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ページ番号:0000013617更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

環境影響評価審査会開催結果(安佐南工場建替事業(修正前) 第2回:平成14年2月4日)

 広島市環境影響評価条例に基づき、安佐南工場建替事業に係る環境影響評価実施計画書についての審査を行うため、広島市環境影響評価審査会を開催しました。
1 開催日時 平成14年2月4日(火曜日)10時00分~12時00分
2 開催場所 広島市役所 本庁舎14階 第7会議室
3 出席者
 1. 審査会委員(五十音順、敬称略)
   天野實(会長)、安藤忠男、大森豊裕、窪田幸子、下中奈美、関太郎、中島正博、
   深田成子、水田国康、宮田賢二、矢野泉、吉國洋(副会長) 以上12名出席
 2. 事務局
   中本環境局参事、国富環境アセスメント担当課長 他3名
 3. 傍聴者
   12名(他に報道関係4社)
4 会議概要
 1. 会議は公開で行われた。
 2. 安佐南工場建替事業に係る環境影響評価実施計画書についての審査会としては2回目である。
 3. 前回の審査会における審議結果に基づいて作成した「安佐南工場建替事業に係る環境影響評価実施計画書に対する答申(案)」について審議した。
5 審議結果概要
  「安佐南工場建替事業に係る環境影響評価実施計画書に対する答申(案)」については、ほぼ原案どおり了承され、今回の審議結果に基づいて細部の修正を行い、答申とすることについては会長一任となった。
  安佐南工場建替事業に係る環境影響評価実施計画書に対する審査会での審議は今回で終了する。

審議結果

(◎:会長、●:委員、□:事務局)

◎ 最初に、答申案(資料1)及び委員意見取扱案(資料2)全般について、次に、項目別に議論したい。

● 建築設備や焼却炉の具体的な内容の決定と調査・予測・評価の関連性はどうか。

◎ 工場建設はまだ先のことなので、現時点では建築設備や焼却炉の具体的な内容は決まっていないのではないか。

● 例えば、排出ガスの移流・拡散を考える場合、煙突高は重要な要素であり、現時点でどの程度確定しているのか。

◎ 煙突高についても現時点の計画より若干高くなる可能性がある。焼却炉等の設備内容が確定しないと排出物質の種類・濃度も厳密には決まらない。少なくとも、設計基準というものは、その濃度以上のものは排出しないということと理解している。

● いろいろなケースを想定して予測することになるのか。
 例えば、煙突高が50m、100m、150mとか。

● 「全量焼却体制」となっているが、「全量焼却体制」を前提にしていることが問題だ。
 リサイクルし、焼却物を減らすべきだ。

□ リサイクルを行った上で、残りのごみを全量焼却するということである。

● 答申案2-(2)-ア-(エ)はダイオキシン類のみに言及しており、対象物質を広げるべきではないか。
 排出されたガスは把握しにくいので、排出ガスの排出前の状況をもっとはっきりさせた方が良い。
 今後の技術の進歩に合わせた管理基準が作られることになろうが、運転管理状況について年度毎に公表する。
 こういった視点で答申に盛り込んだらどうか。

◎ 委員の意見は、非常に貴重な意見だ。
 リサイクル、焼却等のごみ処理方式は、広島市廃棄物処理事業審議会で決められており、我々は、環境影響評価審査会という立場で審議する。ただ、環境影響評価審査会の会長として要望したいのだが、市の各種審議会等の連携をもっと取ってほしいと思う。

● 今、指摘した箇所については、「リサイクルを前提とした上で」という趣旨を記載したらどうか。

◎ それでは、各項目ごとの審議に入る。
 まず、委員意見等2の「焼却施設の詳細等」までについてどうか。

● 「委員意見等」から「委員意見取扱案」へいくと、具体性が乏しくなっているが、何故か。

◎ 事務局の考えはどうか。

□  各委員から具体的に、例えば「騒音について」と指摘があった事項について、「騒音」に限定するのではなく、「環境影響評価項目について」というように幅広い表現にしたほうがよりよいと思える場合は、「委員意見取扱案」において、委員意見を含んだ幅広い表現に変更している。事業者に対して委員意見等以上の対応を期待するものだ。
 また、委員からの意見に関連することであるが、実施計画書に示されている設計諸元の基となる工場の焼却能力600t/日は、ごみ処理事業審議会で決定された。
 リサイクルの促進については、近々、別の委員会が開かれる予定である。
 これらの結果は、準備書段階で具体的に明らかになるのではと思っている。

