営する弁当事業者から協力の申し出があり、寮生の食事を確保することができました。
その後、PTAにおいて新たな事業者選定に向けた検討が進められ、11月6日に令和6年3月末までの期間で別事業者と契約を締結し、11月27日から食事が提供されています。
15ページをご覧ください。こうした経緯を踏まえ、2、今後の対応方針として、沼田高等学校は市立高等学校の魅力向上の取組の一環として、体育コースの充実に取り組んでいるところであり、より一層の魅力化に向けて、寮の食事についても、体育コースの生徒にとってより相応しい水準のものにしていく必要があり、また、寮は生活の場であり、生徒にとって食事場所は基本的に食堂以外に選択の余地がない状況であることなども踏まえ、寮の設置者として本市がこれまで以上に主体的に関与することとし、本市が寮の食事提供業務の契約主体となり、調理員人件費相当を負担するとともに、保護者には食材費相当を引き続き負担していただき、全体として、量・質ともに充実した食事を安定的に提供できるようにすることとしています。
なお、本業務の実施にあたり、必要となる予算については、本年2月の市議会定例会に提案する予定としております。
次に、3、事業者の選定方法については、体育コースの生徒に相応しい水準を確保しつつ、事業者の創意工夫による、より質の高い食事の提供等を目指すため、公募型プロポーザル方式とし、4、実施時期については令和6年4月1日からとしております。
沼田高等学校寮の食事提供に係る管理運営の見直しについての報告は以上です。よろしくお願いいたします。

松井教育長
ありがとうございました。ただ今の説明につきまして、御質問等がありましたらお願いいたします。

井内委員
今後の方針として、食材費は上げるということですが、食材費は保護者に負担していただくということですね。

指導第二課長
はい。その通りです。

井内委員
負担額が何%ぐらい上がるかという試算はできていますか。そういう具体的なところにはまだ踏み込んでいませんか。

指導第二課長
保護者の負担額としては、現状は、保護者は食材費及び調理員人件費をそれぞれ負担しておりまして、この度、管理運営の見直しによって、本市が調理員人件費総当を負担することになるため、保護者の負担額は軽減はされることになります。
保護者の負担額が具体的に何%かということについては、プロポーザルの公示前でございますのでお答えすることはできませんが、スポーツに打ち込んでいる体育コースの生徒にとって、相応しい内容の食事を想定するとともに、これまでの保護者負担を考慮した金額となるように検討しているところでございます。

井内委員
つまり、市が負担する人件費分を上乗せする格好で食材費の増を計画するという理解で良いですか。

指導第二課長
はい。イメージとしてはそのようになります。

井内委員
その額が具体的に分からないから、イメージするのが難しいですね。

指導第二課長
ただ、市が人件費相当分を負担することになるため、今現在よりは、保護者負担は軽減される形にはなります。

井内委員
市が負担する人件費はかなり大きい額で、だから食材費を多少上乗せしても大丈夫だという解釈で良いですか。

指導第二課長
具体的なところまではまだ言えませんが、現在の保護者の負担額と比較するなどして、検討しているところです。

井内委員
現在の負担額を越えないようにするということですね。

指導第二課長
保護者の負担を考慮して検討しているところです。

教育次長
少し要約して、補足説明をさせていただきます。
現状では、食材費と調理員人件費相当を保護者が負担していますので、そのまま単純に考えると、調理員人件費相当を引いた額が保護者負担になりますが、そのままの金額を負担していただくのではなくて、ある程度追加で負担はしていただきつつ、今までよりも良いものにしていこうという趣旨でございます。
ですから、人件費も含めた額よりは減ることになると思うんですが、市が負担する人件費相当分丸々減るということではないということでございます。

井内委員
具体的な金額はイメージがわかないので、どのぐらいは負担されているのかということはよく分かりませんが、確かに体育コースの生徒さんだから、よく食べるだろうし、おいしいものを出してあげたいと思うのは当然で、それは保護者さんもある意味では覚悟していただく必要があるのかなという気がしますが、人件費を本市が負担するということは、そこをなんとか工夫してやっていこうということですね。
間接的には、支援していることになるのでしょうが、個人的な印象としては、もう少し保護者さんに負担をしていただくこともやむを得ないのではないかなという気はします。以上です。

