リステリア(リステリア・モノサイトゲネス)による食中毒を防ぎましょう
欧米では、ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン、コールスローなどのサラダ等を原因としたリステリアによる集団食中毒が発生しています。
また、国内では、乳製品や食肉加工品などから、菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。
1.事業者の皆様へ
平成26年12月25日、食品衛生法で、リステリア・モノサイトゲネスに係る規格基準が定められました。
対象食品
非加熱食肉製品(生ハムなど)
ナチュラルチーズ(ソフト、セミハード)
- ※ナチュラルチーズについては、容器包装に入れた後に加熱殺菌したものや、飲食の際に加熱を要するものは除外されます。
- ※前記の規格基準が除外されるナチュラルチーズについては、容器包装に入れた後に加熱殺菌した旨(「包装後加熱」や「包装後加熱殺菌」等)や、飲食に供する際に加熱する旨(「種類別○○」の次に「(要加熱)」や「(加熱が必要)」等)を表示しなければなりません。
規格基準
リステリア 100/g以下
リステリアの規格基準を守るために、非加熱食肉製品やナチュラルチーズの製造等を行う事業者の方は以下の点に注意してください。
- 製品がリステリアに汚染されないように、原料などを殺菌する。
- 適切な温度管理(6℃以下(2~4℃が望ましい))等による保存方法を考え、期限設定を適切に行う。
- 製造過程、流通や使用の段階において適切な温度管理を徹底する。
2.消費者の皆様へ
リステリアによる食中毒は、高齢の方や免疫機能が低下している方は重症化することがあります。
また、妊娠している方は胎児・新生児に感染による影響が出ることがあります。
欧米におけるリステリア食中毒の主な原因食品例
ナチュラルチーズ・生ハム・肉や魚のパテ・スモークサーモン
リステリアによる食中毒を予防するため、消費者の皆様は以下の点に注意してください。
- 期限内に食べ切り、開封後は期限に関わらず速やかに消費する。
- リステリアは低温であるほど増殖しにくいため、より温度が低いチルド室(0℃~2℃)での保管が望ましいとされています。
一般的な食中毒予防のポイントにも注意してください。
- 予防には加熱が有効です。食べる前に十分加熱する。
- 生野菜や果物は食べる前によく洗う。
3.関連情報(外部リンク)
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乳及び乳製品の成分規格等に関する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について(外部リンク)
(平成26年12月25日付け厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知) -
リステリアによる食中毒(外部リンク)
(厚生労働省)
関連情報
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