感染症情報/伝染性紅斑(リンゴ病)

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ページ番号1011202  更新日 2025年7月2日

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伝染性紅斑(リンゴ病)とは

ヒトパルボウイルスB19による感染症で、頬(ほほ)がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれます。

感染経路

咳やくしゃみによる飛まつ感染や接触感染が知られています。

症状・流行時期・好発年齢

症状

10~20日の潜伏期間の後、頬に境界が鮮明な紅い発しんが現れ、続いて手足や他の部分にも網目状、レース状、環状などの発しんが出現します。これらの発しんは1週間程度続きます。大人の場合、関節炎をおこす場合があります。また、発しんが現れる7~10日くらい前に、微熱や「かぜ」のような症状が見られることが多いですが、この時期にウイルスの排出量が最も多く、発しんが現れるころには、ウイルスの排出はほとんどなくなっています。

ほとんどの場合、合併症をおこすことなく自然に回復しますが、次の場合は注意が必要です。

  1. 妊婦がかかると胎児の異常(胎児水腫)や流産の原因となる場合があります。
  2. 溶血性貧血患者が感染すると、重症の貧血発作をおこす場合があります。

流行時期

4~5年おきに患者が増加する傾向にあります。

広島市の報告状況

好発年齢

年齢別では、5歳前後の患者数が多くなっています。

治療方法

特効薬はなく、対症療法が行われます。ほとんどの場合は特別な治療を必要とせず自然に回復しますが、妊娠中の方や溶血性貧血がある方はかかりつけの医師にご相談ください。

予防方法

手洗い、咳エチケットが有効です。

発しんの前に現れる「かぜ」のような症状の時にウイルスの排出量が最も多くなります。妊娠中の方は、かぜ症状のある方との接触をできる限り避けましょう。

参考

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)  ファクス:082-277-0410
[email protected]