感染症情報/風しんと先天性風しん症候群
風しんとは
風しんウイルスを原因とする感染症で、主な感染経路は飛沫感染です。発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とし、妊婦が感染すると胎児に重篤な影響を与える先天性風しん症候群の原因となります。
感染症法では、5類感染症(全数把握疾患)に定められており、診断した医師は直ちに最寄の保健所へ届け出なければなりません。
潜伏期間と症状
潜伏期間は14から21日(平均16から18日)間で、発熱、発疹、後頭部リンパ節腫脹が出現します。不顕性感染が15%程度存在します。基本的には自然に回復しますが、急性脳炎、血小板減少性紫斑病などを合併することがあります。
妊娠20週頃までの妊婦が感染すると、胎児に先天性心疾患、難聴、白内障等の先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風しん症候群を起こすことがあります。
予防
風しんワクチン接種が有効です。
予防接種および抗体検査について
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
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麻しん(はしか)風しんの予防接種
(健康推進課) -
成人男性の風しん抗体検査・予防接種(対象者の皆さんへ)
(健康推進課) -
こどもの予防接種
(健康推進課) -
広島市では無料の風しん抗体検査を行っています。【先天性風しん症候群を防ぐために!】
(健康推進課)
全国および広島市における風しんの発生状況
全国
広島市
風しんは2008年1月1日から定点把握疾患から全数把握疾患に移行したため、2007年までと2008年以降に分けて表示しています。
2008年以降
1982年から2007年まで
広島市では、1998年以前は毎年春から夏にかけて風しんの流行が起きていましたが、1999年以降は大きな流行はありません。これは、1995年から行われた小児を対象にした予防接種の効果が現れているものと考えられます。
全数把握疾患に移行した2008年以降では、全国で流行の見られた2013年(35件)、2018年(16件)、2019年(13件)を除き、年間の報告数は10件以下となっています(2024年12月時点)。
また、先天性風しん症候群は、2000年から2024年の間に1件報告されています。
参考
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風しんについて(厚生労働省)(外部リンク)
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風しん(国立健康危機管理研究機構)(外部リンク)
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先天性風疹症候群(国立健康危機管理研究機構)(外部リンク)
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風疹Q&A(国立健康危機管理研究機構)(外部リンク)
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風しんに要注意!
(健康推進課)
このページに関するお問い合わせ
健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)
ファクス:082-277-0410
[email protected]