令和7年第14回教育委員会議(10月定例会)議事録

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ページ番号1049936  更新日 2026年4月30日

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令和7年第14回 広島市教育委員会議議事録

令和7年10月24日(金曜日)、令和7年第14回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前9時30分
  • 閉会 午前10時20分

2 教育長及び委員の出席者

委員 伊藤 圭子
委員 西 敦子
委員 一橋 信之
委員 砂橋 昌義
委員 長谷川 栄治
松井勝憲教育長は欠席

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 木村 滋宏
  • 総務部長 中川 治昭
  • 学校教育部長 宅見 雄二
  • 指導担当部長 星野 和敏
  • 教育センター所長 森田 健嗣
  • 総務課長 田尾 雅之
  • 指導第一課長 西村 智由紀
  • 指導第二課長 土居 達司
  • 指導第二課指導主事 馬場 裕也

4 傍聴者等

1人

5 議事日程

議題1 令和7年度全国学力・学習状況調査の結果について(報告)

6 議事の大要

伊藤委員(教育長職務代行者)

 ただ今から、令和7年第14回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、松井教育長が所用により欠席されておりますので、私が教育長の職務を代行させていただきます。なお、松井教育長は欠席されておりますが、定足数を満たしています。
 本日の議事録署名者は、一橋委員と砂橋委員にお願いします。
 これから日程に入ります。本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。発言者は、簡潔明瞭に、全員に聞こえる声で発言をしてください。
 それでは、議題に入ります。議題1「令和7年度全国学力・学習状況調査の結果について」を議題とします。本件は報告案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 議題1「令和7年度全国学力・学習状況調査の結果について」を報告させていただきます。資料の2ページを御覧ください。1、調査の概要につきましては、(1)の調査の目的に則り実施をいたしました。(2)の調査対象でございますが、小学校第6学年は140校中139校、実施人数は9,852人で、中学校第3学年は64校、実施人数は8,721人です。小学校1校は、該当児童の在籍がないため、調査を実施しておりません。(3)調査期日は、令和7年4月17日木曜日でございます。(4)調査内容の丸1児童生徒に対する調査のア、教科に関する調査について、今年度は、国語、算数、数学、理科を実施いたしました。エ、出題方法についてですが、小学校国語、算数、中学校国語、数学においては、これまでと同様に記述式の出題方法で実施し、中学校理科は、生徒が活用するICT端末等を用いた文部科学省のCBTシステムによるCBT方式で実施をいたしております。
 続いて、次の3ページを御覧ください。2の調査結果の概要について説明いたします。(1)の各教科の平均正答率、平均IRTスコアについて、7月にも速報でお伝えしておりますが、改めて伝えさせていただきます。各都道府県教育委員会及び各指定都市の結果については、整数で示されております。また、表中の広島県の数値は、広島市を含む数値となっております。
 まず、小学校について、太線で囲んでおります令和7年度の箇所を御覧ください。本市の調査対象の状況について太字で示しておりますように、平均正答率は、国語が69%、算数が59%、理科が59%であり、いずれも国の平均正答率よりやや高く、県の平均正答率とほぼ同じとなっております。
 次に、中学校について、太線で囲んでいる令和7年度の箇所を御覧ください。平均正答率は、国語が54%、数学が47%、理科の平均IRTスコアは492でございました。国語は国の平均正答率とほぼ同じで、県よりやや低く、数学は国の平均正答率よりやや低く、県とほぼ同じ、理科は国、県の平均IRTスコアよりやや低い結果でした。
