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ページ番号:0000013682更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

環境影響評価審査会開催結果(広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業 第1回:平成19年4月24日)

 広島市環境影響評価条例に基づき、広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業に係る環境影響評価実施計画書についての審査を行うため、広島市環境影響評価審査会を開催しました。
1 日時 平成19年4月24日(火曜日)10時00分~12時00分
2 場所 広島市役所 本庁舎14階 第7会議室
3 出席者
 1. 審査会委員(五十音順、敬称略)
   天野實(会長)、安藤忠男、今岡務、関太郎、中川紀壽、中島正博、深田成子、
   フンク・カロリン、水田国康、矢野泉、吉國洋(副会長) 以上11名出席
 2. 事業者
   広島駅南口Bブロック市街地再開発組合 理事長 前岡眞仁 他5名
 3. 事務局
   亀井環境局次長、毛利環境アセスメント担当課長、坂本課長補佐 他3名
 4. 傍聴者
   8名
4 会議概要
 1.審査会は公開で行った。
 2. 事業者から、事業の内容及び環境影響評価実施計画書の概要について説明を受けた後、実施計画書について審議した。
5 審議結果概要
 1. 環境影響評価実施計画書の内容等について、各委員から意見が出された。
 2. 次回の会議は、6月上旬から中旬に開催する。
6 会議資料
 ・広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業に係る環境影響評価実施計画書

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審議結果

坂本課長補佐
 ただいまから、平成19年度第1回環境影響評価審査会を開会します。
本日は、広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業に係る環境影響評価実施計画書について、12時までの約2時間の審議を予定しています。
 はじめに、環境局次長の亀井よりご挨拶申し上げます。

亀井環境局次長
 委員の皆様方には、年度初めのお忙しい中、審査会にご出席いただき誠にありがとうございます。
 また、先日は、環境影響評価審査会委員の再任をお願いいたしましたところ、全員の委員の皆さまからご承諾いただき、改めて厚くお礼申し上げます。引き続き、本市の環境影響評価制度の運用につきまして、ご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 さて、本日は、広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業に係る環境影響評価実施計画書についてご審議いただきます。
 本事業は、本市の広域交通の最も重要な拠点である広島駅の南口周辺地区における市街地再開発事業です。現在は、木造家屋や老朽建物が密集している地区を超高層複合建築物に建替えるとともに、周辺整備も行うことによって、本市の陸の玄関口にふさわしい都市空間を形成しようとするものです。
 このように、本事業は、広島駅周辺の再開発事業の一環の大規模事業であり、市民の関心も非常に高い事業であり、大規模建築物の環境影響評価の案件としては、本市で初めての事例でもありますので、委員の皆さま方の慎重なご審議をお願いいたします。
 それでは、審議に先立ちまして、市長から諮問させていただきます。
 (諮問書を天野会長に手交)

課長補佐
 それでは、これからの議事進行は、天野会長さんにお願いいたします。

天野会長
 みなさん、おはようございます。
 今日から審議するのは、「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業」です。どうかみなさん真剣な議論をして、より良い駅前になるよう努力したいと思いますので、ご協力の程よろしくお願いします。
 それでは、事務局の方から事業の経緯について、説明をしてください。

毛利環境アセスメント担当課長
 本事業の環境影響評価に係る経緯について、ご説明させていただきます。
 本事業は、条例対象事業のうち、大規模建築物の新設事業としては、初めて環境影響評価の手続きを行うものです。本事業の環境影響評価手続きは、本年の4月11日に実施計画書が提出され、4月13日から5月12日までの1か月間、公告、縦覧を行っているところです。
 実施計画書に対する市民等からの意見書の提出期限は5月26日までとなっており、今後、その市民等の意見の概要を記載した書類が、事業者から市長に提出された後60日以内に、市長は、審査会のご意見をお聴きした上で、実施計画書について事業者に意見を述べることになります。
 本事業の環境影響評価の手続きについては以上です。

