2026年8月24日記者会見「令和8年第4回広島市議会定例会提出案件について」外2件

- 日時 令和8年(2026年)8月24日(月曜日)午後1時15分~午後2時00分
- 場所 市役所本庁舎11階第1会議室
市からの発表案件
令和8年第4回広島市議会定例会提出案件について
市長
9月4日(金曜日)に開会予定の令和8年第4回広島市議会定例会に提出する議案は、一般会計補正予算案など23件であります。
まず、補正予算案についてですけれども、今回の補正予算の規模は、お手元の資料の「令和8年度9月補正予算の概要」のとおり、101億7,306万9千円となっております。
その内訳としては、まずは、財政調整基金への積立金であります。
普通交付税の増に伴いまして、財政調整基金への積立金を計上しています。
次に、浅野文庫等施設整備についてであります。
施設の整備に当たり試掘調査を行った結果、近世の遺構などが確認されたことから、発掘調査を実施いたします。
次に、平和記念資料館のこども向け展示の整備についてであります。
実施設計の入札不調を受けて、施設整備の工事期間を変更するとともに、空調設備の仕様見直しが必要となったことなどに伴い、事業費を増額いたします。
次に、有機フッ素化合物対策に係る飲用井戸設置者等への支援についてであります。
荒谷川及びその支川近傍において、PFOS(ピーフォス)及びPFOA(ピーフォア)が国の指針値を超過した飲用井戸の設置者等に対し、浄水器の設置費用の一部を補助いたします。
次に、放課後児童クラブの開設準備についてです。
令和9年度に放課後児童クラブの受入枠の不足が見込まれる学区において、余裕教室の活用や民間事業者への補助によって、令和9年4月のクラス増設に向けた準備に取り組みます。
次に、公共施設等の災害復旧についてです。
本年6月の大雨により被災した農林業施設、公園施設及び道路橋りょう施設について、復旧工事に必要となる経費を計上しています。
次に、ファミリープールエリアの再整備についてです。
ファミリープールエリアを、プール及び屋内・屋外遊び場機能を持つ新たな施設として再整備するため、設計・整備工事費等の債務負担行為を設定いたします。
次に、公園照明のLED化についてです。
ESCO(エスコ)事業による照明の一斉更新にあたり、LED化が必要となる灯具等の対象数量の現地調査結果を踏まえ、事業費を変更いたします。
次に、国から措置された「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用した物価高騰対策についてであります。
物価が高騰する中にあって、公立・私立保育園、放課後児童クラブ等が安定的な事業運営を継続できるよう、日常的に使用する物品等の購入に要する経費を追加措置いたします。
また、中東情勢の影響により厳しい経営状況の中、経営の維持・立て直しに取り組む中小企業等を対象とした新たな融資制度を創設するとともに、信用保証料を補助します。
さらに、中東情勢の影響により厳しい経営状況にある農業者に応援金を支給する広島市農業振興協議会に対し、必要となる経費を補助いたします。
以上の補正措置を行った結果、補正後における全会計の総予算規模は、1兆4,335億3,654万2千円となります。
最後に、予算以外の議案としては、広島城三の丸歴史館条例の一部改正案など条例案11件、その他の議案11件を提出しております。
以上が今議会に提出する議案の概要であります。私からの説明は以上です。
記者
平和記念資料館のこども向け展示の整備についてなんですけれども、工事期間を変更されるということで、一応、2028年4月の新設を目指されていると聞いているのですけれども、そこの時期の変更があるかどうかというところと、今回の入札不調の考えられる原因というところを教えていただけますでしょうか。
市長
まず、その展示物の供用開始でありますけれども、これは従前よりか令和10年度の供用開始を目指しておりまして、今回のこの措置によって、これがずれるというふうな関係にはありません。ただ、具体的にいつ供用開始するかは、展示検討会議で有識者の下で今、いろいろ議論が、検討が進んでおりますので、そこで進捗状況等を踏まえながら、公表できる段階になったら、改めて速やかにお知らせするという予定にしております。
