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八木ルートの概要
1.ルートの特徴
JR梅林駅、上八木駅を起終点とし、太田川、古川、八木用水といった南北の水の流れと、中世にこの地域を治めていた香川氏の八木城跡がある城山の緑を楽しめるルートです。
2.ルート上の主な資源
蛇王池の碑(じゃおういけのひ)
蛇王池物語
昔、阿武山の中腹に何千年も生きている大蛇が住んでいて、人里におりてきては人々に害を与えていました。八木城主香川光景が大蛇退治を呼びかけたところ、香川八将の中で最年少の香川勝雄が志願しました。天文元年(1532年)2月27日、一人で馬に乗り阿武山の中迫というところまで登ると、びょうぶを立てたような岩があり、大木に頭をのせていた大蛇がいました。大蛇が勝雄を飲み込もうと飛びかかってきたとき、勝雄の抜いた太刀が大蛇の首をはねました。切られた大蛇の首が落ち、流れ出た血が川のようで、ついには沼ができて深く沈んでいったということです。ここが蛇王池と呼ばれ、供養塔が建てられたという言い伝えがあります。
伊勢社(いせしゃ)
祭神は天照皇大神で、天文年間、別所の住人三郎兵衛という人が、猪が田畑を荒らすので困り、伊勢神宮にお参りして祈願し、お札を頂いて帰りお祭りした社だといわれています。
権五郎神社(ごんごろうじんじゃ)
八木城跡にある小社で御霊社とも呼ばれています。八木城主香川氏の祖先である「鎌倉権五郎景正」を祭神としたことから、この名前がついたといわれています。香川家七代目の景光が八木城築城と共に景正の霊を勧請し、子孫が代々祭ってきました。慶応2年(1866年)に祠(ほこら)が全焼し、明治12年(1879年)ごろに再建されました。
地主神社(じぬしじんじゃ)
大国主命を、一ツ矢住民が祭神として祭ったといわれています。昔、この辺りは、川の対岸である落合玖村に属していたそうです。秋に神楽舞などのお祭りが行われます。
キツネ岩
キツネ岩と呼ばれるこの岩は、現在地から250m南の城山の北側に埋まっていたものです。
キツネ岩物語
太田川の水面にわずかに見えかくれしており、川を渡る船頭達にとっての難所であったため、キツネ岩と呼ばれるようになったそうです。
昭和42年頃のキツネ岩
3.ルート上の見所
高瀬堰
八木城跡付近(城山)からの眺望
八木隧道入口
中八木公園にある彫刻
第一古川
可部線とコスモス