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広島市地震防災マップの活用について
【更新のお知らせ】
「3 地震による地域の危険度について(防災カルテ)」の「(3)小学校区別防災カルテ」を更新しました。なお、地震被害想定の変更はありません。
地震防災マップは、地域において発生する恐れのある地震の震度やそれによる建物被害の可能性を身近に感じられるように、詳細な情報を記載したものです。
- 本市では、平成25年度広島市地震被害想定調査において、将来発生する恐れのある6つの地震について、地震時の震度や液状化の危険度、建物の被害等を想定する調査を行いました。
- 市民の防災意識の高揚に役立つように、本市では、被害想定の調査結果をもとに、小学校区単位で地震被害に関する情報や危険度を整理した、地域別の「防災カルテ」を作成しています。
なお、「防災カルテ」は、想定される6つの地震のうち、各小学校区において被害が最大となる地震を基に、建物被害等の結果をまとめています。 - 「防災カルテ」には、最大震度や地盤の液状化、建物被害の状況やライフラインの被害状況等を記載するとともに、地域の危険度を総合的に評価した指標を示しています。
- 「防災カルテ」に記載された情報により、お住まいの地域の地震時の状況を確認してください。そして日ごろから地震に備えてください。(建築物の耐震化、家具等の固定、避難場所の確認等)
1 広島市に大きな影響を与える地震について
広島市に大きな影響を与えると想定される6つの地震
(1) 南海トラフ巨大地震
広島市における最大震度は6弱です。
(7区に分布:中区、東区、南区、西区、安佐南区、安芸区、佐伯区)
震度6弱の面積率:3.1%<全市域>/35.8%(最大)<中区>
(2) 安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震
広島市における最大震度は6弱です。
(全区に分布)
震度6弱の面積率:13.9%<全市域>/99.9%(最大)<中区>
(3) 五日市断層による地震
広島市における最大震度は6強です。
(2区に分布:安佐南区、佐伯区)
震度6強の面積率:0.7%<全市域>/2.4%(最大)<佐伯区>
(4) 己斐-広島西縁断層帯による地震
広島市における最大震度は6強です。
(4区に分布:中区、東区、西区、安佐南区)
震度6強の面積率:1.2%<全市域>/6.5%(最大)<安佐南区>
(5) 岩国断層帯による地震
広島市における最大震度は5強です。
(7区に分布:中区、東区、南区、西区、安佐南区、安芸区、佐伯区)
震度5強の面積率:6.1%<全市域>/79.1%(最大)<中区>
(6) 広島湾-岩国沖断層帯による地震
広島市における最大震度は6弱です。
(7区に分布:中区、東区、南区、西区、安佐南区、安芸区、佐伯区)
震度6弱の面積率:6.1%<全市域>/78.3%(最大)<中区>
地震及び規模
想定地震 |
断層延長 |
地震規模 |
震源深さ |
地震タイプ |
---|---|---|---|---|
南海トラフ巨大地震 |
- |
9.0 |
- |
プレート間 |
安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震 |
- |
7.4 |
49.6Km |
プレート内 |
五日市断層による地震 |
約20Km |
7.0 |
12.5Km |
地殻内 |
己斐-広島西縁断層帯による地震 |
約10Km |
6.5 |
12.5Km |
地殻内 |
岩国断層帯による地震 |
約44Km |
7.6 |
10.0Km |
地殻内 |
広島湾-岩国沖断層帯による地震 |
約37Km |
7.4 |
- |
地殻内 |
地震規模について:南海トラフ巨大地震はモーメントマグニチュード、その他の地震は気象庁マグニチュードを使用しています。
※1 モーメントマグニチュード:断層運動の規模そのものを表す地震発生時の岩盤のずれの規模をもとにして計算した値
※2 気象庁マグニチュード:周期5秒までの地震波形の最大振幅の値を用いて計算した値
想定地震位置図1(南海トラフ巨大地震)
想定地震位置図2(既に明らかとなっている断層等を震源とする地震)
2 揺れやすさマップ
平成25年度広島市地震被害想定調査において、想定地震の規模、震源からの距離、地盤条件等を基に250メートルメッシュごとの震度分布を想定したものです。
