感染症情報/水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1011197  更新日 2025年8月1日

印刷大きな文字で印刷

水痘(みずぼうそう)とは

水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる感染症です。

感染症法の五類感染症(定点把握疾患)に定められています。また、入院例については、五類感染症(全数把握疾患)に定められています。

感染経路

感染力が強く、患者の咳やくしゃみによって放出されたウイルスを吸い込むことによって感染します(飛まつ感染・空気感染)。また、水疱の内容物に接触することで感染します(接触感染)。

症状・流行時期・好発年齢

症状

潜伏期間は2週間程度(10~21日)で、主な症状は38℃前後の発熱と発疹です。発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒します。急性期には、全身にこれらの発しんが混在するのが特徴で、かゆみを伴います。

小児に好発し、一般的に軽症ですが、皮膚の二次性細菌感染、肺炎、髄膜炎、脳炎などの合併症を起こす場合があります。また、成人になってから水痘に感染すると、重症化するリスクが高いと言われています。

流行時期

年間を通して発生がみられますが、12月~7月に多い傾向です。

広島市の報告状況

好発年齢

主に小児の疾患で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。

治療方法

抗ウイルス薬の使用と対症療法です。

予防方法

水痘ワクチンの接種により、発症や重症化を予防できると考えられています。

帯状疱疹について

水痘と同じウイルスによって起こる疾患です。水痘に一度感染すると、治った後もウイルスが体内の神経節に潜伏し、加齢や免疫低下に伴う再活性化により発症することがあります。主な症状は、水泡を伴う一側性(片側)の発赤疹で、神経に沿った皮膚領域に帯状に出現し、激しい痛みを伴います。また、皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛(PHN)により長期に痛みが残ることがあります。

50歳を境に発症率が急激に上昇する傾向があり、近年では20~40代の患者も増加傾向との報告があります。

予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。また、50歳以上の方については、帯状疱疹ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。

帯状疱疹ワクチン

令和7年4月1日から帯状疱疹ワクチンが定期接種に位置付けられました。

参考

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)  ファクス:082-277-0410
[email protected]