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蚊に刺されることでかかる感染症(デング熱、ジカ熱など)に注意しましょう!

ページ番号:0000002981 更新日:2020年7月29日更新 印刷ページ表示

 アジア、アフリカ、中南米等の熱帯・亜熱帯地域では、マラリア、デング熱、チクングニア熱など、蚊に刺されることで感染する感染症が流行しており、毎年、流行地域から帰国した後に国内で発症する症例が、全国で多数報告されています。
 ブラジルなど中南米において流行している「ジカウイルス感染症(ジカ熱)」も、蚊が媒介する感染症の一つで、妊婦が感染すると、胎児に「小頭症」が発生するリスクが報告されています。

 デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱は発熱、頭痛、関節痛、発疹等の症状を引き起こします。特効薬がなく、治療は対症療法(症状を軽減するための治療)です。また、発症中に蚊(日本では、ヒトスジシマカ)に刺されると、周囲へ感染が拡がる恐れがあります。

熱帯・亜熱帯地域を訪問する際には、積極的に、蚊に刺されないための対策を行ってください。

  • 屋外では、長袖、長ズボンを着用し、サンダル履きを避け、肌を露出させない。
  • 用法・用量を守って、虫よけ剤を適切に使用し、蚊を寄せ付けないようする。
    (海外へ旅行する場合、飛行機に乗る際に虫よけスプレーをスーツケース等に容れ、荷物として預ければ、海外に持って行けます。
    最近ではウエットシートタイプの商品があり、機内の客室に持ち込むことができます。)
  • 室内の蚊の駆除を心掛け、窓を開けるときは網戸を使用する。
  • 妊婦の人は、ジカ熱の流行地域※への渡航を可能な限り控える。
    ※ジカ熱流行地域(厚生労働省ホームページへのリンク)<外部リンク>

 また、万が一、流行地域から帰国後に、発熱、頭痛、発疹などの症状が出た場合には、蚊に刺されないようにして、早くに医療機関を受診してください。医療機関では、渡航歴を伝えてください

デング熱

 デング熱は、デングウイルスに感染しておこる、急性の熱性感染症です。蚊に刺されることによって生じるウイルス感染症であり、ヒトからヒトへは、直接、感染しません。

  • 潜伏期間は、デングウイルスに感染した蚊に刺されてから2日〜14日(多くは3〜7日)。
  • 突然の高熱(38度以上)で発症し、頭痛、眼窩(か)痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、発熱は2~7日間持続します。
  • 初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。
  • 発症3~4日後、胸部、体幹から始まる発疹が出現し、四肢、顔面に広がります。
  • 症状は1週間程度で回復します。
  • デング熱は対症療法が主体であり、予後は比較的良好です。
  • ごくまれに一部の患者において、出血症状を発症することがあります。

ジカウイルス感染症(ジカ熱)

 ジカ熱は、ジカウイルスに感染しておこる、急性の熱性感染症です。蚊に刺されることによって生じるウイルス感染症ですが、血液や性行為により感染する可能性が示唆されています。

  • 潜伏期間は、ジカウイルスに感染した蚊に刺されてから3日〜13日(多くは2〜7日)。
  • 主な症状は、発熱(38.5度以下)、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感。
  • 妊婦が感染すると、胎児に小頭症が発生するリスクについて報告されています。
  • ジカ熱に感染すると、稀にギラン・バレー症候群という運動麻痺を発症する可能性が報告されています。

その他の蚊が媒介する感染症

 蚊が媒介する感染症には、その他にチクングニア熱やマラリアといった感染症があります。
 それぞれの感染症は、下記のリンクを確認してください。

日本国内に存在する媒介蚊

 日本にいる蚊はイエカ属とヤブカ属に分類されます。
 デングウイルス、ジカウイルス、チクングニアウイルスを媒介するのは、日本ではヤブカ属のヒトスジシマカです。
 イエカ属のアカイエカは、これらのウイルスを媒介しません。
 すべての蚊がウイルスを持っている訳ではなく、患者の血液を吸った一部の蚊がウイルスを保有します。

医療機関の皆さんへ

 デング熱やジカウイルス感染症等の蚊媒介感染症は、感染症法上の四類感染症に指定されています。
 蚊媒介感染症を疑う患者が受診した際には検体(全血(ヘパリン以外の抗凝固剤添加)、ジカウイルス感染症の場合は尿も併せて)の採取に御協力ください。

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