● 昨年11月に事務局を通じて事業者から頂いた資料のうち、「新工場の排出ガス基準値等の設定(案)」の数値の設定根拠は何か。
 今後、設備等を建設する際の目標としての意味合いを持っているのか。

□ 事業者が設定した設計値である。来年度あたりから、この値を満足する基本設計、続いて実施設計を行うことになる。

● 目標値ではないのか。

□ 「設計値」はそれをクリアーしたいというような希望的意味を持った「目標値」ではなく、実際に、その値以下で排出するための技術的裏付けを伴ったものである。

◎ 環境影響評価を行う場合、最も大切なことは現況把握であり、これがないと新しい要因の影響は分からなくなる。
 ダイオキシン等、現況のいろいろなデータは整理し、揃えておくべきだ。

● 設計値も重要だが、それ以上に、施設の運転状況や結果を公表することが大事だ。

◎ 次に、委員意見等3,4の「ごみ量の予測等」についてどうか。

● ごみ量が予測値より少なくなっても、効率を考えれば多くのごみを燃やそうとする。
 大きな施設を作るということは、ごみ量を増やすという動機となり、将来にマイナスの要素を持ち込むことになる。
 ごみ量に応じた運転の工夫がなされているのか。

□ 新安佐南工場は200t/日の3炉構成なので、別々に運転することが可能となっている。

● 施設能力に近いごみ量を燃やすとコスト的に有利であり、この点で難しさがあると思われるがどうか。

□ そういった場合には、安佐北工場等の他の工場の建替規模等を勘案して設計するものと考えている。

● 東広島市を中心とした1市5町で構成する賀茂広域行政組合では、一昨年、ごみ焼却工場を建て替えた。この例では、ごみ量は、人口が増えたにもかかわらず分別収集等により予測値より減った。
 この結果、施設の稼動に余裕が生まれ、管理を徹底することができた。
 賀茂広域行政組合の場合、住民の関心が高かったのはダイオキシン類であった。建替えの大きなメリットのひとつは、新基準適用となるため、工場全体からのダイオキシン類の排出量を減らすことができたことである。
 つまり、新設の焼却炉ができると、地域のダイオキシン類排出量をかなり減らせるということである。
 ダイオキシン類の排出抑制のために連続運転が必要である。
 ダイオキシン類削減量については、是非、安佐南工場建替事業においても明らかにしてもらいたいと思っている。
 新安佐南工場においても、ごみ量に応じた分割運転可能な体制になっていれば、休炉時の点検の充実も可能となる。
 従って、ごみ減量の努力は、引き続き行っていかなくてはいけない。

◎ 委員意見等5の「ごみ搬入道路」についてはどうか。
 現状のごみ搬入道路は狭い。外環状線が確実に工場供用開始時までに完成すればと思っている。そうしないと、住民の方々への影響が心配だ。

● 委員意見取扱案では「考慮」となっており、委員意見等5-3の方がより明確だと思うがどうか。
 代替ルートを使用する可能性がある場合、必ず代替ルートの環境影響評価が行われると期待していいのか。

□ 環境影響評価の対象になる。

● ごみ搬入道路と焼却工場は一体のものだから、必ず外環状線の完成は実現してもらわないといけない。未完成のまま工場が供用開始するのは許されない。

● 工場は21年度稼動予定ということだが、外環状線の完成予定はいつか。

□ 確実ではないが、工場稼動までには完成するとの見込みを立てている。

◎ 確かに、委員の言われたとおりごみ搬入路と焼却工場はワンセットであり、是非、そのようにしてもらいたい。

◎ 委員意見等6の「跡地利用計画」についてはどうか。
 現工場の跡地利用計画については、前会の審査会では具体化していないとのことだった。まだ、はっきりしていないと理解していいか。
□ 現時点では、現工場の跡地利用計画は決まっていない。
 委員取扱案の文章はその点について誤解を招く表現なので、委員意見を正確に反映したものとなるよう表現を改める。
◎ 建替用地の現況がグランドであることから、現工場跡地も同様なグランドにして欲しいとの要望があることも思慮される。