松井教育長
少なくとも、食事の質・量ともにレベルを上げたいと考えています。目指そうとしているレベルについては説明にあったとおりです。

指導第二課長
レベルについては、これからプロポーザルをかけていく仕様書の方に、運動選手が摂取するに相応しい栄養素の量の目安を示すとともに、栄養士または管理栄養士の資格を有するものが、寮生が運動量の多い高校生であることを踏まえまして、栄養バランスの取れた質の高い献立内容を作成することを条件として示しております。
また、プロポーザルによって、事業者から提案される献立を評価して、量・質ともに充実した食事を目指しているところです。

松井教育長
15歳から18歳ぐらいの子どもが1日に最低限取るべきカロリー数はこれまでも提供できていました。ただ、体育コースの生徒は質・量ともにもうちょっと高いものを目指しても良いので、運動をたくさんする人がとるべきカロリー数や栄養バランスとかを目指そうとしています。ただ、総額で今ははっきりとは言えませんが、そういった食事を目指すと、すごく値が上がってしまいます。でもこの際、寮なので、食材費全体は上がりますが、市の方が一部、調理員の人件費相当を負担することによって、保護者さんの負担が従前より増えることはない予定です。

井内委員
量は分かりますが、食事の質をどのように判断するかというのは難しいと思います。
何キロカロリーと数値で出るものなら、管理栄養士さんが計算すれば分かると思いますが、これが美味いか不味いかというレベルの話になってきた時に、子どもたちが本当に満足できるような食事になっているかどうかというのは、どのように判断しますか。

松井教育長
試食とかはするんですか。

指導第二課長
試食は考えています。仕様書の方でも、試食会等を開いて、アンケート取ったり、また、検討をしたりという機会を何度か確保するようにしています。

松井教育長
一定期間の献立のようなものの提出を求め、同じお金を出すなら、よりレベルの高いものを出してくれる業者さんを選ぶような選定方法をしようとしております。

指導担当部長
保護者負担のことを考えていった時に、沼田高校の体育コースと同様に、他校でも運動するコースを持った高等学校があります。
そこでも寮を持っておりまして、その寮の食事内容であったり、摂取しているカロリー数であったり、栄養のバランスであったりというのものも加味して、これであればうちの沼田高校の体育コースの生徒たちに相応しいであろうというものを、他のところからの金額を参考にさせていただいて、算出をしたものとなっておりますので、運動コースの子どもたちには、相応しい質と量になるものと思っております。

井内委員
学校でも検食はありますが、病院では、1週間の献立が出ると、必ず管理者が交代で検食するんですよ。沼田高校でもやっておられるかもしれませんが、病院では、同じものを食べて、その評価表を作って、それを提出することにしてあって、それこそ、味の濃さから量から温かさというようなものまで含めて全部評価をしています。
前後がよく分かりませんが、保護者さんがいろいろとクレームを言われるのであれば、きちんとした根拠を示して、こういうふうな負担割合にしましょうということをもう少しリーズナブルに決めていった方が良いのかなと思いました。

指導担当部長
今の御意見についてですが、寮生のアンケートを取ることはもちろんですけれども、利用者に対して年に2回ほどアンケートを実施したり、試食会を実施したりしようと考えておりますので、本人、それから保護者の意見ももちろん献立等に反映させていきたいと思っております。

井内委員
料金が妥当かどうかということについて、また、別の視点が必要になるかもしれませんが、そのようにフィードバックしながら進めていくしかないと思います。まずはこういう食事で良いのかどうかということについての同意がなされるかどうかということから始めて、それを誰が負担するかというのは次の問題かもしれないということですね。

松井教育長
それでは、この件についてはこの程度にさせていただきます。
以上で本日の議題は全て終了いたしました。
これをもちまして、令和6年第1回広島市教育委員会議定例会を閉会させていただきます。

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