 表を御覧いただきますと、国、県、市ともに平均正答率が50%未満の教科もあります。具体的には中学校の数学です。文部科学省において、各年度の問題の難易度を厳密に調整する設計とはしておらず、年度によって出題内容も異なることから、過年度の結果と単純に比較することは適当ではないとしておりますので、補足させていただきます。なお、3ページの下に記載しております、参考、各教科の正答率30%未満の割合については、後ほど説明をさせていただきます。
 続いて、(2)令和7年度全国学力・学習状況調査、都道府県指定都市別ノートについて説明します。資料4ページの別紙1を御覧ください。こちらは、今年度から国が分析を行い、都道府県指定都市別に教科調査、質問調査の結果と全体の特徴をまとめたものです。カラーの方が見やすいと思いましたので、委員の皆様の手元にはカラー印刷のものがあると思いますが、画面にも説明箇所を示すように用意しましたので、こちらを使いながら本市の状況を御説明いたします。
 まず、このノートの別紙1、右下です。2、全体の特徴として、国の分析では、全教科、全国的なばらつきの傾向と大きな差は見られませんでした。また、D層の割合、バンド1の割合は、これはいわゆる学力の低い層の割合でございますが、それぞれ全国の結果と比較して大きな差は見られなかったと分析がなされております。
 これらについて、小学校、中学校それぞれの結果を資料を用いて詳しく御説明いたします。1、教科調査、質問調査の結果の丸1小学校を御覧ください。まず、この正答率の分布等について、全体の分布傾向を視覚的に分析しやすいように、今年度、箱ひげ図という図で示してあります。この図の下の方に、第3四分位、第2四分位、第1四分位という数値が示してありますが、この四分位という言葉とともに、まずは箱ひげ図の見方を簡単に説明したいと思います。
 この箱ひげ図ですが、まず中央の四角に囲ってある色付きの部分、これが箱と言われる部分で、その上下に伸びたいわゆる縦の線をひげとして示すのが特徴です。小学校の調査は、本市の9,800人、約1万人の児童が調査を受けておりますが、この1万人が得点、点数別にどのように分布しているのかを示したものが箱ひげ図です。この1万人を4分割して、いわゆる中位層、真ん中の50%、1万人のうちの5,000人がこの黒い箱の中に分布しているというのが箱ひげ図の読み方となります。この箱の1番下のライン、下限のラインが下の表における第1四分位と言われる数値になりまして、本市の小学校、国語を例にとると57.1で、このラインより下のひげの部分、ここが下位の25%の分布となっております。また、箱の上限のライン、ここが第3四分位と言われるもので、下の表によると85.7で、ここより上のひげの部分、上位25%が分布している場所となっております。表の中に第二四分位という数値が示してあって、国語の場合は71.4と示してあり、上の表で見ると、ちょうど箱の真ん中あたりに分布している値があるのが分かると思うのですが、ここが、いわゆる1万人の全体の分布の中の真ん中の人数がこの辺りにいるということを示しております。
 またこの表の下の方を見ていただくと、第3四分位、第2四分位、いわゆる箱の上限と真ん中ですが、この辺りの分布は全国と変わらないというような状況が見て取れるのではないかと思います。全国と本市を比べていただくと、第3四分位、第2四分位の位置は変わりませんが、それに対して第1四分位、ここの部分は、少し上に位置しているということが見て取れるのではないかなと思います。下位層の全体の数値が、全国と比べると高くなっているというのが、この箱ひげ図の示しているものと見て取れます。
 先ほど、調査の概要で平均正答率というのをお示しして、国語に関しては、国が66.8%、市が69%と、本市は小学校国語の場合、平均正答率が国よりも少し高くなっていると御説明したのですが、これは、いわゆる上位の分布は変わらないのですが、下位の分布が全国よりも少し高いために全体の平均正答率が高くなっていると読むことができます。
 また、国語の本市のデータの下の方に横長の丸が示してあるのですが、これは、統計的に分析を行う際に、他のデータと比べて極端に小さい値で外れ値として扱うとされており、データ全体の分析には影響していないとされています。
 算数、理科の平均正答率が全国と比べてやや高いということが、国語と同様の傾向が見て取れると思います。第3四分位それから第2四分位の位置は、全国と市の大きな差はないけれども、第1四分位並びにひげの下がやや高いというような状況が視覚的に見て取れるのではないかと思います。
 それでは、資料の中ほどにあります、各教科の正当数の層分布を御覧ください。いずれの教科も全国と比較してD層の割合が低く、またB層とA層の割合が高いことが箱ひげ図と同様に分かります。
