感染症情報/麻しん(はしか)

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ページ番号1011209  更新日 2025年2月26日

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麻しん(はしか)とは

麻疹ウイルスによって起こる感染症で、空気感染・飛沫感染・接触感染で感染します。

感染力はきわめて強く、麻しんの免疫がない集団に1名の麻しん患者がいたとすると、12~14名が感染するといわれています(インフルエンザでは1~2人)。

免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。近年は、麻しん含有ワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っています。

平成27(2015)年3月27日、WHO西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。しかし、その後も海外で感染した患者やその接触者を発端として、国内での集団感染が散見されています。

症状

感染すると、約10~12日後に、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。

38度前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感(小児では不機嫌)があり、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみなど)、結膜炎症状(結膜充血、目やになど)が現れて、次第に強くなります。乳幼児では下痢や腹痛を伴うこともあります。また、口の粘膜に白い小さな斑点(コプリック斑)が現れます。

一度熱が下がりますが、半日ぐらいで再び上昇し、39.5度以上の高熱が続きます。また、同時に発しんが耳の後、首、額から出現し、その後全身に広がっていきます。高熱は通常3~4日続いた後下がり、発しんもしだいに消えていきますが、しばらくは色素沈着が残ります。

肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われています。その他、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻疹ウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

広島市の報告状況

グラフ:麻しんの年間報告数


※全国の発生動向については、以下のリンクからご確認ください。

予防方法

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。予防接種を受けることが最も効果的な予防方法です。また、患者に接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。

予防接種の累積接種率について

発生の予防及びまん延の防止には、対象者の95%以上が2回の接種を完了することが重要であるといわれています。

広島市における、令和6年度の第2期累積接種率(12月末速報値)は72.6%です。(図)

【図】広島市における麻しん・風しん予防接種の累積接種率の推移

グラフ:麻しん風しん予防接種の累積接種率

予防接種について

詳しくは、以下のリンクをご確認ください。

予防接種についてのお問い合わせは、各区保健センターまたは健康福祉局健康推進課(電話504-2622)まで。

参考

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)  ファクス:082-277-0410
[email protected]