◎ 委員意見案7の「ダイオキシン類等」に入る。
 大気汚染に起因する土壌汚染の問題は非常に難しいと思われるが、意見はないか。

● 住民の方々の最大の関心事のひとつがダイオキシン類である。
 追加意見として、出させていただいたのは、ダイオキシン類についてである。
 現工場からの排出データ、周辺地域及び工場従事職員のデータについて公表してもらいたい。既に、ダイオキシン類によって相当汚染している状態なら、工場の立地そのものを考えなければいけない。
 前回、報告のあったデータ、確か平成12年度の排出濃度は0.35ng-TEQ/Nm3だったと思うが多分、これ以外のデータもあると思う。過去の排出ガスによる、周辺地域へのダイオキシン類の汚染程度は調査すれば分かる。これについても、調査データがあると思う。
 賀茂広域行政組合の例では、事前に調査を行い現況を把握していた。建替時にダイオキシン類の濃度分布をシュミレーションにより予測し、年1回、地域の方々が参加し、民間業者により、土壌、水、底質及び職員のダイオキシン類の調査を行っている。
 この結果、ダイオキシン類の汚染が進んでいなかったことが確認できた。調査時に、付近の住民の方々に立ち合っていただいて、サンプリングを現認することなどにより、安心していただいた。こういった形が望ましいと考えている。

  1. 現在までのデータはどうなのか、どこまで明らかになっているのか。
  2. 建て替えた場合、今後、ダイオキシン類の汚染がどのように進むのか。
  3. 今後の監視体制を、住民の方々の参加を含めどのようにするのか。

 以上の3点が、非常に大切と考えている。
 委員意見取扱案では、かなり簡単にまとまってしまっている。
 委員意見等9「過去のダイオキシン類測定データを明らかにすること」以外には、表現されていない。「追加意見7-3及び4、9」が「委員意見取扱案」にほとんど反映されていないと思うが、事務局の「追加意見等」の取扱について考え方を聞きたい。

□ 委員の追加意見である「委員意見等の7-3及び4、9」を含め、「委員意見等」を「委員意見取扱案」にする場合、共通的・集約的表現でまとめている。
 委員意見等の内容を含んだ大枠の言葉で、事業者に意見を述べることなり、事業者に対しては委員意見等以上のことも期待している。あいまいにしたという考え方ではない。

● この実施計画書において書かれているダイオキシン類に係る事項は、広島市一般あるいは国一般に関することで、安佐南工場に直接的に関る記載はほとんどない。
 大気にしてもそうだ。安佐南工場に関ることがひとつあるのは、排出計画にあるダイオキシン類の排出濃度が0.1ng-TEQ / Nm3ぐらいだ。
 この地域に関るダイオキシン類の情報が折り込まれていない。さらに、答申案においても、2-(2)-ア-(エ)に記載してあるだけである。
 事業者が広島市、環境を調査し管理する主体も広島市、両方に関っており、データを持っておりながら、それを表明されないのは何か特別の事情があるのかとも思えないわけではない。
 このことについての事務局の考え方を聞きたい。

□ そういうつもりは全く無い。限定的に書くとそのことだけにとらわれてしまうので汎用性を持たせた方がベターだという考え方である。
 逆に、事務局が気を利かせすぎた結果である。事務局として、特に、委員意見取扱案に対して事務局が意思を持って書き換えたわけではない。安佐南工場建替事業については、ダイオキシン類を特化させるべきであるとの審査会の判断があればそのように変更する。

● 昨年11月に事務局を通じて事業者から頂いた資料、「排ガスによる有害物質排出量及び最大着地濃度の試算」にある着地濃度程度なら土壌汚染の問題にならないのか。

□ 今後、土壌汚染についても、事業者が現況調査を行い、環境基準等との比較評価を行い、準備書において明らかになる。

● ダイオキシン類に係る土壌汚染の環境基準は1,000pg-TEQ/g以下であるが、この値を焼却場付近の土壌に適用するのは危険である。
 大阪の清掃工場の例では、この値を超えたため、多額の費用をかけて土壌を処分した。
 もし、現在、安佐南工場付近でこのような濃度が検出されれば、工場の立地そのものをあきらめなければならない、そういう濃度です。
 将来、この値を超えることが予測されたなら、その場合も、工場立地をあきらめなければならない。現況の汚染程度がどうか、多分、市は現状データを持っているだろうから、お持ちであれば示していただきたい。もし、なければ、現況調査が必要である。多分、現況は100pg-TEQ/gにも達しないと推測している。
 しかし、汚染は進んでいると思われるので、とにかく現況を把握する。
 基準は、せいぜい100pg-TEQ/g程度と思っている。

