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「コンフリー」及びこれを含む食品の製造、販売禁止について

ページ番号:0000008067 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

厚生労働省は平成16年6月18日、コンフリー(シンフィツム)及びこれを含む食品について、これらの飲食によって、肝静脈閉塞性疾患などの健康障害を起こす事例が、海外で多数報告されている事から、販売を禁止することとしました。

1.「コンフリー」の取扱いについては次のことに留意して下さい。

(1)営業者

回収等、営業者による自主的な措置を実施すること。

(2)一般消費者

既に購入されたコンフリー及びこれを含む食品の飲食を控えること。
自生し、又は自家栽培したコンフリーについても、その飲食を控えること。

2.「コンフリー」とは

コンフリーの写真コンフリーは、かつて観賞用、食用、薬用などとして多く栽培されてきましたが、現在はあまり栽培されておらず、一部野生化したものが道端などで見かけられます。

別名 ヒレハリソウ
主な種類 コンフリー、プリックリーコンフリー、ロシアンコンフリー
原産地 ヨーロッパ、西アジア

3.「コンフリー」に関するQ&A

Q.1 コンフリーとはどのようなものですか。

A.1
 別名ヒレハリソウともいう。ムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草本で、主な種として、通常のコンフリー(Symphytum offcinale)、プリックリーコンフリー(Symphytum asperum)、ロシアンコンフリー(Symphytum x uplandicum)などがあります。コーカサスを原産地とし、ヨーロッパから西アジアに分布しています。草丈は60~90cmで、直立し、全身に粗毛が生え、葉は卵形~長卵形。初夏から夏にかけて花茎を伸ばして釣り鐘状の白~薄色の花を咲かせます。我が国には、明治時代に牧草として入り、一時長寿の効果があると宣伝され、広く家庭菜園に普及しました。{参考:丸善食品総合辞典(丸善株式会社)他}

Q.2 コンフリーを摂食することでどのような健康被害が知られていますか。

A.2
 諸外国では、コンフリーを摂取した場合の主要な健康被害として、肝障害が報告されています。主な肝障害は肝静脈閉塞性疾患で、主に肝臓の細静脈の非血栓性閉塞による肝硬変又は肝不全です。主症状は、急性又は慢性の門脈圧亢進、肝肥大、腹痛です。

Q.3 コンフリーを含む製品を摂取していますが、どうすればいいですか。

A.3
 摂取を中止してください。また、気になる症状がある場合には、最寄りの医療機関で診察を受けてください。なお、日本国内でコンフリー又はこれを含む食品を摂取したことによる健康被害事例は、これまで報告されていません。

Q.4 自生あるいは栽培しているコンフリーは有害ですか。

A.4
 自生あるいは栽培しているコンフリーであっても食用とすることで健康被害が生じるおそれがあると考えられるので食用にはしないでください。なお、コンフリーが生育している環境中で生活していてヒトの健康に影響を及ぼすようなことはありません。

Q.5 外国ではコンフリーの規制はありますか。

A.5
 米国では、コンフリーを含む栄養補助食品の自主回収等を勧告しています。カナダでは、コンフリーを含むNatural Health Productについては、当局の許可を得ている製品以外は販売禁止となっています。オーストラリアでは、コンフリーの一部の種類は意図的に食品に添加することを禁止する植物とされています。

4.外部リンク

このページに関するお問い合わせ先

健康福祉局 保健部 食品保健課、食品指導課
電話:(食品保健課)082-241-7434、082-241-7437、(食品指導課)082-241-7404/Fax:082-241-2567(共通)