会長
 ありがとうございました。
 それでは、引き続き、事業者から、実施計画書の内容について説明をお願いします。

事業者
 〔事業の概要及び環境影響評価実施計画書の内容について説明〕
 〔計画地の現況と計画内容について説明〕
 〔実施計画書の概要について説明〕

会長
 ありがとうございました。
 それでは、これまでの説明や実施計画書の内容について、どんなことでも結構です。ご意見、ご質問をお願いします。

水田委員
 190mという高さは実感として把握できないのですが、広島市内の高いビル、例えば白島のビルでどれくらいの高さですか。

担当課長
 白島にあるアーバンビューグランドタワーが、地上43階建て、166m、延べ面積が約54,700m2で、基町クレドが150m、約166,000m2です。条例対象となる延べ面積10万m2以上で、かつ高さ100m以上であるのは、基町クレドだけです。

水田委員
 予測時期が供用時となっている項目がありますが、具体的にはいつですか。

事業者
 実施計画書の10ページに記載してますが、全体の完成が平成24年度ですので、その後、交通の状況等が一定になる時期です。

水田委員
 それは、具体的に何年ですか。

事業者
 平成24年の何月かというとこまでは、今のところはっきりしてません。

水田委員
 フルに施設を利用するとなったら、もっと影響を受けるものがでてくると思うので、そのような状態になるのは、何年ぐらいですか。

事業者
 現在のところ、平成24年に完成予定です。

事業者
 供用時とは、施設自体が通常の使用状態で、入居者もすべて入られている状態です。商業施設については、テナントがすべて入っている状態です。このような状態での検討を行います。
 その状態にいつなるのかといわれると、おそらく、事務所のテナントがオープン時にすべてはいっていることは通常なく、一年後くらいかもしれません。通常の使用状態、安定した状態での予測を考えています。

関委員
 3つの質問があります。まず、地下何mまで掘削するのですか。

事業者
 地下2階を予定していますので、地下12~13mくらいです。

関委員
 掘削の前にボーリング調査をされると思います。ボーリング試料に植物の花粉が含まれていることがあり、これは、非常に貴重ですので研究に利用させていただければ幸いです。
 そごう旧館の建築の時、かなりの量の樹木の根がでてきまして、古い時代の太田川を知るうえで貴重な試料でした。もし、掘削時に樹木の根等がでてきましたら、例えば、広島市植物公園に寄贈するなどの対応をしていただきたい。
 つぎに、景観についてですが、縮景園は国指定の名勝ですので、広島県の文化財担当の課と十分に協議するようお願いします。
 電波障害については、アナログ波のことしか書かれてなく、デジタル波について書かれてないが、いいのでしょうか。

事業者
 ボーリング調査の土壌サンプルは、試料提供できるものと考えています。
 縮景園からの景観ですが、広島県の文化財担当の課と、どこからの景観を検討するか等について協議します。
 デジタル波についても、現況調査をします。アナログ波がデジタル波に完全に切り替わるのは、平成23年の7月と予定されていますので、建物ができ上がった時には、全てデジタル波に切り替わっていることになります。したがって、デジタル波についての予測も行います。

中島委員
 主に景観について意見を述べさせていただきます。
景観について、環境影響要因として抽出されたのは「建築物の存在」ですが、建物の上層は住宅として使われるわけで、例えば、洗濯物がたくさん干してあることは、景観上よくないことなので、環境影響要因として「施設の供用」もあっていいのではないかと思います。
 それから、この建築物は広島の顔、看板、といった象徴的な存在となることを前提に考えなくてはいけないと思います。新幹線で広島に近づいてきた時に、最初に大きなものが見えてくることを考えると、景観のモンタージュを作る場所は、鉄道に沿った東西両方向で遠距離からのものも含めるべきと思います。
 更に、景観デザインの専門家の意見を十分に聴くということを、景観についての調査予測評価の手法に加えていただきたいと思います。