● 現工場と新工場との比較では、新工場のデータが良くなっている。委員はこれをどう見られるか。

● これらのデータは、排出濃度、排出総量、着地濃度で評価しなければならない。
 排出濃度は低くなっている。
 排出濃度と排出量をかけた総量と煙突高により、分布する地域が変わり、最大着地濃度が決まってくる。
 どの地域にどのくらい落ちるかは、地形や微気候を考慮したシミュレーションをしないと解らない。問題は基準を超える地域の範囲である。ダイオキシン類は分解されないで、土壌の表層にたまる。野菜等に付着して人体に入るのが最も問題である。

◎ 他に意見はないか。

● ダイオキシン類の総量は、大まかには、建替え前後で半分に減少する。
 分布域については、予測をしないと解らない。

● 土壌への蓄積のシュミレーションは可能か。

● 不可能ではないが、精度の高い予測は無理である。
 ダイオキシン類の着地点の傾斜、土質、植生等の土地の状況によって変わる。だから、現在、将来に渡るモニタリングが重要である。
 賀茂広域行政組合の例では、3年間継続してモニタリングしており、住民の方々が調査に立ち合っている。

◎ 昨年答申を行った「出島埋立地区廃棄物処分場設置事業」の例でも見られたように、1.現況データを把握すること、2.地元等との協議会を作り公表すること、この2点が大事である。
 次は、委員意見等8の「騒音等」について、外環状線は、工場供用開始までに必ず完成すると思うが、外環状線以外の現況データを十分に取ることが必要である。
 委員意見等10の「生物・生態系」についてどうか。
 前回の審査会で現地を見たが、まだ、木が多くあったようだが、今後、開発が進むにつれて変わるのだろうとの感触を持っている。

● 3年位前、大分市のごみ焼却場拡張事業に係る環境影響調査の手伝いをしたが、苔、地衣類は大気汚染に敏感であり、大気汚染の調査に利用できるのではという話が出た。
 1960年代の公害華やかな頃にこの方法による大気汚染調査をしたが、汚染の程度が低く、狭い範囲ではこの調査方法は利用できない。今回の事業に係る調査のなかで、この方法を行おうとしているのなら、非常に困難であることをこの機会に申し上げたい。
 苔類を使って、大気汚染の測定を行うのは難しいと思うが、広島市はその考えはあるのか。しかし、苔類は軽視すべきものではなく、「環境省のレッドデータブック」や「広島市の生物」には掲載されている。
 焼却炉からの排出ガスより、ごみ搬入車両からの排気ガスによる道路沿線の動植物への影響が大きいと考えられる。
 ちなみに、宮島町の広島大学実験場では、実験場の前がごみ搬入路になっており、1kmに満たない短い距離であったが、特に、上り坂では排気ガスによる影響があった。
 今回の事業予定地も、かなり高い位置にあり、坂道で大量の排気ガスが放出されるおそれがある。しかも、排気ガスは、焼却炉からの排出ガスに比べ、格段に汚れている。

□ 苔、地衣類を使っての市内の大気汚染の測定は行っていない。

● 委員意見取扱案に、「搬入道路の影響」、「鳥類、昆虫類の調査回数」を具体的に入れたらどうか。

□ 調査回数を具体的に明示しなかったのは、事務局として先に述べたように気を回した面があるが、回数を具体的にご提示いただき、回数を記載するのが適当であるとの審査会の判断をいただければ、そのようにさせていただく。
 事務局では、項目、場所等によって、必要とされる調査回数にはばらつきがあるだろうから、今後の調査等に当たっては、結果として適切に把握できるような調査地点・回数を事業者が設定し、当然、併せて、設定した調査地点・回数等についての妥当性を準備書において、説明していただくとの考え方から、このような表現にさせていただいた。

