本文
津波ハザードマップの情報学習面について
広島市津波ハザードマップ
このマップ は、津波による浸水が想定される場合に、円滑 な避難行動をとっていただくために作成しました。
このマップをもとに、あらかじめ、避難について考えていただくとともに、地域独自の防災マップの作成や 避難訓練の際に活用してください。
このハザードマップには、広島県が平成31年(2019年)3月に公表した「津波災害警戒区域 」の図面に、市民の皆さんが避難を検討するために必要な「防災情報の入手方法」、「避難場所」や「避難時に危険な箇所等」を掲載しています。
津波が発生したときのために、このマップで自分の家や学校・職場周辺の浸水リスク(範囲や深さ)を確認し、あらかじめ避難先や避難経路を検討しておきましょう。
想定される津波と注意事項
津波から身を守るために、どのような津波の到達が想定されているかを確認しましょう。
- 広島市においては、大きな津波被害が生じるおそれがある地震として、「南海トラフ巨大地震」、「安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震」、「安芸灘断層群による地震」が想定されています。このハザードマップは、これらの地震による「最大クラス」の津波が悪条件下で発生した場合の浸水想定結果のうち、浸水深が最も深くなる場合の想定を示したものですが、地震により、津波の浸水域や基準水位、到達時間が異なり、また、実際の津波は、想定より大きくなったり、早く到達する可能性もあります。そのため、以下の点に特に注意が必要です
全ての地震共通
- 水面より地面の方が低い場所(海抜ゼロメートル地帯)では、地震によって堤防等が破壊され、津波が到達する前に浸水が始まることがあります。
南海トラフ巨大地震
- 津波の高さは最高で1.5メートル 海抜3.6メートル※ 、浸水深が大きく浸水域も広くなるため、高い場所に逃げてください 。
※海抜3.6メートルは、津波の高さ1.5メートルに、年間で最も高い潮位2.1メートルを加えたものです。 - 最大波到達時間は、地震発生後約4時間と想定されていますが、津波の影響は、早いところで約30分後に出始めるため、速やかに安全な場所に逃げてください。
安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震
- 最大波到達時間は、地震発生後 約2時間 と想定されていますが、 津波の影響が出始めるのは、南海トラフ巨大地震より早く 、浸水域は、安芸灘断層群による地震より広いため、直ちに安全な場所に逃げてください。
安芸灘断層群による地震
- 地震発生後すぐに津波の影響が出始めるため、揺れがおさまったら、直ちに丈夫な建物の上層階など安全な場所に逃げてください。
避難の心得
1.正しい情報を入手
適切な避難行動や避難のタイミングは 、 各人がおかれた状態によりそれぞれ異なります。緊急時においては 、避難情報 や周囲の状況等を確認し、自らの判断で適切に避難してください。
2.状況に応じて避難
安全な場所(浸水想定区域外の高台など)に避難することが原則ですが、避難が難しいときには、浸水時緊急退避施設への避難や近くの頑丈な建物の上階への緊急避難を検討しましょう。
3.津波は繰り返し襲ってきます
津波注意報や津波警報、大津波警報が解除されるまでは、絶対に海岸付近や川辺などに、近づかないようにしましょう。
4.非常持ち出し品を準備
緊急に避難しなければならない場合に備えて、避難時に持ち出す最低限のものはリュックに入れて 、すぐに持ち出せる場所に用意しておきましょう
- 携帯ラジオ
- 非常食
- 水
- 懐中電灯・電池
- 衣類
- 生活用品
- 救急薬品
- 雨具
- 現金
- 貴重品
- マスク
- 消毒液
- 除菌シート
- 体温計など
避難のタイミング・情報の入手先を決める
気象・避難情報の意味やその入手先をあらかじめ確認し、いざというときの避難のタイミングを検討しておきましょう。
- 津波による災害の発生が予想される場合には 、気象庁が、地震発生後約3分 で 「大津波警報」、「津波警報」または「津波注意報」を発表します。その後、「予想される津波の高さ」「津波の到達予想時刻」などの情報を発表します。なお、南海トラフ地震が発生する可能性が高まったときなどには、「南海トラフ地震臨時情報」を発表する場合があります。
気象庁が発表 | 広島市が 対象学区に発令 |
||
---|---|---|---|
種類 | 発表基準 | 数値での発表 | 発令する避難情報 |
津波注意報 | 予想される津波の高さが高いところで0.2メートル以上、1メートル以下の場合であって、津波による災害のおそれがある場合。 | 1メートル(0.2メートル≦予想高さ≦1メートル) | 避難指示 |
津波警報 | 予想される津波の高さが高いところで1メートルを超え、3メートル以下の場合。 | 3メートル(1メートル<予想高さ≦3メートル) | |
大津波警報 | 予想される津波の高さが高いところで3メートルを超える 場合。 |
5メートル(3メートル<予想高さ≦5メートル) | |
10メートル(5メートル<予想高さ≦10メートル) | |||
10メートル超(10メートル<予想高さ) |
- 広島市では、気象庁の発表を基に、堤防などの構造物の機能支障の状況等を考慮して、避難が必要な地域に避難指示を発令します。津波警報等が発令されたら、ただちに海や川から離れた安全な場所や高台に避難しましょう。
- 南海トラフ地震臨時情報が発表された場合には、地震への備えを再確認しましょう。
- 地震により津波の到達が予想される場合には 、様々な手段で防災情報をお知らせします。
- 家族での安否確認の方法を確認しておきましょう。
「災害用伝言ダイヤル」の活用
大規模災害時に家族の安否等の情報を、電話で伝言として保存したり、再生することができるNTTが行うサービスです。
伝言の録音方法
「171」にダイヤルする。
↓ガイダンスが流れます
録音の場合は「1」を入力
↓ガイダンスが流れます
被災地の方の電話番号を入力 例(123)-456-7890
伝言の再生方法
「171」にダイヤルする。
↓ガイダンスが流れます
再生の場合は「2」を入力
↓ガイダンスが流れます
被災地の方の電話番号を入力 例(123)-456-7890
「災害用伝言板」の活用(https://www.web171.jp)
大規模災害発生時に自身の安否情報を携帯電話・スマートフォン・パソコンから文字で登録したり、登録された家族や友人の安否情報を確認できるサービスです。