 次に、右側のページを御覧ください。中学校の結果について、こちらも国語を例にとります。全国の箱ひげ図と比較すると、第1四分位、いわゆる下位層の下限、上限と第2四分位の位置は変わりませんが、最大値や第3四分位、箱の上位が下にあることが分かります。このことから、学力が低位から中位層にある生徒の割合は全国と同様ですが、上位層にいる生徒の割合が低いことが分かります。数学、理科の箱ひげ図を見ると、国語と概ね同様の傾向が見て取れます。
 資料の中ほどにあります各教科の正答数・IRTバンドの総分布を御覧ください。全国と比較すると、国語と数学のD層、理科のバンド1、それぞれの割合の差は0.3ポイント以下となっており、大きな差がD層に、つまり下位層についてはないものの、国語と数学についてはA層の割合が、理科についてはバンド5の割合がそれぞれ1ポイント以上低いことが分かります。これは先ほどの箱ひげ図が示していた傾向と同じことが見て取れるのではないかと思います。
 ここで、資料の3ページにお戻りください。後ほど説明しますと申し上げました、参考、各教科の正答率30%未満の割合を記載しております。中学校理科はCBT方式であり30%未満の割合を把握できないため記載をしておりません。従来は、平均正答率が全国と比較して高い、低いという結果に着目し、本市の児童生徒の学力に課題があるという視点から、学力の低位層、いわゆる正答率30%未満の児童生徒を対象とした取組を行ってまいりました。先ほど見ていただいた分析では、第1四分位及び第2四分位について、中学校においては全国と同等、小学校においては全国より高いことから、これまで本市が力を入れて取り組んできた、いわゆる正答率30%未満への手立てというのは一定の成果が上がっているのではないかと考えております。一方、全国と比較して、特に中学校において第3四分位の値が低いことから、本市の課題は、特に中学校において学力の上位層を伸ばしきれていないということにあるのではないかという分析が行えると思っています。したがって、今後ですが、これまでの学力の低位層への取組は当然継続して行っていくとともに、中間層や上位層の学力の向上にもつながる取組を合わせて進めていきたいと考えております。
 ここで、最初に御説明した別紙1、2の全体の特徴をもう一度御覧ください。上から三つ目及び四つ目の点で示しておりますのは、県内の他市町と比較して相対的にアンケート調査のスコアの高い領域を示したものですが、小学校においては、ICTを活用した学習状況や読書等領域のスコアについて高い結果が出て、また、理科に関する意識や国語の学習活動の領域のスコアについて低い結果が出ています。中学校においては、主体的な学習の調整や読書等の領域のスコアについて高い結果が出ており、学習習慣や理科に関する意識の領域スコアについて低い結果が出ています。そのうち、学習習慣は全国と比較しても低い結果となっています。
 同ページの右上ですが、中学校の結果チャートのその他の学力、学習状況の円を御覧ください。円の色が外にはみ出している箇所は全国平均を上回り、逆に円が欠けているように見える箇所が全国平均を下回っている箇所になります。例えば、中学校で言うと、主体的な学習の調整の項目ははみ出している、上回っていることが見られるものの、学習習慣の箇所を御覧いただくと、他の領域と比較して大きく欠けており、特に課題が見られることが分かります。
 それでは、別紙2の1を御覧ください。資料5ページです。こちらにお示ししました(1)から(6)については、先ほどの全体の特徴で記載されていた領域についてまとめております。この表の中で色がついている箇所は、全国平均を上回っている項目を示しています。また、表の中ほどですけれども、学力との相関という箇所に丸がついている項目があるかと思うのですが、こちらは、令和7年度の調査において、国が学力との間に一定の関係があると示した項目について丸をつけております。例えば、(6)主体的な学習の調整の項目を御覧いただくと、小学校、中学校ともに全国平均を上回っておりますが、(4)学習習慣、丸1学校の授業時間以外の普段の1日あたりの勉強時間、丸2土曜日や日曜日など、学校が休みの日の1日あたりの勉強時間の項目につきましては、いずれも小学校、中学校とも全国平均を下回るとともに、特に中学校では全国と比較して5ポイント以上下回っていることから、家庭における学習習慣について改善を図る必要があると考えられます。今年度、体力向上についてもPTA協議会にも協力をあおぐよう働きかけを行ったところですが、学力向上についても同様に、学校と家庭が連携し、児童生徒が主体的に家庭学習に取り組める環境づくりへの取組が必要だと考えております。
