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焼肉などで腸管出血性大腸菌O157食中毒が多発しています

ページ番号:0000351031 更新日:2023年9月7日更新 印刷ページ表示

 腸管出血性大腸菌O157は、牛などの家畜や野生動物の腸内に生息する菌で、国内では牛肉やシカ肉、サラダ、白菜漬け、井戸水などが原因食品として報告されています。
 令和4年9月には、京都府内の精肉店が販売した「レアステーキ」「ローストビーフ」等を食べた900名以上のうち40名が発症、1名が亡くなるという食中毒事件がありました。

 少量の菌でも発症し、重症化や死亡する場合もあるため、注意が必要です。

 「新鮮だから生でも食べられる」「お店で出されているから生でも安全」ではありません。
 正しい知識を身につけて、食中毒を防ぎましょう。

令和5年8月に発生した腸管出血性大腸菌O157食中毒事件
発生日 発生
場所
患者数 原因
施設
概要

喫食メニュー

8月10日 山形県 17人
(入院6人)
精肉店 当該施設が8月5日~8月13日に加工・販売した馬刺しを食べた10グループ17人が下痢、腹痛、発熱等を発症。患者15人から腸管出血性大腸菌O157が検出された。 馬刺し
8月11日

兵庫県

9人 焼肉店 当該施設で8月9日~12日にかけて食事をした5グループ22人中、9人が下痢、腹痛、発熱等を発症。患者3人から腸管出血性大腸菌O157が検出された。 ハラミ、カルビ、塩タン、ロース、ホルモンミックス、ユッケ(ローストビーフ)等
8月14日 三重県 10人
(入院3人)
焼肉店

当該施設で8月12日に食事をした5グループ24人中、10人が下痢、腹痛、発熱を発症。患者と調理従事者から腸管出血性大腸菌O157が検出された。

塩タン、ライス、冷麺、キムチ、上ロース、ヘレ、サラダ、ナムル等
8月23日 愛知県 2人 焼肉店 当該施設で食事をした2人が下痢、腹痛、発熱等を発症。患者2人から腸管出血性大腸菌O157が検出された。 ハラミ、塩タン、ホルモン、カルビ、サラダ、ビビンバ等

生野菜やミンチ肉を使った食事にも注意が必要です

事例1 きゅうりの和え物による食中毒

 平成28年8月22日に千葉県と東京都の老人ホームで、同じ給食事業者が提供した「きゅうりの和え物」を食べた2施設160名のうち、84名が発症、そのうち6名が死亡しました。
調査の結果、同じメニューを提供した4施設のうち、患者が発生した2施設では、きゅうりを殺菌していなかったことが判明し、原料のきゅうりが汚染されていた可能性が考えられました。

事例2 冷凍メンチカツによる食中毒

 平成28年に、静岡県の製造所で製造されたそうざい半製品の「冷凍メンチカツ」を調理して食べた全国の160名中67名が発症する広域食中毒が発生しました。
 調査の結果、家庭での調理の際に、パッケージ等に記載されていた方法で調理しなかったことによる加熱不足が要因の一つと考えられました。

3.予防のポイント

(1) 生肉や半生状態の肉を食べない

  • 生肉や半生状態の肉料理(ユッケ、たたき等)は食べず、肉は中心部まで十分加熱しましょう(中心部温度75℃以上で1分間以上)。
  • 子どもや高齢者など、抵抗力の弱い方は重症化することがあります。基準に適合した生食用食肉であっても、食べないようにしてください。
  • ミンチ肉は菌が肉の内部まで入り込んでいる可能性があるため、冷凍品を含めてミンチ肉を使ったメンチカツやハンバーグなどを調理する際は、十分に加熱しましょう。
  • ​生肉に触れた付け合わせの野菜なども、必ずよく焼いてから食べましょう。​

(2) 肉を焼くときは専用のトングを使い、食べるはしで生肉に触れない

  • ​焼肉やバーベキューでは、生肉を焼くときは専用のトングを使い、食べるときのはしで生肉に触れないようにしましょう。
  • 包丁やまな板などの調理器具は、生肉用とその他の食品用で使い分けましょう。

 上:肉用 / 下:野菜用

(3) 調理器具はしっかり洗浄・消毒する

  • 肉を扱った包丁やまな板、味付けに使用した容器などは、しっかり洗浄・消毒しましょう。
  • 生肉に触った後は石けんを使って手を洗ってから他の食品に触れるようにしましょう。

(4) 肉汁(ドリップ)を生野菜などの他の食品につけない

  • 生肉を冷蔵庫で保管する際は、トレーやタッパーなどを使い、肉汁が他の食品につかないようにしましょう。
  • ​特に、サラダなどの生で食べる野菜は要注意です。

(5) 生で食べる野菜やカット野菜はよく洗う

  • 可能であれば、食品添加物指定の次亜塩素酸ナトリウムなどで殺菌しましょう。

参考

このページに関するお問い合わせ先

健康福祉局 保健部 食品保健課、食品指導課
電話:(食品保健課)082-241-7434、(食品指導課)082-241-7404/ファクス:082-241-2567(共通)

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