事業者
 モンタージュを作る際に、洗濯物まで含めた詳細なものは難しいと考えています。
 アセスメントが終了して実施設計に入るので、大きなボリューム感と周辺状況がどのような調和をしているかとかは検討しますが、概略の色とかは不確定でありまして、建物の色の最終決定はもっと後のことになると思います。
 眺望地点につきましては、鉄道に沿った地点をという意見がありましたので、検討します。また、地点について指定がありましたら、指示していただいても良いかと思います。
 それから、専門家の意見を取り入れるということを手法に記載したらどうかという意見ですが、これにつきましては、景観審議会など広島市の審議会がありますので、今後検討されることになるかと思います。

安藤委員
 地質、地盤と景観について伺います。
 地質、地盤についてですが、高層建築物であるということから、耐震性といいますか建物の安全性についての配慮が非常に重要であると思います。
 実施計画書によると、事業計画地は沖積層にあるということですが、扇状地の入り口付近ですから、沖積層自体はそれほど厚くなく、その下は花崗岩質の比較的堅固な地盤がでてくるのではないかと思います。
 実施計画書の77ページにある環境影響評価の項目に、地質、地形等が含まれていませんが、
耐震性とその後のことを考えますと、影響評価の資料として、これを加えていただいた方が良いと考えています。
 景観についてですが、前岡理事長さんのあいさつにありました、この地域が国際平和文化都市の玄関口であり、それにふさわしい景観を持った建物を作りたいということは、私もその点は非常に重要と思いますが、その景観が広島駅から見てふさわしいものかどうかをどういうふうに評価していくのかということが問題です。
 機能面と景観面の両方から、広島駅前にふさわしい建物だということがいえる評価項目があると思うので、ぜひ、環境影響評価項目に含めて検討いただきたいと思います。
 Aブロックの開発が終わっているので、残りの地域を含めて、将来的により良い景観の形成が図られなくてはいけないと思っています。
 駅前の全体計画と合わせて、建物だけでは、国際平和文化都市の玄関口を構成できないので、このことを含めて検討していただきたいと思いますし、建物を独立させずに、駅前玄関口として一体の構造、機能、景観を持つようぜひ配慮していただきたい。
 広島市の市街化で目につくのが、良く言えば多様性ですが、地域としての一体感に欠けた景観の形成という気がするので、この地域を国際平和文化都市の玄関口としてふさわしいことを強調するのであれば、ぜひ適切な評価項目を加えていただきたい。

中川委員
 私も広島の駅前ということで、都市景観についてはよく考えていただきたいと思うのですが、それと共に緑地化ということも重要です。イメージ図では、芝生が少しあるような所がみえたのですが、植樹などで緑が豊かにある状態を取り入れてもらいたい。
 人間が住むところですので、それを考えた緑地、緑化についてよく構想を練っていただいて、他の都市に無い新しいもので、落ち着いた雰囲気がでてくるような場所を作っていただきたい。
 騒音・振動の現況調査は、1年に平日と休日の2日程度を予定されてますが、できれば、四季の代表的なところでどのように変わるのか、それぞれの季節に対応して、車等の運行状況も変わってくると思いますので、そういうところも考えてもらえるとありがたいと思います。

事業者
 騒音・振動の現況調査を四季でということですが、騒音・振動は他の項目と比べて比較的季節変動の少ない項目とされています。
 一日のうちで、道路の関係ですと交通量の多い時とか少ない時とか、ラッシュ時ないしは夜中というところで、変化がそこそこ起こりますが、季節的な変化ということになりますと、その変化と比べてあまり大きくないものです。
 今回の場合、商業施設が入りますので、休日にお客さまが集まるということで、平日と休日の交通量の変化が見込めますので、代表的に平日、休日それも1時間に1データですけど、24時間びっしりデータをとろうという計画にしております。
 調査地点は、車が比較的たくさん、ここに向かう車、ここから出て行く車が通りそうな地点を選んでいるつもりです。
 我々としては、今回は1季節で、平日、休日1日づつ24時間連続での調査を考えていますので、よろしくご理解賜りたいと思ってます。