 なお、下に示しました(7)、(8)については、昨年度この報告に記載しておりました項目についてまとめています。小学校、中学校の「自分には良いところがある」と、小学校の「地域や社会をよりよくするために何かしてみたいと思う」の項目が全国平均を上回っており、本市の児童生徒の自己有用感は高い結果というのが示されております。
 それでは、続きまして、資料6ページに参ります。別紙2の2を御覧ください。先ほどの別紙2の1の生徒のアンケート項目に関連する内容として、指導方法やICTを活用した学習状況について、学校が回答した質問項目をまとめています。また、これらの質問項目については、(1)指導方法の丸2国語に関する質問以外は昨年度全て記載していただくこととなっておりますので、参考としてこちらにお示ししているような状況でございます。
 続いて、資料7から9ページ、別紙の3の1、3の2、3の3となりますが、まず3の1を御覧ください。こちらは、各教科について、1、集計結果に学習指導要領の内容領域や評価の観点別等ごとに平均正答率を示しています。なお、中学校理科については、CBT方式で実施しているため、他の教科と記載が異なっております。また、こちらの2、課題のある設問として、各教科平均正答率が60%未満の問題の中で、全国平均と比較して正答率が低い問題や無回答率が高い問題、継続的に課題となっている内容など、指導の改善や工夫が必要であると考えられる問題を示しております。中学校については、全教科で全国平均を下回っていることから、課題となる設問を2問ずつ挙げて資料を作成しております。
 本日は、この中でも、別紙資料3の1、中学校数学を例に取って御説明させていただきます。資料7ページの別紙3の1、1、集計結果を御覧ください。この中の右側のチャート図、学習指導要領の領域の平均正答率の状況を御覧いただければと思います。こちらにおいて、A数と式、B図形、C関数、Dデータの活用の四つの数学の領域を示していますが、全ての領域で、平均正答率は、国と比較してやや低くなっています。2、課題のある設問を御覧ください。平均正答率が60%未満であり、国の平均正答率との差が大きかったC関数のxの増加量に対するyの増加量を求める問題と、領域A数と式の中の連続する3つの3の倍数の和が9の倍数になることの証明を完成する問題に課題があったため、こちらの2問を設問として挙げております。
 次に10ページ、別紙4の1から最後の4の9までを御説明差し上げたいと思います。こちらは、先ほど課題のある問題ということで挙げた設問に対する改善方法等を示しております。それぞれのページにおいて、左側では、課題のあった問題と学習指導要領における領域・内容、正答及び正答率、主な誤答とその要因を示しています。右側では、内容の系統と指導のポイント及び活用の手順を示しています。こちらも、先ほどと同様に、中学校数学の例に沿って御説明させていただきます。
 別紙4の6を御覧ください。15ページとなります。中学校数学は、関数の領域が本市の生徒の継続的な課題でもあることから、こちらの課題を取り上げて御説明したいと思います。対象の問題は、1次関数y=6x+5について、xの増加量が2の時のyの増加量を求めるものです。正答は12ですが、17と回答した生徒の割合が32.7%でございました。これは、このページの左下、主な誤答とその要因というところの反応率32.7というところに示しています。関数領域では、関数として捉えられる2つの数量について、変化や対応の特徴を見出し、表、式、グラフを相互に関連付けて考察し、表現することができる資質能力の育成を目指して指導が行われる必要があります。このことについて、この資質能力を育成するためには、まず、xの値が変化するに伴ってyの値がどのように変化するか、つまり増加量をきちんと捉えることができるようになることが重要となっております。そのため、改善に向けては、小学校6年生で二つの数量の関係について表や式で表すことができるようにし、中学校1年生で比例や反比例、中学校2年生で1次関数について、xの値の増加に伴ってyの値がどのように変化するかを調べる活動などを取り入れたり、表とグラフを関連付けて増加量を視覚的に捉えるよう指導したりして、xの増加に伴うyの増加量を求めることができるようにすることが指導のポイントであると考えております。
 なお、本調査で出てきた課題については、各学校に配布する報告書で周知するとともに、課題への対応策の好事例を収集し、紹介するなどして改善を図っていきたいと考えています。以上、令和7年度全国学力学習状況調査の結果について報告させていただきました。

