基町地区活性化計画

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ページ番号1018606  更新日 2025年2月16日

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はじめに

国有地に大規模な市営住宅群と小学校などの公共施設が一体的に整備されている基町地区においては、高齢化の進展等に伴うコミュニティ活動の停滞など様々な地域課題が顕在化してきたことから、平成25年度に基町住宅地区活性化計画を策定し、課題解決に向けた取組を進めてきました。
しかし、計画の策定から約5年が経過する中で、地域活動の担い手確保などの課題がより深刻化し、さらにスピード感を持って取組を進める必要性が高まってきたため、平成30年12月に、基町地区が目指す将来像を「多様な世代が共存する、住みやすく、にぎわいのあるまち」と位置付けた「将来を見据えた基町地区のまちづくりビジョン」を地区住民等と広島市とが共有しました。
このビジョンの実現に向けて必要な取組を進めていくため、令和2年5月に「基町地区活性計画」を策定しました。
新しい計画においては、ソフト面では若年世帯・子育て世帯の入居促進や教育環境の充実など、ハード面では高齢者を支える施設の整備や水と緑の空間の整備など、新たな取組を展開していきます。

写真:基町

第1章 基町地区活性化計画について

  1. 計画の目的
    高齢化の進展等に伴うコミュニティ活動の停滞など様々な地域課題が顕在化している基町地区において、「多様な世代が共存する、住みやすく、にぎわいのあるまち」を目指して地区の活性化に取り組むため、基町住宅地区活性化計画を改定し、新しい計画を策定するものです。
  2. 計画の取組方針
    基町地区は、市営住宅群と小学校、保育所などの公共施設だけで形成されていることや、その敷地が国有地であることなどから、とりわけ、ハード整備については行政が関わっていく必要があります。このため、地区住民等と行政が協働して活性化策に取り組むことを基本的な考え方とします。
    なお、取組に当たっては、基町地区において住民同士の「支え合い、助け合い」を象徴するキャッチフレーズとして従来から使用され、前計画においても活性化(まちづくり)の基本理念として掲げていた『絆』をキーワードに取組を進めます。
  3. 計画の期間
    平成30年12月に地区住民等と広島市とが共有した「将来を見据えた基町地区のまちづくりビジョン」を念頭に置いて、本計画には、おおむね10年の間に行う取組を掲げます。なお、地区の状況や周辺環境の変化等により、必要に応じて計画を見直します。
  4. 重点項目及び重点取組
    本計画の実効性を高めるため、「重点項目」を設定し、この項目に掲げる取組のうち特に高い効果が期待できるものについては「重点取組」として位置付け、目標や実施主体の役割を記載します。

第2章 基町地区の現状と課題

基町地区は、国有地を敷地とし、昭和31~42年度に建設された17棟の中層棟(管理戸数615戸)及び昭和46~50年度に建設された3棟の高層棟(管理戸数2,769戸)の市営住宅群や市営店舗、小学校、保育所、幼稚園などの公共施設のみで構成されている街です。
しかし、建設から40年以上が経過し、施設の老朽化が進むとともに、次のような課題が生じており、早急な対応が必要です。

  • 少子高齢化の進展
  • 入居者の国籍の違いによる生活習慣等の相違
  • まちのにぎわいや活力の低下

第3章 基町地区が目指す将来像

基町地区の活性化においては、次の3つの柱、6つの分野を掲げ、取組を進めていきます。

イラスト:基町地区が目指す将来像(3つの柱、6つの分野)

第4章 将来像の実現に向けた取組

取組の一覧

1 多様な世代が暮らすまち

【重点項目】若年世帯・子育て世帯の入居促進
  • 【重点】 特例的入居の実施及び地域による受入れ
  • 【重点】 地域活動の即戦力となる人材(Uターン世帯)の確保
  • 【重点】 若年・子育て世帯に限定した公募の実施及び地域による受入れ
  • 特例的入居者用の駐車場の確保
  • 4人以上の家族向けの住戸の確保
入居者が活躍できる環境づくり
  • 若年世帯等向けボランティアバンクの仕組みづくり
  • 若年世帯等及び地区住民の交流会の開催
  • 地域活動に参加しやすい環境づくり

2 教育環境が整い、子育てしやすいまち

【重点項目】基町小学校の教育の充実
  • 【重点】 習熟度別指導の徹底
  • 【重点】 放課後子供教室の実施
  • 幼稚園・保育園・小学校の連携
【重点項目】幼児教育・保育の充実
  • 【重点】 一人一人の子どもに寄り添った支援の充実
  • 【重点】 子どもと保護者の国際理解の促進
子育てしやすい環境づくり
  • ほのぼの文庫基町の運用・活用
  • 子どもたちの活動の場・居場所づくり
  • 子どもの見守りと防犯体制の充実・強化

3 高齢者が安心して暮らせるまち

【重点項目】高齢者を支える施設の整備
  • 【重点】 宿泊機能を持つ介護事業所の導入
  • バリアフリー化への対応
  • 移動が困難な高齢者等に配慮した居住環境の向上
互いに支え合う環境づくり
  • 高齢者の見守り活動
  • 高齢者の生きがい活動・就労
  • 多様な交流サロン等の運営
  • 高齢者の生活支援
  • 防災・避難体制の充実・強化
親子が近居できる環境の整備
Uターン世帯の入居制度の導入

4 多様な文化が交流できるまち

【重点項目】外国人入居者のサポート
  • 【重点】 外国人市民相談員による生活相談窓口の開設
  • 生活ルールのチラシの作成・配布
  • 入居時の説明や配布資料の充実
外国人と日本人とが交流する場の創出
  • 外国人との交流の機会・場の創出
  • 多様な交流サロン等の運営 【再掲】

5 潤いのある魅力的なまち

水と緑の空間の整備
県営基町住宅跡地のオープンスペース化
【重点項目】第17アパートの建替え
【重点】第17アパートの建替え

6 地域の交流が活発なまち

【重点項目】基町ショッピングセンターの活性化
  • 【重点】 出会いや交流の場としての活用
  • 【重点】 屋上や通路等の共用部分の施設改修
  • 【重点】 活性化につながる入店者の募集
にぎわいづくり
  • 基町プロジェクトの充実
  • 多様な交流サロン等の運営 【再掲】
  • 若年世帯等及び地区住民の交流会の開催 【再掲】
  • 地域活動に参加しやすい環境づくり 【再掲】

※活性化計画に記載している若年世帯等の基町アパートへの目的外入居については、地域再生計画の認定等を受けています。

関連情報

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このページに関するお問い合わせ

都市整備局住宅部 住宅政策課基町住宅担当
〒730-8586 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号 (本庁舎5階)
電話:082-504-2457(基町住宅担当) ファクス:082-504-2308
[email protected]