米国による新たなタイプの核実験に対する抗議文(2013年3月12日)

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ページ番号1008550  更新日 2025年4月4日

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アメリカ合衆国

バラク・オバマ大統領 閣下

駐日アメリカ合衆国大使館 特命全権大使

ジョン・V・ルース大使 閣下

抗議文

貴国が、昨年10月から12月の間にニューメキシコ州の研究施設で新たなタイプの核実験を2回も実施したことを公表した。

新たなタイプの核実験は昨年の5月、8月に続くものであり、また、12月には臨界前核実験を実施している。このように、核実験を繰り返すことは、貴国が今後も核兵器を持ち続ける意志を表したものとも受け取れる行為である。被爆者をはじめ核兵器廃絶を求める多くの人々の願いに背くとともに、疑念をいだかせる行為であり、断じて許すことはできない。被爆地ヒロシマを代表して厳重に抗議する。

これまで、核実験の度に抗議を行ってきているところであるが、平和を願う私たちの思いを受け止めることなく実験を繰り返していることに憤りの念を抱かざるを得ない。貴国には、実際に原爆を体験した被爆者の辛く悲しい体験や平和への思いを深く理解していただき、私たちの期待を裏切ることのないよう、一日も早い核兵器廃絶の実現に向けて努力されるよう強く求める。

2013年3月12日

広島市長 松井 一實

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