フンク委員
 3つの問題点があります。
 まず、これまでの景観、緑化の意見には同意します。特に緑化についてですが、環境アセスメントは、現状より悪くならないということを予測する場合が多いのですが、緑化の現状は望ましいものとは言い難いことから、良くなるという視点も必要と思います。緑化環境が良くなる計画を入れるのが可能かどうかという点がひとつです。
 2番目は交通の問題です。交通量を測る時は交通が流れていることを想定してますが、渋滞の場合は騒音や排気ガスの状態が異なってきます。現状でも渋滞が多い場所ですので、どのくらいの交通量で渋滞が起こって、その場合、騒音や排気ガスはどう違うかということを検討する必要があるのではないかと思います。
 それに関連して、広島駅は公共交通手段の拠点です。現在も日曜日には、エールエールA館の駐車場に車が入りきれなくて列ができているため、路線バスの交通が妨げられ、多くの行動の障害になっています。
 特に、今回の場合は、駅に入る路面電車との問題が非常に大きいと思います。現在も車が路面電車の線路に侵入することで、電車がスムーズに進めないことが多いのですが、道路を広げる予定はないようなので、電車の路線と車線を何かによって分けるような対策も必要かと思います。
 交通の評価のところに、公共交通手段への影響ということを入れられるかどうかということが問題点です。
 3番目は、都市気候への影響です。駅の裏は牛田の山になっていて、そこから街に下りてくる風はおそらくヒートアイランド現象を防ぐために非常に重要かと思います。その山からの風、川と山との間の風は、現在もエールエールA館や付近の建物によって遮られているので、山と街の間の風についての調査も必要ではないかと思います。
 つまり風については、風害というだけでなく、高層建築物が風を遮ることが、ヒートアイランド現象につながってしまうので重要なことだと思います。

事業者
 渋滞の時の大気汚染や騒音についてですが、基本的にはエンジンを吹かして、エンジンに負荷がかかっている時の方が音は確実にうるさいです。ただ、瞬時に車が前を通り過ぎてしまうということがあります。
 大気汚染の問題にしましても、物質にもよりますが、とても低速なところ、少しスピードが出始めたところでは、多少の上下がありますが、そこそこのスピードが出ている時の方が、車から排出される量が多いということです。
 ただ、現実に目の前でたくさんの車が並ぶと、印象としては、非常に排気ガスが臭い、息苦しい、音がうるさいとお考えになるのは、当然かもわかりませんが、そこを加味しての最終的な評価というのは、文言では書けると思いますけど、定量的には難しい面があろうかと思っています。
 ヒートアイランド現象ですが、確かに山から風が来て、そこに高層建物が建っているので、ヒートアイランド現象を助長するということもあろうかと思いますが、実際に今回の建築物で、どの程度ヒートアイランドに寄与しているのか、どの程度の風を遮蔽する障害になっているのかというのは、模型実験を行うので、ある程度のことがわかるかもしれませんが、それを直接結び付けて、何度上がるとか何度下がるとかというとこまで持ってくるのは、相当難しいことと思っています。
 ただ、地球環境のところで、二酸化炭素の排出量の予測を行いますので、供用時の影響については、少しはわかるのではないかと思っています。

事業者
 交通渋滞や交差点の渋滞の問題につきましては、アセスメントの対象項目には入れてないのですが、別途、交通に関しての計画は検討される予定ですので、その結果を記述することはできるかと思います。

フンク委員
 その交通計画では、公共交通手段への影響は扱われるのですか。

事業者
 交通の協議としましては、基本的には道路管理者である広島市、それから交通の管理者である警察との協議をこれから進めていくことになりますが、車の渋滞等の影響が基本になります。
 ただ、車がちゃんと流れる状態においても、車の台数自体は増えるので、公共交通機関は、まったく影響を受けないということは言えないと思いますが、なるべく影響が少ない状態を、指導を受けながら考えていくということになると思います。
 広島市の場合、路面電車の軌道敷内で車が通行することは禁じられてますので、そのようなことは無い交通計画を当然のこととして考えています。

