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リステリア

ページ番号:0000008085 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

1.特徴

土や砂の中、水の中など自然環境に広く存在しています。
冷蔵庫内や10%程度の塩分濃度でも発育できる細菌です。

潜伏期間が数日~1月以上に及ぶことがあり、原因食品や感染経路の特定が困難なことが多い食中毒です。

欧米では1980年以降、リステリアによる集団食中毒が散発しており、日本でも平成13年に北海道で発生した集団食中毒が、その後の調査でナチュラルチーズが原因のリステリア食中毒だったと報告されています。

生肉や乳製品(チーズ等)、食肉加工品(生ハム等)、魚介類などから菌が検出されたり、重症化すると髄膜炎や敗血症などを発症し、致死率は20%~30%に達するとの報告もあります。

2.原因食品

欧米では乳製品(チーズ等)、食肉加工品(ソーセージ等)、野菜サラダなどが原因食品となっています。

3.症状

健康な人は感染しても症状が出ないことが多いが、感染初期にはインフルエンザ様症状(38~39℃の発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、倦怠感など)や、時には胃腸炎症状を発症することがあります。
通常はこの感染初期の段階で回復しますが、菌が体内へ侵入して重症化すると、髄膜炎、敗血症、流産などの症状を起こすことがあります。

重症化の場合、潜伏期間は約3週間程度と推定され(数日程度から1ヶ月以上の例もある)、感染経路の特定が困難となります。
高齢者、妊婦、新生児など、体の抵抗力や免疫力が弱い人は重症化(敗血症、髄膜炎、意識障害、痙攣等)しやすいと報告されています。

4.予防方法

  1. 食肉はよく加熱しましょう。
  2. 生野菜は食前によく洗いましょう。
  3. 生肉は、野菜や調理済みの食品と接触させないようにしましょう。
  4. 未殺菌乳や未殺菌乳の加工品の喫食は避けましょう。
  5. 加熱していない生の食物(特に肉類)を扱った後は、手、包丁、まな板をよく洗いましょう。
  6. 食品を冷蔵庫で必要以上に長期間保存しないようにしましょう(4℃、約2週間程度の保存で、健康成人の感染に十分な菌数に増殖する)。

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リステリア(142KB)(PDF文書)

このページに関するお問い合わせ先

健康福祉局 保健部 食品保健課
電話:082-241-7434、082-241-7437/Fax:082-241-2567

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