感染症情報/A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

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ページ番号1011178  更新日 2025年2月20日

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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

A群溶血性レンサ球菌(注)によって引き起こされる急性の咽頭炎です。

この菌は咽頭炎だけでなく、膿痂疹(うみを伴ったできもの)、猩紅熱、中耳炎、肺炎、関節炎、髄膜炎などいろいろな病気を起こします。

(注)A群溶血性レンサ球菌とは
溶血性レンサ球菌(溶連菌)は羊などの血液が入った培地で培養すると、菌の周囲の血液を溶かす性質のある菌で、顕微鏡で見ると球状の菌が数珠状(連鎖状)に連なっているのが特徴です。
レンサ球菌はその抗原性の違いによりA~V群(I、Jを除く)まで20種類に分類されていますが、中でもA、B、C、G群は咽頭炎などヒトの上気道炎の原因菌とされています。最近ではA群溶連菌の迅速診断キットにより医療機関でも診断が可能となっています。
A群溶連菌が引き起こす疾病は多彩で、重篤な疾患が起こることがあります。かつて「人喰いバクテリア」と騒がれた劇症型溶連菌感染症は、菌のもつ強力な組織破壊力が手足等の軟部組織を壊死させ、多臓器不全などを併発し死に至る恐ろしい疾患です。毒素や遺伝子の研究は進んでいますが、その発症機序や感染経路は明らかになっていません。

症状・流行時期・好発年齢

症状

潜伏期間は2~5日で、突然の発熱と全身倦怠感、喉の痛みによって発症し、嘔吐を伴うことがあります。また、舌に「いちご舌」といってイチゴのような赤いつぶつぶができることがあります。
まれに、リュウマチ熱、腎炎などを続発したり、菌の毒素により顔や体に点状の紅斑や皮疹が出現する「猩紅熱(しょうこうねつ)」を起こす場合があります。

流行時期

年間を通じて患者がみられますが、夏季(7~9月頃)は患者発生が一時減少する傾向にあります。
月別では、年明けとともに患者数が増加し、晩冬から春にかけて報告数が多くなった後、夏から秋にかけて患者数が減少し、初冬(12月ごろ)を中心に再び患者数が増加するという流行パターンを示しています。年に2回から3回の流行のピークを示しますが、インフルエンザや感染性胃腸炎ほどははっきりしていません。

広島市の報告状況

好発年齢

一般に幼児、学童を中心として流行します。

治療方法

抗生物質が有効で、特にペニシリン系の薬剤がよく効きます。ただし、副作用を伴う場合もありますので、かかりつけの医師とよく相談してください。

予防方法

この疾患は、患者との接触によって感染しますので、患者との濃厚な接触を避けることが重要です。看護の際は、マスクを着用するなど注意が必要です。また、日常の手洗い・うがいの励行など一般的な予防法も有効です。

参考

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)  ファクス:082-277-0410
[email protected]