矢野委員
 2点ほどお伺いします。1点は景観について先ほど安藤委員が言われましたように、広島の玄関口としてふさわしいことを評価する具体的な項目をぜひあげていただければと思います。
 景観予想図を作成される場合に、俯瞰図、遠景図であれば、高層ビルは比較的美しく見えると思います。
 個人的には、広島駅の駅前に二葉山より高いビルが建つと、その周辺を普段利用する人間としてどの程度威圧感があるのか、周辺の生活レベルからの景観予想図といったものも作成していただければと思います。
 もう一点は、今回は都市建築物ということで、他の関連法案との関係についてですが、先ほどの話の中でアセスメントが終わってから建築許可申請等に移り、実施設計に入られるということでしたが、具体的に、建築基準法に基づく建築申請や、大規模小売店舗立地法による店舗等の建築申請のスケジュールと環境影響評価のスケジュールの関係についてわかりましたら、教えていただければと思います。

事業者
 実施計画書102ページの表に、事業に係る許認可、届出等を記載してます。一番下に参考としてますが、これは条例に定める許認可等とは別という意味ですが、ただとても重要なのでここに記載しています。
 今回の再開発事業は、都市計画の変更、並びに、都市再生特別地区にこれだけの高容積のものを建てるということを都市計画上位置付けるという手続きがあります。この手続きにあたって、今回の環境アセスメントの評価が重視されていますので、このアセスメントの手続き無しでは、この段階がクリアーできず、この事業自体が進みません。
 先ほどの建築確認申請等は、都市計画上の位置付けを持って、事業自体が進められるということで、その後ということになります。大規模小売店舗立地法に関しては、建築確認申請後になることもありますが、基本的に建物の供用開始までに行うこととされてます。ここに記載されたものは、多くは建築確認申請とリンクする形で行うものになっています。
 先ほどから景観の話で、専門家等のご指導という話もございましたけれど、「リバーフロント建築物等美観形成協議制度に基づく届出」というものがあり、当地区はこの対象地区になっています。このため、広島市の担当課との協議ということになり、景観形成についての協議が行われていくということになります。これは確認申請前に行われるということになってます。

吉國副会長
 西棟の基礎構造と止水工法をどのように想定されているか伺いたい。

事業者
 西棟の方につきましては、まだ決定ではありませんが、止水工法はSMWということで、不透水層のところまで、いわゆる連壁を周りに打って掘削をする杭工法になろうかと思います。

副会長
 不透水層までSMWを入れるということですが、不透水層というのは下の砂礫層ということですか。たぶん上に砂層があって、粘土層があって、砂礫層があると思うのですが、上の砂層まで入れるということですか。

事業者
 今のところ、もう少し深いシルト層のあたりまでは入るよう考えています。

副会長
 広島で深く掘ることで、一番危険なのは、洪積砂礫層に水圧がかかってますから、膨れ上がりです。少し掘る場合は問題ないのですが、深く掘ると重みがなくなってきて吹き上げるわけです。
 それをどうやって止めるかというのが、掘削で一番の問題です。連壁などをいろんなことをやって場合によっては、洪積砂礫層の地下の水圧を下げ供給を止めるということもあります。いずれにしても、地下にいろんな物を残してしまい、それが地下水の流れを止めることになります。
 例えば、地下広場やエールエールA館の工事で、地下に色々なものが残ってきているはずです。
 それらは確実に地下水位を上げる方向に作用していくと思います。今回、地下水位を測らないということになっていますが、ぜひ地下水位を測っておいて欲しい。
 今、どこでどれだけの地下水位があるのか、ということはあまりわかっていません。今回のような工事の際には、地下水位が工事前にいくらで工事後にいくらになったか、多額の費用もかからないと思うので測って欲しい。
 地下水も流れていますから、特に、ここは後ろに山がありますから、前の方で流れを止めることをすると、地下水位が必ず上がることになると思います。そのようなこともありますから、問題は無いということではなく、ぜひ地下水位も測って欲しい。