あと、不調になったということでありますけれども、これは改装といいますか、整備をする上での額、これは、物価高騰等があったりする中で、十分な額が見込めていないということで不調などがあったんですけれども、今回のこの整備に関しましては、今申し上げた展示検討会議の中での検討ということで、お子たちに展示する内容を様々、家族に着目した当時のこどもたちの様子、日々の暮らし、そして、それを被爆前、被爆後、戦後といった流れの中でうまく展示して、実物資料・写真・映像などを用いて、いわばこれを見に来る方々が参加型展示といいますか、受け止めたことについてのメッセージを書いたりすると、そんなことまでもするような形で整備してはどうかというお話が出た中で、こういったことができるようなスペースを十分確保する。あるいは必要な案内パネルも設置する等々、さらには、ここでの見学が十分にできる環境を整備していかなければいけないということになったわけでありますが、それをきちんとやろうと思いますと、各展示室の想定入室人員等が今までより多くなるということも分かりました。そうすると、そこで展示する資料の保存・保管、それから観覧するための環境、これを同時に適切なものにしていこうとなると、既存の設備ですと、十分な温度管理ができないのではないかということになりまして、換気用の全熱交換機の更新などが必要ではないかということが判明しましたので、それを入手するための所要の経費を確保することになったために、費用が増額になった、こんなわけであります。
記者
入札不調で改めて再入札されるに当たって、何か展示とかの条件を変更されたりとかいう、これまで計画されている展示というのが変わってきたりもするのですか。
市長
展示そのものは、今申し上げた展示検討会議の中で十分してきていただいていますので、それ自身が変わるわけではなくて、そういったものを導入するに当たっての費用の見積もりですかね。そこら辺のところを時勢に合わせてやらないと、業者が入札してくれないということがあろうと思いますけれども。
記者
すみません、もう一点。有機フッ素化合物対策の件ですけれども、浄水器の設置費用の一部を補助されるという、この支援を決められた理由といいますか教えてください。
市長
先ほど申し上げましたように、荒谷川とその支川近傍地域で、飲用の飲み水に使っている井戸から、国の指針値を超過したPFOSであるとかPFOAが検出されまして、実は、その原因であるとか責任の特定が困難な状況が続いています。それをきちんと手当てするだけの法的な根拠がないといった中なのですけれども、そういった中で、この地域で実際に生活されている方は、健康への不安とか生活上の不便を抱えながら、自ら応急対策もいるんじゃないかということで、様々努力されています。そういう意味では、その生活維持に向けての努力に、いくらかでも支援できるような枠組みを新たに考えた方がいいんじゃないかというふうに思いまして、その中で、国が示している応急対策やりまして、それが浄水器の設置というのがありました。そういう意味で、予算等の規模も考慮しながら、この設置する方に対する一定の支援ということをやってみようかなというのが、今回の動機です。
記者
今まで、基本的には国の方が対策を取るべきだというのは、おっしゃられたと思うんですけれども、今回、応急的に浄水器の設置費用を支援されるということで、今後、何か市として、さらにされる何かお考えとかはおありでしょうか。
市長
今後やっていくにあたっては、もっと根源的な問題ですね。原因究明とか、それら対策を基本的な措置について、国がしっかりしたものをまず出してくれるということをやらないと、いつまでたっても中途半端な対応になりますから。なんですけれども、今回は、今申し上げましたように、自ら応急対策を講じている方がいて、一定の費用負担もあろうから、そこを軽減するということをやってもいいんじゃないかと。かつ、この浄水器の設置については、国が応急対策の一つとして例示して示しているものであるから、そこのところをうまく借用して措置した方がいいかなという判断であります。
市職員
先ほどの平和記念資料館のこども向け展示の入札不調の件、一点補足をさせていただければと思います。入札不調となったのが、今回補正予算に上げている工事の前段階の実施設計の方になるんですが、こちらは、元々、昨年12月から3月の予定で実施しようと思っていたんですが、そのタイミングで入札をしようとしたところ、このタイミングで、この期間で受注元さんが実施するのはなかなか難しかったということが要因と考えております。そのため、年度が明けてから、6月から9月にかけて実施設計をすることにしまして、その後の展示・工事の件を今回、補正予算に上げさせていただいております。以上でございます。
市長
