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上八木ルートの概要
1.ルートの特徴
JR上八木駅を起終点とし、八木用水や太田川の渡場などの歴史に触れながら、阿武山や細野神社の社叢、広々とした河原の風景が楽しめるルートです。
2.ルート上の主な資源
八木用水(鳴の取水口)
八木用水は明和5年(1768年)、桑原卯之助という人によって作られた全長約16kmに及ぶ農業用水路です。
江戸時代の取水口は「十歩一」という場所でしたが、大正8年の大洪水により上流の「鳴」に移され、現在は太田川発電所から水の全量が供給され、一部区間を八木隧道(地下トンネル)で結んでいます。
定用水碑
八木用水を開削した卯之助の子の巳之助が八木用水開削50年を記念して文化14年(1817年)に建てた石碑です。
碑文は頼杏坪の撰とされ、八木用水が完成するまでの地元の苦労や卯之助の功績などが、細かに記されています。
細野神社
祭神は八幡三神で、八木の十歩一にあったものが焼失により現在地に遷座(せんざ)されました。かつては八木光広神社との間で雨乞い踊りを行ったとの伝えもあります。
明治4年(1871年)に可部の大歳神社、八木下細野の伊勢社を合祀(ごうし)しています。境内には市内では珍しいタブの大木が多くあります。
チャップリンの秘書の高野さん寄贈の警鐘台の跡
八木町出身で、渡米後チャップリンの秘書となった高野(こうの)さんが、チャップリンと共に来日しました。八木町の生家にも立ち寄り、その際寄付して立てられた警鐘台は、地区防災の役割を長い間担っていましたが、平成3年の台風19号で倒れ、今は基礎が残っているのみとなっています。
八木用水の水位計
太田川発電所から八木用水への水が供給されています。
この水位計により、八木用水の水量管理がされています。
夏は水と共に冷たい空気が流れるスポットです。
3.ルート上の見所
チャップリンの秘書の高野さん寄贈の警鐘台の跡
八木用水周辺