水田委員
 今の話は、書かれていることと矛盾します。地下水に影響は無いという説明でしたが、どちらかか間違っているということですか。

副会長
 地下水位は、今回の工事だけでというのでなく、少しずつ変化し積分されて影響がでてきます。地下広場やエールエールA館が無い時と今では違うと思います。ひとつひとつの変化は小さいが、長い期間では大きく変わってくる。
 地下水位が高くなるということは、液状化のような問題もでてくる。
 そういうもので閉塞をすると地下水位は必ず上がることになる。下がることは決してありません。これから先もC地区等ができることになりますが、現在の地下水位がいくらか測っておいて欲しい。

中島委員
 再び景観についてですが、洗濯物について言いましたが、それはモンタージュ写真よりも、近くからの目で見ての景観には影響すると思います。したがって、それは施設の供用における環境影響評価に係ると思いますので、供用後の評価をすべきと思います。
 それから、評価項目について言いますと、緑化によって環境を良くするということを考えるべきだということであれば、評価項目において「主要な人と自然との触れ合いの活動の場」というところも考えることになると思います。
 先ほど景観審議会で審議されるという話でしたが、私は景観審議会の委員ですが、この案件を審査するということは聞いておりません。自ら立派なすばらしい建築物を作るために、景観審議会まかせでなく、美しい広島らしい個性のある建築物を考えるためには、アーチスト、景観デザイナー、芸術感覚を持った人の意見を取り入れていただきたいと思います。
 モンタージュ写真を作る場所ですが、先ほど鉄道沿線と言いましたが、球場ができますが球場よりもさらに東の位置とかも大事になると思います。球場も新幹線から見える景観を考えて設計されるようですし、球場の存在も考慮に入れたモンタージュ写真があれば良いと思います。
 今は、空間的な広がりのことを言ったのですが、時間的にも、このBブロックの後Cブロックも再開発が予定されているわけです。それが今どういった形になるのかわかりませんが、Bブロック更にCブロックの累積的な景観、時間的、将来的な景観ということも考慮に入れるべきと思います。

安藤委員
 環境影響評価は環境への悪影響を評価するだけでなく、良い影響があるのであればそれも評価すべきと思います。今回の事業の場合には、比較的に悪影響は少ない、あるいは軽減できる事業かなと思いますが、良くする方でも、例えば、景観であるとか、緑化等を通じた大気あるいは水環境の改善、公共交通への改善等そういう幾つかの利点が考えられます。この点についてもぜひ積極的に評価すれば良いと思います。
 景観については先ほど申し上げました。それから緑化が計画されています。施設のセットバック部分の屋上緑化については、具体的にどのような計画かわかりませんが、比較的高面積の屋上が考えられていますので、屋上緑化を上手く進めると、相当景観的にも機能的にも良いものができると思います。ぜひこのことについて検討していただきたいと思います。
 それから、公共交通のことですが、現在、広島駅から猿猴川の方へ行くとなると、地下道を通らなくてはいけません。東棟と西棟の間にデッキを計画されていて、これを公共交通といいますか開放するという計画のようにみえます。ただ、駅側からのアクセスが現状ではあまり良くなく、どのようにするのかわかりませんが、この点の改善を図って駅から地上を通ってスムーズに、猿猴川の方へ行けるような通路を確保していただけると良いと思います。この辺も事業のやり方、将来の計画等を踏まえていくと、相当、人の導線がスムーズになり、そして景観上も良い事業になると思いますので、ぜひ良い点についても評価していただいて、できるだけ、この建物ができて本当に良かったというような形になれば良いと思います。