伊藤委員(教育長職務代行者)

 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いいたします。

一橋委員

 3ページにありました正答率30%の割合、これは取組をされて成果が出たということでした。小学校はそうですけれども、中学校の第1、第2四分位あたりはそこまで劣っているわけでありません。この中学校のテストを受けたこどもたちは、3年前に小学校6年生でのテストを受けていると思うのですが、その時の箱ひげ図との関係はここにはないのですか。

指導第二課長

 まだそこまで相関を分析できてはございません。ただ小学校は全国、県と比較して同じかやや高いという傾向が続いている状況です。

一橋委員

 第1、第2四分位が悪かったということですか。

指導第二課長

 そうですね。今年度、国が新たにこのノートという形で県別、政令市別に分析を示してくれたところで、踏み込んで第1四分位、第2四分位という分布について見ることができ、平均正答率が単に高いというだけではない、どこに手を入れるべきなのかというところに着目をして分析を行ったというのが今年度の状況でございます。昨年度までは、この箱ひげ図を使って第1四分位、第2四分位という踏み込んだ分析ができていなかったのではないかと思っております。

一橋委員

 第1、第2四分位については理解できました。
 もう一つ、出題される問題が毎年違いますよね。経年変化が難しいということは確かにそのとおりだと思いますが、文部科学省で毎回調査結果を見て、次の問題の見直しをされるということになっているのですか。

指導第二課長

 今の見直しというのは、毎年度の問題の難易度に差が出る点についてというところでございますか。

一橋委員

 はい。

指導第二課長

 例えば、今年度、理科がIRTというスコアで表現されます。3ページで言うと、2の調査結果の概要の中学校理科だけ500を基準とするスコアになっております。これは、いわゆる今までの平均正答率で示すのではなく、各年度の問題難易度に影響を受けにくいよう、難しい問題ができている場合には高いスコアが、逆に平易な問題を間違えている場合は低いスコアが算出されるというように、500が基準になるような問題を作成して、それぞれ分析をしていくものです。中学校の数学で言うと、今年度、国も県も市も50%を割り込む平均正答率になっていますが、昨年度は50%以上あるというブレがあります。そういうブレを小さくしていくために、国も経年変化を見ていく必要があるだろうということで、このCBTを活用したIRTスコアによる調査を理科でスタートしました。理科は3年に一度なのですが、来年度の英語の調査もこのCBTを活用したIRTのスコアでの調査に変わっていきます。

一橋委員

 そうなのですね。

指導第二課長

 再来年度からは国語と算数、数学についてもCBTを活用したIRTを導入していく見込みとなっていますので、経年による変化を今後はより捉えやすくなっていくのではないかと考えています。ですから、今年度単年というよりは、今後継続調査をしていく中で、よりこのIRTスコアの活用や有利性が発揮されていくのではないかと捉えております。

一橋委員

 よく分かりました。ありがとうございました。

砂橋委員

 細かく分析をされて、なおかつどこで間違ったか、どのように働きかけをするかが書いてあります。この目的は、調査の目的に書いてあるとおり、課題を検証し、改善を図るということもさることながら教育指導の充実や学習状況の改善ということも書いてあります。今回の結果を学校現場に伝える方法としては、別紙4を学校へ情報提供するという理解でいいですか。

指導第二課長

 はい。あとは、各学校の結果も返しています。今お示ししたのは本市全体の傾向ですが、各学校においてそれぞれ特徴があると思います。そこを自校において分析し、指導に生かしていくということを行っています。

砂橋委員

 先生方への情報提供というのは資料を渡すだけではなく、実際に渡して説明をなさって、スムーズに知見を伝達できる仕組みになっているという理解でよろしいですね。

指導第二課長

 そうですね。毎年なのですが、指導主事が学校へ訪問しておりますので、そういった際にも、自校の分析と合わせて、より具体的に各学校の実態に合わせた支援をしていけるように取り組んでおります。