広島市全域の震度分布・小学校区がご覧いただけます。
(1) 南海トラフ巨大地震
(2) 安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震
(3) 五日市断層による地震
(4) 己斐-広島西縁断層帯による地震
(5) 岩国断層帯による地震
(6) 広島湾-岩国沖断層帯による地震
※図の中には一部読みにくい文字があります。
※詳細な情報については、危機管理室災害予防課(Tel:082-504-2664、Email:saigaiyobo@city.hiroshima.lg.jp)にお問い合わせ下さい。
3 地震による地域の危険度について(防災カルテ)
(1) 防災カルテの作成の目的
目的
- 地震被害想定調査結果を基にして、小学校区別の危険度評価結果をレーダーチャートにして、地域の危険度(地震リスク)を相対的に表す。
- 小学校区別の防災カルテを作成し、地域防災力の不足を補うための以下のような基礎資料として活用する。
(自助、共助、公助による減災活動)
(注)防災カルテは小学校区別における被害想定の主な条件に基づいて作成しています。
「防災カルテ」に記載している情報
1)想定地震(この小学校区で最も被害が発生する地震と被害想定シーン)
2)総合危険度(レーダーチャート、最大震度)
3)自然現象(最大震度、液状化危険度、土砂崩壊危険箇所等)
4)建物被害想定
5)人的被害想定
6)ライフライン被害想定
7)避難者数
8)避難場所
「防災カルテ」により、日ごろから地震にお備えください。
(お住まいの地域の状況の確認、家具等の固定や建築物の耐震化、避難場所の確認等)
(2) 防災カルテの見方
1)想定地震
想定される6つの地震のうち、この小学校区で総合危険度が最大となる地震と被害想定シーン(季節・時間帯)を示しています。
2)総合危険度
レーダーチャート
地震被害想定結果から、相対的に危険度がもっとも低い場合を1とし、もっとも危険度が高い場合を5として点数化しています。5角形の面積が大きいほど総合的な危険度が相対的に高いことを表します。
標準枠(平均値)からはみだしている指標について注意が必要です。
また、左下半分がはみだしている場合、地震災害時に避難者が多く発生し、高齢者等の要援護者への対策が特に必要となる傾向にあります。
最大震度
想定地震による揺れの程度に対応する気象庁の震度階級の図に丸印をつけています。
5弱
5強
6弱
6強
7
出典:気象庁 『震度を上手につかう』
各震度階級の地震の揺れなどの状況は次のとおりです。(気象庁のホームページから抜粋)。
震度階級 |
地震の揺れなどの状況 |
---|---|
0 |
人は揺れを感じない |
1 |
屋内で静かにしているわずかな人が揺れを感じる。 |
2 |
屋内で静かにしている大半の人が、揺れを感じる。 |
3 |
屋内のほとんどの人が、揺れを感じる。 |
4 |
電灯などのつりさげ物が大きく揺れ、座りの悪い置物が倒れる場合がある。 |
5弱 |
多くの人が恐怖を覚える。つりさげ物は激しく揺れる。棚の食器類、書棚の本が落下する場合がある。 |
5強 |
非常な恐怖を覚え、物につかまらないと歩くことが難しい。食器類等の落下のほか未固定家具が転倒する場合がある。耐震性の低い建物の壁に亀裂が生じる場合がある。 |
6弱 |
立っていることが困難になり、未固定家具が移動、転倒する。耐震性の低い建物は、壁に亀裂が入り中には破損する場合がある。 |
6強 |
立つことができず、はわないと動けない。未固定家具のほとんどが倒壊する。窓ガラスの破損、未補強コンクリートブロック塀の崩壊、耐震性の低い建物は、壁や柱が破損する。大きく傾くものや倒壊するものが多くなり、壁、柱が大きく破損する。 |
7 |
揺れにほんろうされ、自分の意思で行動できない。家具の中には飛ぶものもあり、壁タイル、ガラスの破損及び落下する。耐震性の高い建物でも傾いたり破損する場合がある。 |
3)自然現象
最大震度
想定地震による揺れの程度を気象庁の震度階級の数値で表示しています。各震度階級の地震の揺れなどの状況は、上の表のとおりです
液状化危険度(最大値)
液状化する危険度を表示しています。液状化とは地震の際に地下水位の高いゆるく堆積した砂地盤が、液体状になる現象のことをいいます。
液状化が発生すると、地盤が支持力を失い建物が傾き倒壊する場合などがあります。
