まちづくり読本/よくある質問Q&A
- 都市計画における用途地域等のルールは都市の大枠であり、骨組みですから、よりよい環境にしていくためには、よりきめ細かなルールが必要となります。
- よくある質問の例を示しましたので、あなたのまちのルールを確認したうえで、自分たちのこれからのまちづくりに役立ててください。
問1 一戸建ての多い住宅地に、突然、中高層マンションが建設される計画が持ち上がりました。日照、通風、プライバシーなどは守られますか?
答1
- マンション等が建つ場合、できるかぎり地域の生活環境への配慮がなされたり、新しい入居者の皆さんが地域の一員として相互に交流が進むなどして、地域がさらに活力を増すようになることが望ましい形です。
- しかしながら、日照やプライバシーに関して、近隣の住民の皆さんが不安に思われ、事業者との間に問題が生じることもあります。
- 事業者との話し合いにより解決を図ることとなりますが、話し合いがうまくいかない場合はご相談ください。
- 市では、当事者間での話し合いの場を設ける「あっせん」などを通じて、双方の話し合いのお手伝いをします。
ポイント
- 今まで、建築が可能であったが、たまたま何もされなかっただけで、問題が起こって初めて、後から分かることが多いのです。
- 周辺の住民の多くが仮に反対したとしても、法的にはおそらく適法となります。
しかし、それでは困ると思われるかもしれません。 - とするならば、最悪の場合を想定して、どういうようなまちづくりが可能であるかということを前もって考え、地域の皆さんで、「まちづくりルール」や「建築協定」「地区計画」などのルールを定めておくことも一つの方法です。
問2 最近、ミニ開発などにより規模の小さい住宅がどんどん建てられています。住環境や火災の面で不安があるのですが。
答2
安全で快適な住環境を維持していくためには、一定規模以下に敷地を分割されないようにするなど、地域の皆さんで、まちづくりルール」や「建築協定」、「地区計画」などでルールを定めておくことが必要です。
問3 静かな住宅地だったが、コンビニエンスストアーができ、夜遅くまで人がたむろするようになって、治安上も不安である。
答3
店舗の種類や規模などの制限はありますが、どの用途地域内でも店舗は建築することができます。住宅地に店舗や倉庫、事務所ができれば、住環境が悪化する場合があります。違う用途が入り込むことにより問題が起こり、地域の中で共存していくためには、大変な苦労と調整が必要となります。そこで、できるだけ良い環境を守っていくためには、地域の皆さんで、「まちづくりルール」や「建築協定」、「地区計画」などでルールを定めておくことが必要です。
問4 住宅地の中の狭い道が、抜け道として車に利用されている。歩くときに危険な状況となっているのだが。
答4
道路を拡幅するという方法もありますが、車が通りやすくなればまた交通量が増え、結局渋滞するなど、いたちごっこになってしまいます。交通規制などを活用して、住宅地内への通過車両の進入を防ぐ方法が考えられます。一方、住宅地内に住む人々も多少不便になりますが、良好な住環境が維持されるのではないでしょうか。
以上のような、住環境や街並みの課題を解決しながら、さらにより良好で快適なまちを作っていくためには、そこに住む人たち、また商売をしている人たちの建物一軒一軒が集まってまちを形成しているという役割を一人ひとりが理解し、建物を建てる際に周辺に配慮することが必要となります。
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