感染症情報/ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA群ですが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスの場合もあります。
乳幼児を中心に、主に夏季に流行がみられます。咽頭結膜熱や手足口病とともに、いわゆる夏かぜの代表的な疾患です。
感染経路
飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。
症状・流行時期・好発年齢
症状
感染してから2~4日後に、突然の発熱に続いて、のどに痛みと水疱(すいほう)が現れます。発熱は1~3日続き、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などを起こします。ほとんどは予後良好ですが、まれに髄膜炎や急性心筋炎を合併する場合があります。
流行時期
毎年夏季にピークとなり、西から東へ流行が推移します。
広島市の報告状況
- 疾患別グラフ(ヘルパンギーナ)
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グラフ総覧(週報対象疾患)
(定点把握疾患(週報対象)の今年と過去5年平均のグラフ) - 病原体検出情報
好発年齢
乳幼児を中心に流行します。
予防方法
手洗いや咳エチケットなどの飛沫予防策、接触予防策が有効です。症状から回復した後も、2週間から4週間にわたって便にウイルスが排泄されます。オムツを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしましょう。
参考
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ヘルパンギーナ(厚生労働省)(外部リンク)
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ヘルパンギーナ(国立健康危機管理研究機構)(外部リンク)
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病原微生物検出情報IASR夏の疾患 (ヘルパンギーナ /手足口病)(国立健康危機管理研究機構)(外部リンク)
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