海外に行く場合は食中毒に注意しましょう!!
海外に渡航される皆様に
海外では日本と食文化や衛生状態が違うため、食事の変化や十分な管理がされていない飲料水などから、腹痛や下痢の症状が起こることがあります。
また、飲食店の衛生基準も日本と異なるため、飲食店の食事から食中毒を起こす細菌に感染する場合があります。
海外に渡航される場合は、以下の注意をよく読み、ご自身で体調管理をしてください。
海外での体調管理のポイント
海外での下痢等の症状の原因には以下の2つが考えられます。
- 細菌、ウイルスや寄生虫などによる食中毒
原因:サルモネラ、腸炎ビブリオ、病原大腸菌、原虫、寄生虫など - 環境の違いから起こる体調不良
原因:時差ボケ、飲料水の硬度の違い、香辛料などの食文化の違いなど
ある国の市場では、販売されている豚肉の80%がサルモネラに汚染されているというデータがあります。
また、海外旅行をする人の30~50%の人が旅先で下痢を経験するというデータがあり、この割合は衛生状態の悪い国に旅行する場合ほど大きくなります。
海外旅行者にみられる腹痛、下痢、吐気、嘔吐、発熱などの症状を「旅行者下痢症」と言い、旅行者下痢症や食中毒の原因は上記の2つが考えられますが、どちらが原因かはっきりと分からないことが多いです。
海外へ旅行する前に、ガイドブック等で、渡航先で注意すべきことを確認しておきましょう。
特に、以下の飲食物には注意しましょう。
渡航先で注意するべき飲食物
- 水
- 生水を飲んではいけません。水分をとりたいときは、3~5分間沸騰させるか、ビンやペットボトル入りのミネラルウォーターを購入して飲みましょう。
- 氷
- 生水を凍らしている場合もあるため、信頼できる飲食店以外では、氷入りのジュースやお酒、かき氷などは避けましょう。
- 魚介類、肉、野菜、乳・卵製品
- 魚介類、肉、野菜は、十分に加熱されたものを食べましょう。生卵や、十分加熱されていない乳製品、自家製アイスなどは避けましょう。信頼できる飲食店以外では食べないようにしましょう。
- 果物
- 果物は、清潔な飲料水で洗い、皮をむいたらすぐに食べましょう。信頼できる飲食店以外では、カットフルーツは避けましょう。
また、手洗いはこまめに行い、食事の前には必ず石けんと清潔な水で手を洗いましょう。
渡航中及び帰国後に体調が悪くなったら
空港や港に設置されている検疫所では、渡航者の健康相談を行っています。
帰国時に発熱や下痢など体調に不安がある場合は、必ず検疫官に相談してください。
細菌による食中毒の場合、食べてから2~7日後に下痢などの症状が出る場合があります。
自宅に帰ってから1週間は体調の変化に注意し、症状が出た場合は医療機関を受診してください。
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