アメリカの臨界前核実験に対する抗議文(2000年4月7日)

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ページ番号1008459  更新日 2025年4月4日

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アメリカ合衆国大統領
ウィリアム・ジェファーソン・クリントン 閣下
駐日アメリカ合衆国大使館
特命全権大使 トーマス・S・フォーリー 閣下

抗議文

貴国は6日、ネバダ州の地下核実験場において11回目の臨界前核実験を実施した。核不拡散条約(NPT)再検討会議を目前に控え、各国政府やNGOは核不拡散、核軍縮に向けて精力的に準備を進めているが、こうした中で、臨界前核実験を繰り返す貴国の姿勢は、核兵器廃絶を求める世界の人々の願いを逆撫でするものであり、激しい憤りを覚える。広島市民を代表して厳重に抗議する。
貴国をはじめとした核保有国は、核軍縮の流れが後退している現状を真摯に受け止め、これ以上の核拡散の動きを招かないためにも、NPT第6条で約束した核保有国の軍縮努力義務を今一度想起し、積極的に核兵器廃絶に取り組むべきである。

貴国においては、直ちに臨界前核実験を中止するとともに、核保有国として率先して21世紀における核兵器廃絶への具体的な道筋をつくり出すべく、中心的な役割を果たしてもらいたい。

平成12年(2000年)4月7日

広島市長 秋葉 忠利

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