インドの地下核実験に対する抗議文(1998年5月14日)
インド首相
アタル・ビハリ・ヴァジパイ 閣下
駐日インド大使館
特命全権大使
シッダ-ルタ・シン 閣下
抗議文
貴国が、国内外から激しい非難を受けたにもかかわらず、再度核実験を強行したことは、国際社会における核軍縮努力に逆行する暴挙であり、強い憤りを覚える。重ねて厳重に抗議する。
この度の実験について、貴国は、臨界前核実験の実施に必要なデ-タ収集のためであるとしているが、核兵器により自国の安全を保障しようとする姿勢は、パキスタンなどの国をいたずらに刺激し、核拡散の危険性を高めるとともに、国際社会における貴国の名誉を失墜し、孤立化を招くことになる。
貴国が、核兵器のない世界の実現を求める国際社会の声を真摯に受けとめ、核兵器は国家の安全を保障しないということを理解し、広島市民とともに核兵器廃絶に向けて取り組むことを強く求める。
平成10年(1998年)5月14日
広島市長 平岡 敬
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