土砂崩壊危険箇所
土砂災害の発生危険度における相対的なランクであるAランク(発生の可能性が高い)の数を表示しています。
津波による浸水面積及び最大浸水深
津波により浸水する範囲、最大深さを表示しています。
4)建物被害想定
被害原因ごとの建物被害棟数を示しています。
5)人的被害想定
被害原因ごとの人的被害者数を示しています。
6)ライフライン被害想定
- 水道管及び浄水場を対処とし、揺れ・津波にる断水人口
- 公共下水道等の埋設管及び下水処理場を対象とし、揺れ、津波による下水道機能支障人口
- 揺れ、火災、津波による電柱被害に伴う停電軒数
- 揺れ、火災、津波による電柱被害に伴う固定電話の不通回線数
7)避難者数
建物やライフラインの被害に伴い、避難所への避難や避難所以外への避難が必要となる人数
8)避難場所
各小学校区における生活避難場所を示しています。
(生活避難場所は、自宅の倒壊等により生活の場を失った被災者の臨時的な宿泊・滞在場所となります。)
(3)小学校区別防災カルテ
※ 防災カルテの内容については、下記へお問い合わせください。
〔お問合せ〕 危機管理室災害予防課
Tel:082-504-2664、Email:saigaiyobo@city.hiroshima.lg.jp
※図をクリックすると、拡大してご覧いただくことができます。
※図の中には一部読みにくい文字があります。
※防災カルテの内容については、危機管理室災害予防課(Tel:082-504-2664、Email:saigaiyobo@city.hiroshima.lg.jp)にお問い合わせください。
4 地震に対する備えについて
(1) 建築物の耐震化について
昭和56年以前に建てられた建築物は、耐震性が低いとされており、過去の地震による被害状況においても、これらの建築物の倒壊等が顕著に見られます。
また、建築物の形状、老朽化、立地環境(がけ付近など)等により、耐震性に大きく影響があります。
耐震性の有無については、建築の専門知識を持った建築構造技術者による判断が必要となります。過去において地震により目立った被害を受けていない場合でも、耐震診断を行うことは重要です。
なお、耐震診断の結果、耐震性が不足するという判断になった場合には、耐震性を向上させるための改修工事が必要です。
民間建築物の耐震診断補助制度について
本市では、一定規模以上の建築物を対象に、耐震診断に要する費用の一部を補助する「広島市民間建築物耐震診断補助制度」や「広島市住宅耐震診断補助制度」を設けております。
詳しい内容については、以下の関連情報をご覧ください。
関連情報
耐震改修による税金の軽減について
一定の条件に満足した住宅の耐震改修を行った場合、税制優遇措置(所得税の特別控除及び固定資産税の減額措置)を受けることができます。
これらの措置を受ける場合には、申告の際に耐震改修証明書が必要となります。
詳細につきましては、以下の関連情報をご覧ください。
関連情報
(2) 家具の地震対策について
平成7年1月に発生した阪神淡路大震災では、家具の転倒による被害が多数報告されました。
耐震金物で家具を固定する等の対策で、家具の転倒による被害を軽減することができます。
くわしくは、全国家具金物連合会制作のパンフレット「備えあれば憂いなし 耐震金物のご案内/阪神大震災住宅内部被害調査」をご覧いただき、必要な対策を講じるなど、地震による被害の軽減を図ってください。
ダウンロード
「備えあれば憂いなし 耐震金物のご案内/阪神大震災住宅内部被害調査」(全国家具金物連合会作成)(847KB)(PDF文書)
5 平成25年度広島市地震被害想定調査結果報告書について
平成25年度広島市地震被害想定調査結果報告書の詳細については、広島市ホームページにおいて閲覧することができます。
以下の関連情報から開くページをご覧ください。
関連情報
このページに関するお問合せ先
1 揺れやすさマップ・防災カルテ・広島市地震被害想定調査結果報告書について
危機管理室災害予防課
電話:082-504-2664/Fax:082-504-2802
メールアドレス:saigaiyobo@city.hiroshima.lg.jp
2 地震に対する備えその他について
都市整備局指導部建築指導課
電話:082-504-2288/Fax:082-504-2529
メールアドレス:kenchiku@city.hiroshima.lg.jp