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伴ルートの概要
1.ルートの特徴
アストラムライン大原駅を起終点とし、旧伴村の史跡や古来より続く神社、仏閣、水鳥などが見られる奥畑川と安川の合流点の景観などを楽しめるルートです。
2.ルート上の主な資源
雲岸寺
このお寺は元禅宗、あるいは真言宗であったといわれています。開基は明らかではありませんが、お堂に残る阿弥陀如来像や付近に残る五輪塔群などの形式から推察して少なくとも室町期以前と思われます。
ご本尊阿弥陀如来座像は昭和56年(1981年)に県の重要文化財に指定されています。
現在のお堂や鐘楼は平成4年(1992年)のアストラムライン工事により移転し、新しく建てられました。
みちしるべ(久地分かれ)
安川に沿って伸びる県道から、久地に分かれる分岐点に置かれた道標で、「右は安よりか部左は久地より…」とあります。伴が交通の要衝であったことを伝える遺産でもあります。
岡崎神社
伴の三城田にあり、祭神は品陀和気命、市寸島比売命など多くの神々を合祀(ごうし)しています。元は伴村の村社でしたが、現在は伴地区の氏神様として祭られています。勧請年月や由緒等については不詳ですが、伝説によれば安芸の国の旧領主、伴五郎繁清の先祖が勧請したと伝えられています。
雨降らしの石
この五輪墓は中世武士の墓ですが、五輪石は手頃な大きさであり、子供たちが粗末に扱っていたため、戒めの言葉として「ええか、あの石にさわるなよ、石にさわると雨が降るぞ」となったことが由来とされています。
専念寺
専念寺は浄土真宗本願寺派に属し、龍池山と号します。元は天台宗でしたが、慶長8年(1603年)に真宗に改宗しました。
由来についてはいろいろな伝説が残っていますが、二度の火災により古文書が焼失したため定かではありません。安置されている寄木造り阿弥陀如来半跏像は高さ33cmの小柄な仏像ですが、昭和50年(1975年)に広島市の重要文化財に指定されています。(元旦のみ拝観できます。)
3.ルート上の見所
川で見られる水鳥
水辺沿いの緑道
安川と奥畑川の合流点