フンク委員
 今の緑化の話につながりますが、特に東棟は建物が低く屋上が広いので、緑化のことも図れるかどうかということを環境アセスメントに入れるべきと思います。
 実施計画書の7ページの図には、川へのつながりについても書かれていますが、道路の駐輪場を撤去し道路を広げるということは、今回の計画に含まれていると先ほど説明がありましたが河岸についてはどのようになっているのでしょうか。

事業者
 河岸の緑地再生ですが、今回の事業区域は道路中心線で囲まれた範囲ということなので、この事業では考えていませんが、広島市の方で、再整備をこの工事に合わせて行うということを伺っております。詳細な時期は聞いておりません。

水田委員
 事後調査のことですが、過去の審査会では、この事後調査が審議の対象として取り上げられなかったことがあります。事務局の構成が変るといったこともあろうかと思いますが、過去にそのような悪弊があったことがあります。ですから、ぜひ、この審査会で審議対象とするということを確認しておきたいと思います。

次長
 事後調査については条例で定めており、準備書において、事後調査の項目や時期を記載するようになりますので、それに基づいてご審議いただきたい。
 条例施行前の要綱では、事後調査の調査時期等について取り決めていませんでしたが、それ以降はきちんとしておりますので、今回の事業の事後調査をどのようにするかといったことは、準備書、評価書の段階で事業者と調整をとっていきたいと考えています。

今岡委員
 今回、再開発組合の方でこの事業を提案されて、実施計画書を提出されたのですが、おそらく、場合によっては、事業者の名称は広島市長になった可能性も過去にあったのではないかと思います。
 広島駅南口の周辺の再開発というのは、おそらく広島市としても極めて重要な事業と位置付けているはずですから、ぜひ、広島市との協力と連携を図っていただきたい。
今回の実施計画書も今までと同じパターンで、どうかなという内容なのですが、先ほどの公共交通への影響、約1500台の車、それに伴う人の流れが、まったく変ってくる可能性が当然考えられて、そうなるとその道路整備を含めて、その周辺の事業整備を計っていく必要が、Cブロックも含めて考えられるわけですから、従来の環境影響評価準備書にこだわらず、広島市として、そういった計画も含めて、評価されることを個人的には、希望したいと思っています。

担当課長
 今の都市計画との関係ですが、このアセスメントの条例の手続きと伴に都市計画の変更手続きが必要になってきます。条例の手続きでも、縦覧をする時は一緒に縦覧して、都市計画にこのアセスメントの結果を反映することになっています。今後、時期は未定ですが、両方での意見を反映させたもので都市計画の変更がされることになろうかと思います。

会長
 どうもありがとうございました。私は広島生まれの広島育ちなので、本当に広島駅前を良いものにして欲しいと思います。
 多くの意見がでましたが、景観ひとつ考えるにしても、国際平和文化都市としての玄関ですから、これをどういうふうにするか、190mの建物が建つとどのようになるのか、右と左のバランスはどうなるのかとか、また、先ほど言われてましたが、新幹線で広島に来た時に目に入る建物というのは、BブロックだけではなくCブロックも考えないと、Cブロックにより高い建物ができれば、そっちの方が目に入ってくるわけです。
 広島市にお願いしたいのですが、Cブロックのことも早急にやって欲しい。そうでないと、Bブロックのことだけ考えてということでは、どうにもならないこともあるのです。
 それでは、みなさん、色々な意見お気づきの点があろうかと思いますから、事務局の方で議事録を取りまとめて、それに対して文書で意見を出してください。事務局の方から連絡事項をお願いします。

担当課長
 本日の議事録を取りまとめて、それをご覧いただき追加の意見がございましたら、事務局の方へ提出していただくように、また書類を送らせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 本日は、大変ご熱心なご審議いただきまして、ありがとうございました。次回の審査会の予定ですが、先ほど申しましたように、市民意見等の提出期限が5月26日となっておりますので、それを受けて6月の初旬か中旬くらいに次回を開催させていただきたいと思っております。また、具体的な日程は皆様方のご予定を確認させていただきまして、改めてご連絡させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

会長
 今日の会議はこれで終わりです。ご苦労様でした。

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