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基町地区活性化の取組 『基町プロジェクト』
基町プロジェクトとは
中区役所と広島市立大学の連携により、若者が主体となった創造的な文化芸術活動や地域交流を通じて、基町地区の活性化やにぎわいづくりに取り組んでいます。
このプロジェクトは平成26年度から開始し、市が策定した「基町地区活性化計画」(令和2年5月改定)における「にぎわいの基町」を実現するための取組のひとつにも掲げられています。
基町地区内に活動拠点を開設し、「基町から広島の復興と創造を発信する」をテーマに、『(基町の地域特性を)まなぶ』『(基町の新しい魅力を)つくる』『(基町の内外を)つなぐ』の3方向から推進する取組を展開しています。
基町プロジェクトの活動と拠点
基町地区内の市営空き店舗を活用し、主に以下の拠点を運営しています。
M98【基町プロジェクトの活動拠点】
基町プロジェクトの活動拠点として平成26年5月に開設。プロジェクトスタッフが出勤しており、地域交流や実務を行っています。
基町資料室【基町の資料を揃えた小さなビジターセンター】
令和2年10月に開設。基町地区内へ初めて足を踏み入れる方や、より多くの方に基町を知っていただくためのガイドとして、基町の歴史や懐かしい写真、基町の建築、基町プロジェクトの紹介などを常設展示しています。
モトマチ・アートウィンドウ【年間を通じて様々な作品展示をする基町の窓】
基町ショッピングセンター南側にある、高さ約2メートル、幅が一辺約8メートルの大型のショーウィンドウを整備し、平成27年から活用を開始しました。基町に関連のある作品の展示や、基町プロジェクトの成果物などを展示しています。
make(メイク)【創作の拠点】
プロジェクトで必要となる様々な部材の制作や、模型や作品の創作活動などに使用する工房空間です。M98に隣接しており、近隣の郵便局や医院、商店にいらした住人のみなさんへ、通りがかりに作業の様子をご覧いただいています。
Unité(ユニテ)【作品展示、経済活動実験】
平成31年6月〜11月に、広島市立大学院生がスペース設計と整備を行なって完成しました。展覧会開催への挑戦から作品販売、店舗ブランディング実験など、若者の創造的な活動の後押しと地域定着のための実験拠点として運営しています。
基町プロジェクトのホームページはこちら<外部リンク>
基町地区について
基町地区は広島市の中心部に位置し、市営住宅群や市営店舗、小学校、保育所、幼稚園などの公共施設のみで構成されている街です。ジャバラ型のユニークな高層アパートを中心に、約4,000人(平成31年4月現在)が暮らしています。戦前戦中は、軍用地の集積地でしたが、原爆投下により一帯は焼け野原になりました。戦後、建てられた不良住宅等の建て替えを目的とし、昭和40年代前半より、高層アパート等が建設されました。当初はにぎわいあふれる地域でしたが、建設から40年以上が経過し、施設の老朽化が進むとともに、少子高齢化の進展、入居者の国籍の違いによる生活習慣等の相違、まちのにぎわいや活力の低下が課題となっています。