感染症情報/日本紅斑熱

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1011203  更新日 2025年6月30日

印刷大きな文字で印刷

日本紅斑熱とは

日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica)に感染して起こる感染症で、この菌を持ったマダニに刺されることによって感染します。

症状・発生時期

症状

潜伏期は2~8日で、頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症します。発熱、ダニの刺し口、発しんの3つが主な特徴で、ほとんどの症例に見られます。つつが虫病と臨床症状が似ているため、確定診断には遺伝子検査や抗体検査行われます。

発生時期

患者の発生は、媒介ダニの活動が活発化する4月から10月に見られます。

治療方法

抗菌薬による治療を行います。早期に日本紅斑熱を疑い適切な抗菌薬を投与することが極めて重要です。

予防方法

ワクチンはありません。マダニに刺されないようにすることが最も重要です。

  1. 野山に入るときは、長袖、長ズボンなどを着用して皮膚の露出を少なくしマダニの付着を防ぎましょう。
  2. ダニ忌避剤を使用しましょう。
  3. 野山に立ち入った後は早めに入浴し、マダニが付着していないか確認しましょう。また、衣類についていることがあるので、早めに着替え、屋内にマダニを持ち込まないように注意しましょう。
  4. 吸血中のマダニに気が付いたら、医療機関(皮膚科など)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらいましょう。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりすることがあります。また、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は早期に医療機関を受診しましょう。

参考

関連情報

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)  ファクス:082-277-0410
[email protected]