● 生物へ対して、「搬入道路の影響」を入れなくて良いのか。

◎ 答申案2-(2)-イ-(ウ)で、「土地の改変」という抽象的な表現に含まれていると理解するが。

□ 審査会の判断で、特記した方がいいということなら、そうさせていただく。

● 特記した方が良い。

● 生態系の保全のためには、今回の調査範囲では物足りない。調査範囲は広げるべきだ。
 個人的意見だが、委員意見10-8の意味が分からない。人為的な影響が加わっているこの地域の生態系は変わっていかざるを得ない。このようなことを許容していく考え方が世の中にある。
 例えば、ギフチョウは減少しているが、これも人為的なものが加わった生態系として受け入れざるをえない。保全という意味ではないと思う。私は、非常に残念だ。

◎ 委員は、昔の生態系を熟知されており、変わってしまったという感覚が強い。
 「保全」ということは、生易しいことではどうにもならないということか。

● この地区は開発も停滞しており、保護地区として残していこうという意思があってもいいと思う。

● 開発と自然保護とのバランスの問題として、非常に難しい。

□ 現行制度は、個々の事業について審査するものであり、本案件の審査に際して、西風新都全体を考え直すとか、善當寺開発のように既に環境影響評価を行った事業を考え直すことについては難しい。

● 委員意見取扱案10で、「本事業実施予定区域」となっている。
 今回の工場の新型化・大型化による環境負荷の少ない方向への転換ということで、新型化によるプラス面も大きいが、大型化によるマイナス面が、ごみ搬入車両の増大となって現れる。
 このことから、少なくとも、先ほど、委員の言われた「ごみ搬入道路周辺における影響の把握」については必要である。

□ ごみ車両の搬入経路は、環境影響評価の実施予定区域に含まれている。

● 事業実施予定区域には、ごみ車両搬入経路も含まれているのか。

□ 環境影響評価の実施予定区域に含まれている。
 表現が分かりにくいのであれば、ごみ車両搬入経路も特記したい。

□ 生態系の現況把握のための調査は四季の調査が原則であるが、この他に、過去の他の事業者等による周辺の調査資料、文献調査も含めて現況把握を行う。本事業者による1年間の調査結果だけではない。

◎ 委員の意見に対する事務局の回答は、答申案2-(2)-イ-(イ)の「調査の項目、頻度、時期、期間、範囲等については、情報を適切に把握することができるよう設定すること。」で表わされていると理解したらどうか。
 今後、調査内容は、我々にも公表されることであるから、その時に意見を述べることも可能である。
 次に、委員意見等11の「景観等」の審議に入る。

● 「景観」、「人と自然との豊な触れ合いの場の確保」において、地域住民の立場で考えれば、固有価値のみならず、市民全体の価値に対しても、広く意見を求め、事業への協力を得るべきである。

◎ 固有価値、普遍価値については、確かにもう少し幅広く捉えるべきであると思う。

● 事業者は、住民からの意見を聞くだけではなく、住民へ資料提供するとか、積極的に事業の内容について提案するなどの交流が必要ではないか。

◎ アンケート調査とあるが、どのような項目について調査するのか、なかなか難しい。

● こういった議論を行う場合、「人と自然との豊な触れ合いの確保」という枠の中で限定的にまとめられてしまう。
 今回のアンケート調査実施というのはいいことだが、住民が求めているのは調査だけではない。
 調査結果を基にしたどのような対策があるのか、例えば、先ほど委員も言われたように、ダイオキシン調査を住民立会いで行うとか、住民が納得できるような表現を入れたらどうか。

● 答申案2-(2)-ア-(イ)の「個別的事項の騒音」で、「予測値を法令に基づく基準値等に対比して論ずるだけでなく・・・」は、騒音に限らず大切なことと考える。
 法令の範囲内で、どこまで住民の理解が得られるかが問題となってくると思われるので、この表現は、ダイオキシン等全ての項目に対して反映できるような文章として入れるべきではないか。

◎ 大切なことであり、答申全体に関ることなので、最初に入れるか、最後に、「第三者を含んだ協議会の設置」ということで入れるか検討したい。

□ 趣旨を踏まえ、答申に反映させたい。

◎ 新規火葬場の具体的な計画はどうなっているのか。

□ 新安佐南工場の西南西約1.5kmの距離に予定されており、地元へは事業説明されていると聞いている。

◎ 委員意見等13の「環境保全措置」についてどうか。

 (特に、意見なし。)

