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毘沙門ルートの概要
1.ルートの特徴
JR緑井駅、アストラムライン毘沙門台駅を起終点とし、権現山の山腹にある緑井毘沙門天を結ぶ昔ながらの毘沙門天参道や権現山憩いの森に続く登山道とその周辺にある歴史的資源をめぐるルートです。
2.ルート上の主な資源
緑井毘沙門天 本堂
毘沙門天は、別名を多聞天といい「佛教守護神四天王」の一つで北方を守護するとされ、また世人に福徳を与えるというところから七福神の中に加えられています。武田氏滅亡とともに荒廃しましたが、1702年、緑井村が再興。その後、2度火災に遭い、現在の建物は1990年に鉄筋コンクリートで再建されました。
緑井毘沙門天 境内・参道
毘沙門天の境内には、樹齢百年を超える大杉や、修行大師像、福石などがあり、さらに参道の階段の両脇には、七福神像(毘沙門天を除く6体)、縁結び岩をはじめ、数多くの地蔵、石仏などがあります。
石屋神社
芸藩通志によると、楽音寺神名帳にいう石(岩)屋明神ではないかといっています。楽音寺神名帳というのは、その成立が平安時代までさかのぼることができると思われる安芸国の位階を持つ神社180社を載せ、豊田郡本郷町楽音寺に伝えられたことから、この名があり、もし、石屋明神がこの石屋神社であるとすると非常に古い歴史をもっていることになります。
権現山
権現山の山頂(標高397メートル)一帯は広島市の憩の森になっており、遊歩道やトイレ、駐車場などが整備されています。NHKと民放各局のテレビ塔が立つ山頂からは、広島市街地や遠く似島や宮島等の島々も一望できます。また、毘沙門天とも遊歩道によってつながれています。
専蔵坊
天文年間(1532年~1554年)教順の開基と伝えられていますが、火災に遭い、一切の記録を失っています。
八木用水
江戸時代中期に開削された延長約16キロメートルの農業用水路です。太田川右岸の佐東、安古市、祇園一帯の農業用水を確保するため、南下安村の大工卯之助が中心となって工事を行いました。
その後、取水口の変更や水路の改修を経て現在に至り、今は太田川発電所からの分水を使用しています。
3.ルート上の見所
石屋神社付近の田園風景
毘沙門天山門(緑井毘沙門天)
里見の岩(緑井毘沙門天)
多宝塔(緑井毘沙門天)
びしゃもん子ねこ(緑井毘沙門天)
毘沙門台からの眺め
権現山憩の森登山道
緑井浄水場
満開の桜(緑井浄水場)
花の広場
広島菜の収穫
緑井第七公園付近から見た緑井駅周辺