食中毒事件の発生について
Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA
令和7年(2025年)11月7日(金曜日)
健康福祉局保健部食品保健課
担当:濵岡、山口
電話:082-241-7434
内線:80-230
1 事件の概要
11月7日(金曜日)午後2時頃、市内の医療機関から「ふぐによる食中毒が疑われる患者が入院している」との報告があり、調査を開始しました。
調査の結果、入院患者は、11月2日(日曜日)午後6時30分頃に、友人A宅で友人A及びBが調理した水炊き及び雑炊(ふぐの皮と骨が入ったもの)を5名で喫食していました。このふぐの皮と骨は、過去に友人Bが釣り、冷凍したものでした。5名のうち3名が同日22時頃から23時頃にかけて、ふらつき、舌と手足のしびれ等の症状を発症し、このうち2名が救急車で医療機関に搬送され、1名が入院しました。
11月7日(金曜日)、患者を診察した医師から食中毒患者の届出があり、患者の喫食状況及び発症状況から、広島市保健所はふぐによる食中毒と判断しました。
2 患者の状況
- 患者数 3名(1名入院中だが、回復傾向にある。)
- 主症状 ふらつき、舌と手足のしびれ、歩行困難 等
3 喫食・発生場所
家庭
4 原因食品
ふぐの皮と骨が入った水炊き及び雑炊(推定) ※ ふぐの種類は不明
5 病因物質
ふぐ毒「テトロドトキシン」(推定)
6 広島市保健所の対応
患者の喫食状況及び健康状況等の調査を実施
食中毒予防のために
市民の皆さまへのよびかけ
ふぐの毒について
- ふぐの毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、その強さは青酸カリの1000倍以上ともいわれる猛毒です。
- ふぐ毒は、加熱や水さらしをしても消えません。
- ふぐは種類によって毒のある部分が異なり、肝臓や卵巣だけでなく身や皮にも毒がある場合があります。
- 同じ種類のふぐでも、個体・季節・地域によって毒性が異なる場合があります。
症状
ふぐ毒による症状は、食後20分から3時間程度までに、口唇、舌端、指先のしびれが始まります。その後、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難、運動麻痺、呼吸停止などの症状が現れます。
ふぐによる食中毒予防のために
ふぐの素人調理は非常に危険ですので、絶対にしないでください。
- ふぐの素人料理はやめましょう。
- ふぐを釣っても「持って帰らない!」「食べない!」「人にあげない!」
本市におけるふぐによる食中毒事件数
| 発生年 | 件数 | 原因施設 |
|---|---|---|
| 令和7年 | 1件(本件) | 家庭(本件) |
| 令和5年 | 1件 | 家庭 |
| 令和4年 | 1件 | 患者が経営する飲食店1件 |
本市のふぐ処理者の認定制度等が変わりました
令和4年4月1日、「広島市ふぐの処理に関する条例」及び「広島市ふぐの処理に関する条例施行規則」を施行しました。
- 新たにふぐ処理者になるためには、これまでの養成講習会に替えて、学科試験と実技試験に合格し、免許を受ける必要があります。
- ふぐを処理する施設(ふぐ処理施設)は、届出制から登録制に変わりました。
- 手続きの方法は、広島市保健所までお問い合わせください。
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