はい、ありがとう。私の(説明で)は入札不調と、この額の見直しが、リンクしているかごとく答えてしまいましたけれども、正しくは今の担当者のとおりであります。
記者
先ほどの入札不調の関係で、追加で質問させていただければと思います。元々、資料館東館の地下1階というのは、建設からだいぶ時間もたちまして、そこに新しい施設を造るというのは、なかなか環境条件的に難しいという指摘があったというふうに取材で聞いたことがあるんですが、今回の入札不調というのは、そういう構造的な条件の悪さと関わっているのかどうかというのと、今後の予想よりも大幅に施設の整備費を増額する必要性、可能性というのが出てくるかどうかだけ確認させていただければと思います。
市長
ちょっと私、今のところ情報量がない。ごめんなさい。
市職員
今の件、今回、入札不調の要因が特に施設上難しかったというものではありません。同じ条件で、年度が明けてから再入札をして、ちゃんと実施できております。以上です。
記者
条件とは関係ないということですね。ありがとうございます。
記者
こちらも担当の方への質問になるかもしれないんですけれど、昨年度の春ぐらいまでに実施する予定だった入札というのが、まだ済んでいないという理解でよろしいでしょうか。
市職員
今回、入札不調となったのが昨年度の後半に12月から3月に予定でやろうとしていた実施設計が入札不調になったものです。改めて年度が明けてから入札をして、今年度の6月から9月で実施設計を行っております。以上です。
記者
もう業者は決まっているということですね。
市職員
はい、決まっております。
記者
先ほど市長が、スケジュールの関係で、令和10年、2028年の開館という予定は今のところ変えないとおっしゃったのですけれど、これだけ見ると、少なくとも3、4か月ぐらいはずれちゃっているわけですけれども、普通に考えると、2028年、令和10年の春の開館というのは少し厳しくなったのではないかなと考えるのが普通だと思うんですけれど、この点に関してもう一度確認させていただいてよろしいですか。維持できるというお考えなのかどうか。
市長
追加して速やかにお知らせするというふうな説明をいたしましたのは、現時点で、来年の8月に予定している展示整備の工事開始時期までには、できるんじゃないかと、この施設の整備がですね。だから現時点で、全体スケジュールには影響はないと思っていますが、さらに、展示検討会議における検討状況をもう一回見て、具体的な供用開始の日が決まれば、すなわち今後の施設の整備であるとか展示整備の進捗状況を踏まえて、また公表する段取りができれば、その段階で速やかにお知らせしたいということになろうかと思います。
記者
他の工程の圧縮とかで、間に合う可能性がまだあるということですか。
市職員
今回、補正予算に上げていますのが、施設整備の工事で、具体的にいうと空調関係の工事です。この工事は、来年7月の完了を予定しております。別途、展示の整備工事をするんですが、元々この展示整備工事は、来年8月頃からの開始を予定しておりましたので、この期間までに空調工事が終わりますので、その後の展示工事のスケジュールには影響しない予定となっております。したがって、供用開始のスケジュールといったところにも影響はない状況です。
記者
浅野文庫等施設整備のところで、試掘調査を行った結果、近世の遺構などが確認されたというふうにあったと思うんですが、ここの点を詳しく教えていただければと思います。
市長
まず、場所がご存じのように、旧市長公館、これは縮景園に隣接しているところでありまして、当然、近年の遺構・遺物もありえるんじゃないかというふうな場所なんですけれども、そこで、念のために発掘調査がいるかどうかということで、試掘調査をしようということで、一部を掘削してまいりました。そうしたところ、地下に埋蔵文化財を保存する可能性があるといったものが出てまいりましたので、そこで、この市長公館を解体する作業と並行して、今年の5月に試掘調査をやった中で、改めていうと近世以降の土層というものが、土の層が良好に残っていることと同時に、遺構とか、あるいは遺物が少し確認できましたので、この施設建設に先立って、しっかりした発掘調査を行うということにしようとしたものであります。ここの遺構等、遺物については、私自身、それ以上この現段階では詳しいことは分かりませんので、担当者がもしおれば詳しく。
市職員
試掘で出てきたものとしては、食器の割れたようなものとか、そういった建物の敷石みたいなものというものが確認されておりますので、今回整備するエリアについて、全体的に発掘調査をさせていただこうということになってございます。
