平成23年 広島市食中毒発生状況
1 概要
- 平成23年の食中毒事件数は100件、患者数は249人で、平成22年と比較すると事件数は38件減少(対前年比27.5%減)し、患者数は99人減少(対前年比28.4%減)した。
- 患者1人の食中毒事件は73件で、全体の事件数の73.0%であり、患者数2人以上の食中毒事例は27件であった。

2 原因食品別発生状況
(1) 事件発生状況
事件数100件のうち、原因食品又は食事が判明した事件数は16件(16.0%)、不明は84件(84.0%)であった。原因食品別事件数は、鶏刺し(推定)1件、ヒラメ刺身1件、その他(原因食事が判明したもの)が14件(宴会料理12件、その他の料理2件)であった。
(2) 患者発生状況
患者数249人のうち、原因食品又は食事が判明した患者数は144人(57.8%)、不明は105人(42.2%)であった。原因食品別患者数は、鶏刺し(推定)7人、ヒラメ刺身5人、その他(原因食事が判明したもの)が132人(宴会料理120人、その他の料理12人)であった。

3 病因物質別発生状況
(1) 事件発生状況
事件数100件のうち、細菌によるものが87件(87.0%)とほとんどを占め、この内訳は、カンピロバクター80件(80.0%)、サルモネラ属菌6件(6.0%)、黄色ブドウ球菌1件(1.0%)であった。細菌以外では、ノロウイルス6件(6.0%)であり、また病因物質不明のものが7件(7.0%)であった。
(2) 患者発生状況
患者数249人のうち、細菌によるものが125人(50.2%)と半数を占め、この内訳は、カンピロバクター115人(46.2%)、サルモネラ属菌8人(3.2%)、黄色ブドウ球菌2人(0.8%)であった。細菌以外では、ノロウイルス68人(27.3%)であり、また病因物質不明のもの56人(22.5%)であった。
4 原因施設別発生状況
(1) 事件発生状況
事件数100件のうち、原因施設が判明した食中毒は19件(19.0%)で、原因施設が不明のものは81件(81.0%)であった。原因施設別の事件数は、飲食店13件、鮮魚店1件、家庭5件であった。
(2) 患者発生状況
患者数249人のうち、原因施設が判明したものは141人(56.6%)で、原因施設が不明のものは108人(43.4%)であった。原因施設別の患者数は、飲食店129人、鮮魚店5人、家庭7人であった。

5 月別発生状況
(1) 事件発生状況
前年と同様に、月別での顕著な傾向は見られなかった。事件数が多かったのは9月(14件)、6月(13件)、5月(12件)の順であった。月あたりの平均事件数は8.3件であった。
(2) 患者発生状況
患者数が多かったのは6月(41人)、10月(37人)、1月及び9月(34人)の順であった。月あたりの平均患者数は20.8人であった。
(3) 病因物質別発生状況
カンピロバクター食中毒は年間を通して発生し、月あたりの平均事件数は6.7件であった。ノロウイルス食中毒は、1、2月に各2件、3、10月に各1件と、秋と冬に発生した。

6 患者数2人以上の食中毒事件
- 事件数は27件、患者数は176人であった。
- 原因施設別では、飲食店が13件(患者数129人)、鮮魚店が1件(患者数5人)、家庭が2件(患者数4人)、不明が11件(患者数38人)であった。
- 病因物質別では、カンピロバクターが12件(患者数47人)、ノロウイルスが6件(患者数68人)、サルモネラ属菌が1件(患者数3人)、黄色ブドウ球菌が1件(患者数2件)、不明が7件(患者数56人)であった。

このページに関するお問い合わせ先
健康福祉局 保健部 食品保健課
電話:082-241-7434/ファクス:082-241-2567
このページに関するお問い合わせ
健康福祉局保健部 食品保健課企画係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(企画係) ファクス:082-241-2567
[email protected]