ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 家庭ごみ・環境 > 環境教育 > 地球温暖化とブルーカーボン
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 家庭ごみ・環境 > 地球環境 > 地球温暖化とブルーカーボン

本文

地球温暖化とブルーカーボン

ページ番号:0000367026 更新日:2024年3月28日更新 印刷ページ表示

ブルーカーボンとは

(1)ブルーカーボンとは

 近年、地球温暖化が深刻化する中、温暖化問題の解決に向けた様々な取組が行われています。

 「ブルーカーボン」とは、海草(うみくさ)や海藻(うみも)、植物プランクトンなど、海の生物の作用で海中に取り込まれる炭素のことであり、2009年の国連環境計画の報告書「ブルーカーボン」によって命名されました。

 最近では、森林で吸収される炭素(グリーンカーボン)と同様に注目され、特に、ブルーカーボンは長期にわたり炭素を貯留する働きがあると言われています。

(2)ブルーカーボン生態系の種類

 ブルーカーボンを吸収・貯留する海の生態系を「ブルーカーボン生態系」と言います。

 主に、海草の藻場、海藻の藻場、湿地・干潟、マングローブ林がブルーカーボン生態系として知られており、それぞれに二酸化炭素を吸収するメカニズムがあります。

・海草の藻場(アマモなど)
 主に砂泥質の海底に根を張るアマモ等が群生した場所です。海草が、光合成で二酸化炭素を吸収するとともに、葉が脱落すると、炭素を吸収したまま藻場や沖合の海底に堆積し、炭素を貯留しています。


・​海藻の藻場(ワカメ・昆布など​)
 特に岩場で多く見られます。海藻も二酸化炭素を吸収するとともに、千切れると炭素を吸収したまま、藻場や沖合の海底に堆積し、炭素を貯留しています。


・​湿地・干潟​
 ヨシなどが繁り光合成によって二酸化炭素を吸収します。また、多くの生物が生息して食物連鎖が生じ、その遺骸が海底に溜まり、炭素を貯留しています。


・​マングローブ林
 成長とともに炭素を貯留する上、枯れた根や落葉・落枝も海底に堆積し、炭素を貯留し続けます。日本では沖縄県と鹿児島県の沿岸に分布しています。​

(3)ブルーカーボンの効果

 人の活動による炭素の排出量は、年間約96億トンと言われています。このうち、陸上植物は、約19億トンの炭素を吸収(グリーンカーボン)、海洋植物は、約29億トンの炭素を吸収(ブルーカーボン)します。また、炭素貯留期間は、陸上植物は、数十年程度、海洋植物は、数百~数千年で、ブルーカーボンの炭素貯留の持続性が注目されています。

(4)ブルーカーボン生態系が有する多面的価値

 藻場は、二酸化炭素の吸収や生物生息機能だけでなく、シュノーケリングやスキューバダイビングなどのレクリエーションの場としても機能しています。さらに、藻場及びその周辺には多くの生物が集まるため、漁場としても利用され、水産資源を供給してくれるほか、環境教育の場の提供など、様々な恩恵を私たちにもたらしています。

周知啓発

 本市が作成した動画やリーフレットについて、紹介します。

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)