記者
中東情勢の影響における支援事業についてお伺いをさせていただければと思います。広島市の方では、中東情勢による影響について、実態調査を中小企業等を対象に行った上で、実施をするというふうにおっしゃっていたかと思うんですけれども、この実態調査をした上で、今回のこの事業に市として提案を決められたいきさつといいますか、幅広い業種業態で影響が出ていると思いますが、今回この事業でどういった狙いがあるのかというところを改めてお聞かせください。
市長
特に今の調査は、中小企業の金融対策事業とか、それぞれ支援項目によって、現場の状況把握は少し異なるんですけれども、いわゆる金融対策に関しましては、4月の時点で、中東情勢の変化に伴う相談窓口を設置いたしまして、中小企業の方々の資金繰り、経営に関する相談対応をやってきておりました。そうした中で、この中東情勢の影響が長期化するといったような状況が見て取れましたので、もう少し詳細を知る必要があると考えて、6月に入って、市内の中小企業者に対してアンケート調査を実施したということがあります。その結果で、7割を超えている企業において、原材料価格・仕入れ価格の上昇などがあって、経営に影響があるということが確認でき、その中にあっても、とりわけ新たに借り入れる必要があるのだけれども、これ以上の借り入れは困難とする企業も多くあったことから、新たな融資制度を創設しようと、こういう政策判断に至ったものであります。
それから、もう一つは農業者。物価高騰に伴う農業者支援があるんですけれども、これに関しましては、葉物野菜を包装するビニール袋であるとか、家畜飼料などの価格が上昇するという影響が出ておりました。そこで、こうした生産コストの上昇分について、どう調整するかということを考えたのですけれども、このいわゆる食料品に関しては、値段の決定が市場での販売価格、そこで一律で決まってしまうものですから、生産する方々が、例えば、いろいろな資材の高騰分を販売価格に転嫁するというようなことができる市場分野ではないということがありますから、これを工夫して資材とか飼料代の上昇の影響を緩和する何らかの応援策がないかというふうに考えたわけでありますけれども、これをやるにあたっては、直接農業者にやるというよりかは、こういった市内で農業をやっている方々が、1,000名近くおられるのですけれども、そのうちの大半を組織して約830名が加入していて、市内での農業の振興を図るという組織、農業振興協議会というものがありますので、そこが、こういった農業者に対する対策を講じていきたいと、こういうふうなお話がありましたので、であれば、その支援に要する原資を我が方からこの振興協議会の方にお出しして、振興協議会の方で個々の事業者の、例えば、生産物の販売額に応じて、大体見込まれる費用負担増額分を支援してもらうようにしようということで、今回、予算措置したというふうなものになっております。ちなみに、漁業とか林業に関しては、業態が少し違っているのか分かりません。実際に各漁業団体とか林業事業者へ確認をしてみたところ、自分たちの事業費に占める燃料費等の割合が、それほど高くないということがあり、個々の事業者から支援を求める声が上がっていないというようなこともあったことから、この漁業と林業は今回対象とせず、農業だけに絞ってやろうと、こんなことであります。そういう意味で、実情を把握した上での対策というふうに考えています。
記者
この議案の中にある損害賠償に関することについて、お伺いさせていただきます。小学校内における教員と児童の衝突事故で、額としては2,781万円という高額なものかとは思うんですけれども、これは具体的にどういう事案なのか、説明していただけますでしょうか。
市長
これは学校給食を提供するその場面で、生徒と先生の行動態様にちょっとずれが生じて、先生が振り向きざまに器材を当てて、生徒の目に損傷を及ぼしたと、こういう事案なんです。仕事をやっている過程で、その目に障害が残ったと。その障害についての補償をしっかりしてほしいということでの争いになりまして、最初の初審では、いわゆる故意とは到底認めがたいから、振り向きざまに生徒さんの目に、杓子か、しゃもじか、そういうのが当たったりして、目が機能不全になったらしいんですね。