砂橋委員

 そこで全市や全国との比較を見ながら、自分の学校ではどうするのが良いのかという話までできているのですか。

指導第二課長

 できています。1回きりではなく、学校に訪問する機会が複数あるので、そういう時にしっかり学校の先生方へ指導継続しているという状況です。

砂橋委員

 おそらくこの目的はそこが1番ですね。是非、そこのところを現場に還元していくのがよろしいかと思います。

一橋委員

 下位層に対する取組がうまくいったということで、今後は上位層の取組を優先的に行うということは教育大綱に書くのですか。

指導第二課長

 そこまで考えてはいなくて、実はこの報告に合わせて今分析ができたところなので、ここまでの議論には反映させていません。

一橋委員

 あまり細かいことは大綱に書かないと思いますけども、例えば中学校がなぜ悪いかというと、分析の結果によれば、学習習慣がついてないとあります。生徒の学習習慣を高めるような教育の取組をするという抽象的な項目を載せるということはあるかと思いました。

指導第二課長

 今回こういう分析があったことは連携をしてみたいと思います。

教育次長

 教育大綱は大枠と重点的な取組を整理しており、その中で、学力の向上、体力の向上について問題意識を持って取り組むという内容は入っています。今回の低位層への取組といったことまでは入っていませんが、全体として学力向上に向けてしっかり取り組むべきだというような認識は示しています。今のような細かいところは、事務点検で正答率30%未満の数字も出して分析していますので、今回こういう分析が出たということをそこにどう盛り込むのかは、今後検討する必要もあるかと思っております。

一橋委員

 事務点検というのは、教育大綱に付属するものですか。

教育次長

 教育大綱とは別に、毎年教育委員会が取り組んでいるものです。

一橋委員

 分かりました。

西委員

 先ほど各学校には自校のデータをお示しすると聞きましたが、別紙の15ページにあるような正答率の低い問題について、ここのポイントはこうですよということも取り上げてくださるのですか。

指導第二課長

 こちらの資料については、本市全体の傾向を示しております。学校ごとに、正答率について課題があるので取り上げて個別に配るということではございません。

西委員

 やはり数字がとても気になるところでしょうから、自分の学校が平均に対してどうかは非常に関心高く思っていただけると思います。大事なのはその後どうするかということで、正答率が低いのはこの箇所の指導が十分でないことを指します。それが分かる資料がこの別紙4だと思いますので、ここをよく読んでいただくことが大事なのだと思います。現場にいるととても忙しくて、学習指導要領が基本だと分かっているけれども、それに準じて教科書ができ、指導書ができているので、教科書を見ていれば学習指導要領も網羅されていると想像します。しかし、学習指導要領まで立ち戻って指導内容の系統と指導のポイントを抑えていただくと、正答率の低い問題について今後どう指導していけば改善できるのかが先生方にすごく大きなヒントになると思います。この別紙4をどうにかして先生方にお伝えしたいと思うのですけれど、これは学校には報告されないのですか。

指導第二課長

 毎年、本市が作っているこういうものと一緒に、この中の最後のページに、今お示ししている教科ごとの冊子の中で載せておりますので、これらを学校にも配ることで、学校が指導と評価を一体化していけるような形で充実を図りたいなと、先生が今おっしゃってくださったような学習指導要領に立ち戻るというのも含めて、しっかりと話をしていきたいと思います。

西委員

 そうですね。正答率が低かった問題について、それは学習指導要領のどこの部分に該当し、今後どう指導を変えていくかというところを、ぜひ学校で吟味いただきたいなと思うところです。よろしくお願いいたします。

長谷川委員

 読み方等も含めてお伺いしたいのですが、先ほどの別紙1の円グラフで、でこぼこの強いところと弱いところがあります。
 右側のページの学習状況、全国基準でございますけれども、ここを見ると「学習習慣」が目立ってへこんでいます。別紙2の1を見ると、学習状態に関する質問というのは(4)丸1学校の授業時間以外の普段の1日あたりの勉強時間、30分以上、丸2土曜日や日曜日など学校が休みの日の1日あたりの勉強時間、全くしない、無回答の回答以外というところになります。まず読み方ですが、特に丸2の方は、土日に10分でも20分でも勉強した人が75.4%いるという読み方でよいですか。

指導第二課指導主事

 はい。これについては、全くしない、その他以外の回答の時間で、質問項目の形で言うと、1番低い選択肢が「1時間より少ない」というものになりますので、その定義を考えると、少しでも勉強していたら、この数字に反映されていると捉えていただけたらと思います。

長谷川委員

 全く勉強しないと、無回答も含めると24.6%で、これは全国と比較しているものなので、ここがへこんでいるということなのでしょうね。

指導第二課指導主事

 はい。そうなります。

長谷川委員

 全国は今どれくらいでしょうか。

指導第二課指導主事

 全国が、勉強している生徒の割合が82%なので、反対にしてない生徒は18%いるということになります。

長谷川委員

 そういうところが反映されてへこんでいるのですね。

指導第二課指導主事

 はい。

長谷川委員

 やはり中学校のへこみ具合が気になるところです。この学習習慣のへこみに対してどうやってサポートしていくかというと、例えば今の土日に関してスポットを当てると、宿題を増やすとかそういうことによって解決していくのですか。

指導第二課長

 この家庭の学習時間はこの調査ではっきり分かるまでも、例年課題に感じています。毎年度、全てのこどもに家庭学習の習慣をつけることや、生涯にわたって学び続けるこどもの育成ということを目的として、学習習慣や生活習慣、読書習慣について、家庭に訴えかけるようなリーフレットを配っており、今年度も4月に配布し家庭に届くよう取り組んできています。しかし、これだけでは当然十分ではないので、さらに取り組んでいくために、例えば中学校でいうと、生徒会活動とリンクしながら家庭学習の習慣を呼び掛けていくとか、今だとタブレットの持ち帰りができるので、それらを活用した個々の状況に応じた課題を設定するとか、色んなやり方があると思います。今回こういう結果がはっきり見えたので、具体的にもう少し考えていきたいと思っております。

長谷川委員

 分かりました。ありがとうございます。

指導第一課長

 補足ですけれど、先ほどのリーフレットの活用について、小学校の校長会でどのように活用しているのか校長先生方から御意見を頂いています。例えば、懇談会の時にリーフレットを基に保護者と先生がお話をしたりとか、あとは学級開きの時にこどもたちに向けて、このリーフレットを活用して家庭学習のことについて話をしたりしていると聞いています。今のまま紙でいくのか、電子で家庭にお配りするのはどうかということも校長先生方から御意見を頂いたので、しっかりと活用して家庭学習の習慣をつけていきたいと考えています。

長谷川委員

 ありがとうございます。

砂橋委員

 長谷川委員の御質問に関連しているのですけれども、別紙1の「その他の学力・学習状況」のグラフについて疑問に思ったことが、学習習慣は低いけれども主体的な学習の調整はできるということで矛盾が生じています。ここについて何か考察はありますでしょうか。

指導第二課長

 別紙2の1を御覧ください。(6)主体的な学習の調整という項目が、小学校も中学校も比較的高い数値が出ています。具体的な質問項目は、「分からないことや詳しく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫することはできている」と、「学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、次の学習につなげることができている」という項目二つを問うています。ここについて、肯定的な割合が高いというのは、授業の中で小学校、中学校の先生方が、こどもたちが学びに向き合って、より次の学びにつなげていきたいとか、しっかり自分で工夫したり、もっと知りたいと思うような工夫をしっかりやってくださっているのではないかなと思っております。ただ、それに対して、学校のある月曜から金曜日や、週末土日に家庭学習の習慣がついていないという、相反するところで十分な結果が出てない部分もあるのかもしれないので、その辺りはしっかり取り組んでいきたいと思っております。

砂橋委員

 先ほど長谷川委員が言われたように、宿題を増やすのかという話だけではなく、意欲はあるけれども日常的にできないという、習慣をどうしたらいいかの良い答えがあったらいいですね。

伊藤委員(教育長職務代行者)

 これまでは平均値だけで検討して参りましたけれども、今回は箱ひげ図を示していただくことによって課題がより明確になって具体的な対応がとりやすくなってきたのではないかと思います。また、各学校に周知して検討していただくよう、よろしくお願いいたします。
 本件については、この程度にしたいと思います。
 以上で議題は全て終了いたしました。これをもって、令和7年第14回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

なし

 

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