ビブリオ・バルニフィカス
(肝臓疾患、免疫力の低下などを基礎疾患として持つ方や貧血の治療で鉄剤を内服している方への注意喚起)
1.特徴
腸炎ビブリオやコレラ菌と同じビブリオ属に分類される菌で、肝臓疾患、免疫力の低下などの基礎疾患のある人や貧血の治療で鉄剤を内服している人に重篤な症状を引き起こすことがあり、6月から10月にかけて発生します。
2.原因食品
海産魚介類〔特に汽水域(海水と淡水が混じり合う区域)でとれる甲殻類(エビなど)や河口域でとれる海産魚介類〕の刺身や加熱不足の料理
※ 皮膚に傷のある人が河口近くの海(汽水海水)に入って傷から感染する場合もあります。
3.症状
肝臓疾患、免疫力の低下などの基礎疾患のある人や貧血の治療で鉄剤を内服している人は、重篤化することがあるため、注意が必要です。
初発症状は発熱と激しい痛みで、ほとんどの患者で皮疹(紅斑、紫斑、水庖、血庖、潰瘍など)が現れます。このような症状が認められた場合には、直ちに医療機関を受診してください。
また、肝硬変などの肝臓に基礎疾患のある人は敗血症を引き起こすことがあり、この場合、死亡率が高くなるという報告があります。
健康な方は、軽度の胃腸炎で重症になることはほとんどありません。
4.予防方法
肝臓疾患、免疫力の低下などを基礎疾患として持つ方や貧血の治療で鉄剤を内服している方は、夏場に海産魚介類の生食を避け、適切に加熱調理したものを食べることが予防になります(食品の中心温度が70℃で1分間、100℃であれば数秒間)。また、手足に傷のある場合は6月~10月に海水に入らないことも予防になります。
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