それの過失の度合いが、先生だけではなくて、生徒の方にもあるということで、過失の度合いについて少し裁判所上は、ある意味で担当者に有利に働いて補償額が少なかったんですけれども、それでは不満だということで、実際、機能回復がなかなかできなかったらしくて、控訴して訴えたら、逆に過失の度合いについて、もっと市の方が過失を認めるべきだと、そういう判決になりそうになって、裁判所からのアドバイスで、被害者もいるのだし、これについてもう少し調整してはどうかということで、和解といいますか、そういった手続きに入ることにしたわけですけれども、その額が言われたように500万円を大幅に上回る額なものですから、それについては議会の承認を得なければいけないと、こういう手続きになっておりますので、そのための承認を得るための案件だということであります。ですから被害者の方に有利になる措置ならば、行政として認めていいのではないかということで、議会にお諮りするというものであります。
記者
細かいことは後で市教委に確認するんですけど、その要は、けがをされた程度は失明されたとか、それくらいのレベルの話なのか…。
市長
失明だったかな。確か、視力が落ちたとかいうふうに聞きました。
市職員
失明ではない。
市長
相当、視力が落ちてしまって、当事者としてということだと思います。
市職員
症状といたしましては、外傷性白内障、それから角膜裂傷というふうな症状となっております。
記者
何日付けで…。
市職員
この度、示談という形になりますけれども、議決を得た後に示談書を両者で結ぶという形になります。
記者
物価高騰に伴う保育園等の支援についてなんですけれども、1施設当たり20万円の補助ということで、これがどういった物品を想定されているか教えていただけますでしょうか。
市長
これは、いわば物価高騰等…。
市職員
この度の措置につきましては、物価高騰に関するものということで、あらゆるものが入りまして、ここに書いてありますが、日常的に使用する物品ということですけれども、例えば、物価高騰とか、あるいは暑さ対策ですね。今から涼しくなるので暑さ対策というのもあれですけれども、例えば暑さ対策でいくと遮光ネットとか、そういったものとかを広く全般に対象にしようというものでございます。
記者
暑さ対策という目的だけではないということですかね、今回は。
市職員
あくまで日常的に使用するもので、物価が高騰して困っているというふうなものに対して対応しようというものでございます。
記者
浅野文庫の件で、こちらも新しい浅野文庫の完成時期とかに影響があるのかどうか、現時点ではまだ分からないかもしれないんですけれども、調査ということになると多分、結構一定の期間がかかると思いますので、こちらの見通しをお願いします。
市長
発掘調査につきましては、建設工事を開始するまでの準備期間に実施して、着工までに完了するという予定で今、組んでいますから、現時点では事業スケジュールに変更はないというふうに考えています。
その他の質問
平和宣言の作成について
記者
平和宣言に関して、長崎市さんなんですけれども、議事録を永年保存するという決断をされたということが、ちょうど原爆の日の前ぐらいに報道されたかと思います。永久保存されるということだそうです。すでに長崎市さんは、議事録を発言者の名前を特定しない形で全てネットで公開しているんですけれども、広島市においては、私も今般、公文書開示請求したんですけれども、議論につきましては、ほとんど肝の部分は黒塗りになっていて、見えない状態になっているというのを、以前も取材したことがあるんですけれども、そういう状況です。平和宣言の議論のプロセスの公開の在り方についての、基本的な考えについて市長のお考えを聞かせていただけませんでしょうか。
市長
平和宣言を作成する手順、プロセスといいますか、長崎と広島は違っているというのが端的な答えなんですけれども。長崎の方は、以前から平和宣言を作成する委員会というのが構成されて、その方々の意見を聴取して作ると。そういう意味では市長さんも、そのメンバーのone of themのような位置付けでやっておられたと思うんですけどね。私の方は、私以前のところでも、市長さんが自ら宣言を作られているというのがあったので、自分の場合については、被爆の実相というものをもう少しちゃんと伝えられるようなものにしながら、それを踏まえて自分の意見を展開するというものにしようと考えて、相談相手として被爆者とか、そういうことについての詳しい知見のある方に寄ってもらって、私にアドバイスを頂くと。それを踏まえて、自分が作成するという方式に徹底してきておりますので、これについてどういうふうなことを言われたかということも、そのまま平和宣言に落としているんじゃなくて、一回自分で咀嚼して、こう考えるということをやっていますから、その内心の意図が議事録に出るわけではないわけですよね。