◎ 他に答申案について意見はないか。

● 答申案2-(2)-ア-(ア)で、「特に、大気、悪臭、及び大気汚染物質の飛散に起因する土壌汚染に」は意味不明である。
 この文章に、「ダイオキシン類」を挿入し、強調するために、「大気汚染物質及びダイオキシン類等大気汚染物質の飛散に起因する土壌汚染」と変更し、意味を明確にする。
 2-(2)-ア-(エ)については、評価できる。
 3-(1)の最後に、監視体制及び地元との協議について、具体的にどのような場を作り、事業者と地域住民とが事前・事後の管理についてどのように協議していくかとの趣旨の文章を付け加えるべきだ。例えば、「施設の運転及び周辺環境の管理に関し、事業者と地域住民との協議の場について提案すること」などだ。

● この審査会における審議内容から少し外れるが、安佐南工場建替や新規火葬場は、市の事業であり、他にもこの地域はいろいろな民間事業があるわけだが、民間事業についても委員が言われたような事業者と地域住民との協議の場はあるのか。
 悪い例で申し訳ないが、熊野町から黒瀬町への峠沿いには、熊野町側にごみ処理施設、黒瀬町側に火葬場、老人福祉施設、ラブホテル、廃車自動車置場などがある。
 このように、火葬場やごみ処理施設ができると、その付近には、地域住民から嫌がられるような民間施設が進出してくるようになり、一種独特の雰囲気ができてくる。
 このような場合、どのような対応がなされるのかお聞きしたい。

□ 当地域は西風新都地域であり、全体のまちづくりという観点から、環境悪化を伴わない適正な開発が図れるように、都市整備局が、開発事業者と地元との調整を図っている。
 今回の新規火葬場と新安佐南工場についても、双方の連携・調整は行っている。

● 2-(1)-イで、「特に、外環状線の完成の遅れなどによって」は、「完成の遅れ」を認めるような印象を与えるので、削除したほうがいい。
 「供用開始時の完成が遅れないように」という注文にしたらどうか。

● 「外環状線の完成時期」については、環境局ではコントロールできない。

◎ 審査会としては、「完成を遅らせないようにしてほしい」との趣旨の意見を出すべきか。

● 「遅れ」の具体的な期間がわからないし、あいまいな感じが拭えない。

● 西風新都は市の事業であり、新安佐南工場も市の事業である。両方とも市の事業であることから、工場と搬入路も一体のものであるといえる。
 工場完成時には搬入路が出来ていることが当たり前のことで、これがはっきりしていれば、削除した方がいい。

◎ 工場と搬入道路はセットだから、工場の供用開始時には搬入路も完成しておいてほしいということですね。

● 外環状線が完成するまでは、工場は稼動しないことを明確にして答申にいれていだだくということにしたどうか。

◎ 本事業と搬入路の建設は非常に大切なことだという趣旨を、答申に入れるべきか。

□ 搬入路として使用する外環状線の一部は民間事業として整備し、その後、市に移管される。市のコントロールはきかない。
 しかし、搬入路として使用する部分の完成は、工場供用開始時に間に合うであろうということを、事業者から聞いている。
 この件は、事務局が道路事業者に確認し、答申文案については、会長と相談したい。

● ごみの搬入を止めるわけにはいかないのだから、現況搬入道路が狭いことを考えれば、外環状線を供用開始時までに作るしかない。

● 今の搬入道路に関係して、委員意見等の10では、「本事業実施予定区域周辺」と明確に表現してあるのに、答申案の「生物関係」のところには表現されていない。
 答申案2-(2)-イ-(ウ)のあたりで、「本事業実施予定区域周辺」、できれば、括弧書きで、「搬入道路を含む」という表現を明確に入れていただきたい。

◎ 分かった。この意見は、採用しても問題ない。
 各委員の意見が出揃ったので、これを踏まえ、私と副会長、事務局とで協議し、最終答申を作成する。
 ついては、私に一任していただきたい。当然、これは各委員の方々に目を通していただいて、最終的に市長に提出する。