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レジオネラ症とその予防対策
レジオネラ症とは
レジオネラ症とは、レジオネラ属菌という細菌が原因で起こる感染症です。健康な人への感染はまれですが、高齢者や新生児、免疫力の低下した人などは感染する危険性が高くなることから、注意が必要です。
レジオネラ属菌の感染経路
レジオネラ症は、主にレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入などによって感染します。なお、レジオネラ属菌はヒトからヒトへ感染することはありません。
エアロゾル感染
レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルを吸入することによって感染します。代表的なエアロゾル感染源としては、加湿器、冷却塔水や循環式浴槽などが報告されています。
吸引・誤嚥
エアロゾル感染以外に、温泉浴槽内や河川で溺れた際に汚染された水を吸引・誤嚥したことによる感染事例が報告されています。
土壌からの感染
レジオネラ属菌に汚染された腐葉土の粉じんを吸い込んだことが原因と推定される感染事例が報告されています。
レジオネラ症の症状について
病型は、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎」と一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」の2つに分けられます。
レジオネラ肺炎
潜伏期間(感染してから症状が出るまでの時間)は2~10日です。全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状に始まり、乾いた咳、痰、高熱、悪寒、胸痛が出現します。意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状や、腹痛や下痢等の消化器症状がみられるのも特徴です。
軽症例もあるものの、適切な治療がなされなかった場合には急速に症状が進行することがあり、命にかかわることもあります。
ポンティアック熱
潜伏期間は1~2日です。発熱を主症状とし、全身倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛などを伴いますが、肺炎症状はみられません。2~5日程度で自然治癒します。
レジオネラ症の治療方法
レジオネラ肺炎は早期であれば、抗菌薬で治療することができます。レジオネラ肺炎のような症状がある場合はすぐに医療機関で診察、検査を受けましょう。
一方、ポンティアック熱は、自然に軽快することが多く、抗菌薬なしでも数日以内に改善します。
レジオネラ症の予防方法
感染源となる設備(循環式給湯設備、冷却塔、循環式浴槽、加湿器、水景施設(噴水など))の衛生管理に十分注意することが重要です。
これらの設備について、なるべく短期間での水の交換、水槽や配管、フィルターなどの定期的な清掃・消毒、レジオネラ属菌が繁殖できない温度の維持(60℃以上)など、適切な衛生管理を行って、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐことが大切です。
家庭でできる感染予防
お風呂での注意
家庭のお風呂では、毎日清掃し、お湯を入れ替えている場合は問題ありませんが、お湯を循環ろ過して使用する、いわゆる24時間風呂の場合は、レジオネラ属菌が生息している可能性があります。お風呂のお湯は適切取り替え、浴槽の清掃、浴槽水の消毒を行うなど清潔に保ちましょう。また、浴槽に入る前には、体の汚れを落としてから入るようにしましょう。
加湿器の管理
家庭用の加湿器には、水を溜めておくタンクがあり、このタンクの管理が悪いとレジオネラ属菌が繁殖することがあります。水はこまめに取り替え、使用する水も水道水など衛生的な水を使用しましょう。また、定期的にノズルやタンクの洗浄を行い、加湿器を使用しない期間は水を抜いて加湿器を清潔に保ちましょう。
加湿器レジオネラ対策について [PDFファイル/609KB]
マスクの着用
エアロゾルの発生する高圧洗浄機を使用する際や、庭仕事や農作業で土を取り扱う際はマスクを着用しましょう。
また、大きな災害の後に、災害ゴミの片付けや倒壊した建物等の撤去作業を行う場合、土ぼこりを吸い込む危険性が高まります。作業をされる際はマスクを着用し、土ぼこりを吸い込まないようにしましょう。
レジオネラ症を診断したら (医療関係者の方へ)
レジオネラ症は、感染症法上の四類感染症に分類されております。全数報告対象であるため、診断した医師は直ちに最寄りの保健センターに届出ることが義務付けられています。
名称 |
所在地 |
電話番号 |
Fax番号 |
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中保健センター地域支えあい課(中区地域福祉センター内) | 中区大手町4-1-1 | 082-504-2528 | 082-504-2175 |
東保健センター地域支えあい課(東区総合福祉センター内) | 東区東蟹屋町9-34 | 082-264-5271 | 082-568-7781 |
南保健センター地域支えあい課(南区役所別館内) | 南区皆実町1-4-46 | 082-250-4108 | 082-254-9184 |
西保健センター地域支えあい課(西区地域福祉センター内) | 西区福島町2-24-1 | 082-294-6235 | 082-233-9621 |
安佐南保健センター地域支えあい課(安佐南区総合福祉センター内) | 安佐南区中須1-38-13 | 082-831-4942 | 082-870-2255 |
安佐北保健センター地域支えあい課(安佐北区総合福祉センター内) | 安佐北区可部3-19-22 | 082-819-0586 | 082-819-0602 |
安芸保健センター地域支えあい課(安芸区総合福祉センター内) | 安芸区船越南3-2-16 | 082-821-2809 | 082-821-2832 |
佐伯保健センター地域支えあい課(佐伯区役所別館内) | 佐伯区海老園1-4-5 | 082-943-9731 | 082-923-1611 |
関連情報
- 感染症トピックス/レジオネラ症(広島市衛生研究所)
- レジオネラ症(厚生労働省)<外部リンク>
- レジオネラ症とは(国立感染症研究所)<外部リンク>