そういうふうに思っていますので、自分が責任を持って作成したという、それをお手伝いしていただいているということでいいんじゃないかなと思っていまして。そこについて、こういうやり取りがあって、それで例えば自分がどう考えて、どう書いたとかいうふうなものを残すようなものじゃなくていいと思っています。
記者
懇談会のメンバーの方は、議事の内容を口外してはならないというようなルールも、この要綱にあったと思います。先ほどの市長のお考えは分かったんですけれども、我々市民を代表しての宣言の編まれ方のプロセスとして、あまり民主主義的じゃないなっていうふうに思うし、他からも言われるんですけれども。加えて、「若い世代の皆さんに提案があります」とありながら、メンバーの中にあまり若い世代の方がいないというのも、前から気になっておりました。この点はどうでしょうか。
市長
私自身は、平和宣言についての思いを被爆した方々の思いを咀嚼して、若い方々にむしろ伝えるようにすると。そこで、若い方々がどう受け止めているかっていうことを、この平和宣言の中に具現して宣言しなきゃいけないというふうなものという捉え方はしてないものですからね。むしろ、被爆した方々の思いをうまく伝えられるような構成になればなという思いですから。いいと思っています。
平和記念式典の式典警備について
記者
今年の平和記念式典の式典警備についてお伺いいたします。(原爆)ドーム前での県警との連携含めて、今年の式典警備、おおむね問題がなかったと捉えていらっしゃるのか、改善の余地があると捉えていらっしゃるのか、市長の考えをお聞かせください。
市長
いわゆる、(原爆)ドーム前の集会の対応については、担当者と県警とかが、うまく連携していただいて。言論の自由とかいったような、その考え方を前提に、行動されてきたというふうな経過があるんですけれども、実際、最高裁まで上がって、こういったことをやることについての、いわば公的な立場での執行を、ある意味で妨害するというふうなことそのものが、いわば、今回の場合ですと公務執行妨害に当たる可能性があるというようなことにもなったということを踏まえて、この対応についてはそれなりに議会の皆さん方の御意見とか心配事をある程度、緩和できたんじゃないかなと思っています。ただ問題は、そのあとの式典会場でやっている中での、やっぱりシュプレヒコールといいますか、そういった部分については、今言った行動と違う形で展開されていますから、もう少しこの式典を静粛な環境の中でやるということについての配慮をしてもらうとありがたいなというふうに思っています。これは引き続きの課題ということで、やっていく必要があるかなと思っていますけどね。
記者
関連でもう一点お願いします。(原爆)ドーム前電停、降りたすぐの式典の公園の入場口ですね、ここが午前7時半前後から一部の団体の方々が押し寄せられて閉鎖になるという事態がありました。なので、一般参列者の方は、別の入場口まで別途歩かないといけないという、そういった不便が生じました。市長、この事象について、担当部局からお聞きになっているかどうか分かりませんけれども、来年以降、どうすればいいとか、今、この私の質問を踏まえた上で、来年も市長を続けているという前提でお伺いできればと思います。
市長
繰り返しにはなりますけれども、平和記念式典というのは祈りの場であるのと同時に、そういった思いを多くの方に届けたいというのが主たる動機付けですから。その動機付けを是とするのであれば、いろいろな御意見あるということそのものを直接否定するわけではありませんけれども、この場でそういったことをやらなきゃいけない類いなのかどうかを主体的によく考えていただくということを引き続きお願いしたいと思いますね。
それができないということであれば、今回みたいにまた我々担当職員と、いわゆる治安維持とかそういった視点での担当者と、よくよく協議して連携して対応するということも必要になるんじゃないかと思います。
※( )は注釈を加えたものです。
配付資料
-
01_補正予算の概要 (PDF 129.7KB)
-
02_会計別総括表等 (PDF 250.4KB)
-
03_補正予算の内訳 (PDF 375.7KB)
-
04_令和8年第4回広島市議会定例会提出案件 (PDF 568.9KB)
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