梅毒患者の報告数が約半年で過去最多となりました

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ページ番号1004375  更新日 2025年2月16日

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Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA

令和4年(2022年)5月25日(水曜)
健康福祉局保健部健康推進課
保健予防担当課長:峠 恭雄
電話:504-2882
内線:81-4140

本市の梅毒患者の発生状況について、第20週時点で今年の累計報告数が105件となり、1999年の感染症法施行以降の調査において過去最多であった2018年及び2021年の105件と同数となりました。過去最多の年を大幅に上回る過去最速ペースで発生しています(別添資料参照)。

1 梅毒とは

梅毒は梅毒トレポネーマを原因とする細菌感染症で、主に性的な接触により感染し、感染後3~6週間の潜伏期を経て、陰部等の感染部位にしこりができたり、足の付け根部分(鼠径部)のリンパ節が腫れたりすることがあります。治療せずに放置すると、無症状のまま進行し、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすこともあります。

また、妊婦が感染すると、菌は胎児に感染し、流産・死産・先天梅毒を起こす可能性があります。

2 感染経路

感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触(性的接触など)

3 症状

感染後3~6週間程度の潜伏期を経て、経時的にさまざまな臨床症状が出現します。

臨床症状

早期顕症

梅毒(1期)

【感染後約3週間】感染部位に硬いしこりができることがあります。また、足の付け根部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもありますがいずれも痛くないことが多いです。無治療でも症状が軽快することがあります。

早期顕症

梅毒(2期)

【感染後数か月】治療せずに3か月以上経過すると、菌が血液によって全身に運ばれ、全身に多彩な発疹、粘膜疹や脱毛症状などが出現することがあります。無治療でも症状が軽快することがあります。

晩期顕症

梅毒

【感染後数年】皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓・血管・脳などの複数の臓器に病変が生じ、死亡することもあります。
先天梅毒
生後まもなく皮膚症状、肝臓の腫れ、骨軟骨炎などを示す早期先天梅毒と、学童期以降に難聴、目の角膜炎、歯の形態異常を示す晩期先天梅毒があります。

4 予防方法

性的接触時に感染部位と粘膜や皮膚が直接接触しないよう、コンドームの使用が勧められますが、コンドームに覆われない部分でも感染が起こる可能性があります。皮膚や粘膜に異常がある場合には、早めに医療機関(皮膚科、泌尿器科、婦人科等)を受診しましょう。また、梅毒感染がわかった場合、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)も検査を行い、必要に応じて一緒に治療することが再発防止のために重要です。

5 保健センターにおける梅毒検査の実施について

各区の保健センターでは、予約制で無料・匿名のHIV検査・梅毒検査を実施しています。

場所

所在地

検査日時

電話番号

中保健センター

中区大手町4-1-1

毎週月曜日18時00分~20時00分(HIVのみ)

毎週水曜日9時00分~11時00分

082-504-2528

東保健センター

東区東蟹屋町9-34

毎週月曜日10時00分~11時00分

082-568-7729

南保健センター

南区皆実町1-4-46

毎週火曜日9時30分~11時00分

082-250-4108

西保健センター

西区福島町2-24-1

毎週火曜日9時00分~10時00分

082-294-6235

安佐南保健センター

安佐南区中須1-38-13

休止中

082-831-4942

安佐北保健センター

安佐北区可部3-19-22

第1・3木曜日9時00分~10時00分

082-819-0586

安芸保健センター

安芸区船越南3-2-16

第2・4火曜日10時00分~11時00分

082-821-2809

佐伯保健センター

佐伯区海老園1-4-5

第2・4水曜日9時30分~11時30分

082-943-9731

6月1~7日はHIV検査普及週間です。通常検査に加え、臨時HIV・梅毒検査を無料、匿名で実施します。

※検査は予約制です。予め、検査を希望される保健センターに電話で予約してください。

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Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA