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ページ番号:0000013736更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

環境影響評価審査会開催結果(総合環境アセスメント制度のあり方について 第1回:平成14年5月29日)

 広島市環境影響評価条例に基づき、広島市総合環境アセスメント基本構想(仮称)についての審議を行うため、広島市環境影響評価審査会を開催しました。

1 開催日時 平成14年5月29日(水曜日) 午前10時から午前12時
2 開催場所 広島市役所14階第7会議室
3 出席者
 1. 審査会委員(五十音順、敬称略)
   安藤忠男、今岡 務、大森豊裕、於保幸正、下中奈美、関 太郎、矢野 泉、
   中島正博、フンク・カロリン、宮田賢二、吉國 洋(副会長) 以上11名出席
 2. 事務局
   中本環境局参事、砂田環境アセスメント担当課長他4名
 3. 傍聴者
  ・環境省環境影響評価課長説明時:秋葉市長ほか約70名
  ・審議::なし(報道関係者2名)
4 会議概要
 1. 審議に先立ち、環境省総合環境政策局環境影響評価課長小林氏から国等における戦略的環境アセスメント制度の検討状況について説明を受けた。
 2. 審議は公開で行った。
 3. 総合環境アセスメント制度のあり方について諮問した。
 4. 広島市総合環境アセスメント基本構想について審議した。
5 審議結果概要
 1. 事務局から平成13年度に実施した広島市総合環境アセスメント基礎調査業務報告書と基本構想策定に向けたスケジュールを説明したところ、委員からは、総合アセスメント制度の基本的な考え方について十分な時間をかけて審議すべきとの意見が出された。
 2. 次回は、報告書に示した「広島市総合環境アセスメント基本構想案骨子」について審議することとなった。
6 会議資料
 ・広島市総合環境アセスメント基本構想(仮称)の策定について[PDFファイル/25KB]
 ・広島市総合環境アセスメント基礎調査業務報告書[PDFファイル/142KB]
 ・広島市総合環境アセスメント基礎調査業務報告書資料編[PDFファイル/1.2MB]
 ・広島市総合環境アセスメント基礎調査業務報告書概要版[PDFファイル/30KB]

 

審議結果

砂田アセスメント担当課長
 ただいまから広島市環境影響評価審査会を開催いたします。
 まず、審議に先立ち、環境局参事から今回の審議事項について説明させていただきます。

中本環境局参事
 本日はお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。広島市の環境影響評価条例は、施行後3年目を迎え、公害の未然防止及び環境保全に一定の効果が得られておりますが、現行の制度はいわゆる事業アセスと呼ばれるもので、事業計画がある程度決まった段階での環境保全措置を講じるというものとなっています。
 先ほどの環境省環境影響評価課長の講演にもありましたように、この事業アセスは、(1)計画等の大幅な変更が非常に困難であること、(2)いわゆる回避、低減等の環境保全措置が非常に限られていること、(3)複数の事業による累積的・複合的な予測評価といったものが十分でないこと、(4)事業決定と意思形成過程に住民意見が十分に反映されていないこと、といった制度の限界も指摘されています。
 持続可能な社会の発展を目指していくには、従来の事業アセス制度の不十分な面を補うする、新たなアセス制度を構築していくことが強く求められています。
 こうしたことから、広島市は、先駆的に総合環境アセスメント制度の構築に取り組むことを決定し、今回、本市における総合環境アセスメント制度のあり方について、本審査会に諮問させていただくことといたしました。
今年1年かけてこの基本構想、すなわち基本的な方向性を策定する予定としていますので、ご多忙とは存じますが、活発な議論等をお願いいたします。
 それではまず、市長からの諮問書を手渡しさせていただきます。
 (諮問書 手交)

担当課長
 申し遅れましたが、本日、天野会長は体調不良のためご欠席です。これからの議事進行は吉国副会長にお願いします。

吉國副会長
 天野会長が体調不良ということで、私が代理を務めさせていただきます。よろしくお願いします。
 ただいま市長より総合環境アセスメント制度のあり方について、審査会の意見を求められました。
 まず、審議スケジュール及び広島市総合環境アセスメント基礎調査結果について事務局から説明してください。
担当課長 〔審議スケジュール及び総合環境アセスメント基礎調査業務報告書について説明〕

副会長
 ただいま審議スケジュールと、総合環境アセスメント基礎調査報告書の内容について説明がありましたが、まず、審議スケジュールについて御質問ございませんか。

中島委員
 1年弱という短期間で本当に可能か疑問です。資料編の中に、他の自治体の例が書かれていますが、十分に時間をかけて導入されているようです。

担当課長
 確かに東京都や埼玉県では、長い時間をかけて制度化されています。事務局としては、当面本年度、将来的な制度化に向け、基本的なあり方を基本構想としてまとめて、次年度は、例えば分野別のガイドライン的なものを作り、できれば16年度ぐらいから分野別に試行し、制度自体を検証しながら将来的に例えば条例化していくといった流れを想定しています。
 東京都や埼玉県は長い年月をかけ、現在、条例化あるいは最終的に要綱で決めて実施の段階に来ているものであり、本市の場合でも制度化までは結構時間がかかると考えています。

副会長
 審議の状況を見て、必要ならスケジュールを密にするといった変更があるかもしれないというふうに理解してください。
 今回は総合環境アセスメント制度のあり方についてという諮問になっていますが、資料の中には盛んに戦略的環境アセスメントという言葉が出てきます。戦略的と日本語で言うと、何となく駆け引きとか、幾らか出し抜くとかというようなニュアンスがあり、どうもなじまないという感じがします。それで、これについて関先生、御意見をお持ちのようですからどうぞ。

関委員
 先ほど、小林さんもやはり「戦略的」という言葉にいろいろ抵抗があるとおっしゃいましたが、一方で、もう戦略的アセスメント(SEA)という言葉が定着してしまっているので、文書の中でそういう言葉を使うのはやむを得ないと思います。ただ、「総合環境アセスメント」というのは、概念としてはいいのですが、ちょっとわかりにくいのではないでしょうか。東京都の「計画段階アセス」というのは非常に明確でわかりやすいと思います。

担当課長
 調査報告書本編の2ページをご覧下さい。SEA、戦略的環境アセスメントという言葉の定義、内容については、(1)計画等のより早い段階で、(2)何もしない案(いわゆるゼロ代替、ゼロオプション)も含めた複数案について、(3)環境面と社会経済面とを統合した予測評価を行い、(4)累積的・複合的な環境影響の予測・評価を行い、(5)その意思形成過程において実効性のある市民参加を行う。この5つの要素の入ったものを、特に欧米ではSEAと呼んでいます。
 東京都は、当初このSEAを視野に入れて条例化を検討してきましたが、結果的に、計画段階環境影響評価という名称で6月都議会に提案されると聞いています。現行のアセスを事業アセスというのに対し、計画段階で行うものを計画アセスという呼び方もありますが、東京都の言う計画段階には、先ほどの戦略アセスの全ての要素が含まれていないということもあり、計画段階という名前になっているようです。
 それでは、広島市はどこまでを考えているのかということになりますが、SEAの要素全てに対応するというのも理想的ですが、なかなか難しい面もあると思いますので、庁内の関係各課の意見、あるいは市民意見も参考にしながら、制度の内容と、それからネーミングについても審査会でもご審議いただきたいと思っています。
 なお、参考までに、埼玉県は当初総合アセスという名前を使っていましたが、県民等から戦略アセスの方がいいという意見もあり、最終的に戦略アセスという言葉を使うことになったと聞いています。

副会長
 ネーミングについては、今すぐここで決めるべき問題でもないと思うので、取りまとめの時までに決めたいと思います。

中島委員
 SEAと事業アセスは根本的に違います。SEAは政策、計画、プログラムを対象とするものであって、事業アセスは含まないというのが定義です。ですから、事務局の提案では、まず、事業アセスから始めようということですが、それではSEAとは根本的に違うと思います。

宮田委員
 一番気になるのは、現行の事業アセスメントと今回考えているアセスメントとの関連性です。どこでどんな形でバトンタッチするのかということがうまくイメージできないのですが。

担当課長
 先ほどの中島委員の御意見は、今回検討するのは事業アセスではないかというお話ですか。
中島委員
 事業アセスから始めようという御提案ですね。事業からということで、要するに政策、計画、プログラムは範囲に入れないということですね。

担当課長
 いえ、そうではありません。事業に先立つ計画段階ということで、計画も含めるということです。計画段階でのアセスを検討しようという提案であり、事業アセスではありません。

中島委員
 17ページの基本的考え方のところに「戦略的環境アセスメントは、本来、政策、上位計画を対象とするものであるけども、今回は当面、個別事業の計画等の立案段階に適用する。」と書いてあります。これは個別事業ですからSEAの範囲外です。SEAというのは、政策、プログラム、計画という、その計画も個別事業の計画ではなくて、地域計画といった広範囲な計画ですよね。ですから、今回提案されているものはSEAの範囲外です。

担当課長
 ご意見はわかりました。ですから、広島市自体もそういったSEAの概念を取り入れたようなアセス制度を考えているということで御理解いただければと思います。
 もう一点、宮田委員のお話がありましたが、今現在の条例アセスとのリンクの関係ですが、そこのリンクをどのようにやっていくかということも含めて検討していきたいと考えています。そのあたりは、骨子案でも、現行の広島市アセス条例との整合を課題として記述しています。

宮田委員
 そのこと自身も課題で、具体的なものは決まっていないということですか。

担当課長
 はい。

安藤委員
 私たちが今まで環境アセスの審査をしてきて、いつも出る議論は、結局それぞれの事業アセスではパスする事業案でも、例えば広島市という少し広い地域で考えた場合にはいろいろな問題がある。もっと広い範囲でのアセスメントの必要性があるというということだと思います。
冒頭、参事が指摘された必要性から考えてみても、我々が今までやってきたアセスメントをさらによくするという視点で総合環境アセスメントを考えていく必要がある。そういう視点に立てば、報告書に示された骨格を踏み出した議論も必要になってくるかと思います。基本的なところから、もっと我々の経験を踏まえて議論していっていいのではないかと思います。

フンク委員
 広島市で総合アセスを導入しようとしているのは、国全体がその方向に動いていて、仕方なく何かしようとしているのか、先頭を切って他の自治体よりももう一歩進んだ方向に行きたいのか、そこがはっきりしていないような気がします。それによって今までの事業アセスよりも早い段階で、住民の意見も取り入れてゼロ案も入れるというような現在のシステムを少し変えるようなことになるか、先程意見があったように地域計画とか都市計画とか、もっと全面的なものに対して本当の意味の戦略的なアセスに持っていくか変わってきます。そこがはっきりしていないような気がします。

今岡委員
 戦略的環境アセス推進に当たっての一番大きな壁は、恐らく庁内の計画等策定部局との調整で、事業部局がどれだけこの戦略的環境アセスを理解してくれているかがだと思う。今回の資料では、広島市役所庁内の事業部局からの意見が全く出ていない。そのあたりを資料として提出いただかないと、議論が一方的になったり、空論になったりするようなおそれを多少感じる。可能な範囲で、できるだけ早く提出いただければと思います。

関委員
 資料に関連してですが、広島県が作っている県道江府三次線でいわゆる計画アセスのはしりのようなことを行ったのですが、その事例が資料編に出ていません。是非、本県のやった仕事ですので、資料に加えていただきたい。

於保委員
 先ほども意見があったが、本当に戦略的にしようと考えるなら、広島市が実施しようとする個別事業の計画等の立案から始めるのが考えやすいため、まずこれからはじめると記載しなければ誤解を招くこととなると思う。また、そうなると、広島市がこれから地域づくりとか、将来計画についてどういうふうにしていこうかという将来構想と深く関わっていて、どのように評価していくかなど大きな問題がある。
恐らく先ほどの説明では、早い段階にすればするほどいいように思えるが、本当はそこでまたレールが敷かれてしまうという可能性もあるということをきちっと理解して行う必要があるのではないかなという印象を受けました。

安藤委員
 私は、於保先生御指摘の心配をなくすために、こういうアセスメントが考えられていると思います。ですから、他の地域のことはさておき、広島市に最も望ましい環境を創っていくにはどうすればいいか、広島市の中で行われるどの事業でも何らかの環境に対する影響を及ぼすので、それも含めてどのようにするのがいいのかを考えていくということで、私たちの今までの経験と、広島市の土台を基にこの問題は考えていきたいなと思います。その結果、市長判断といったところにまで遡るところもあろうかと思いますが、基本の視点さえはっきりしていれば、その辺は非常にクリアになるのではないかと思っています。

宮田委員
 今日の環境省のお話で、SEAの柱として政策、それから計画、プログラムという3つを区別されていました。今の説明では政策には立ち入らないようにおっしゃっていましたが、多分、そういう区別は個々のケースについてはつきにくいと思います。ですから、余りそういう枠をはめずに、もっと柔軟に、必要に応じて、どんどん上位にまで遡って議論するということが必要ではないかと思います。

安藤委員
 今日質問ができず残念だったのですが、結局、小林さんの説明のいわゆる3Pに対するフィードバックのパスがないのです。
 アセスメントの結果から計画なりプログラム、あるいはそもそものプランにフィードバックされるパスがないのために計画の変更に至らないわけで、やはりそこは我々が考えるシステムで解消していく必要があると思います。
中島委員
 制度の対象は広島市が行う事業を考えていて、民間の事業は視野に入れないと理解していいのですか。というのは、民間事業についての政策とかプログラムという部分はこういう場で議論できないと思います。個別の事業であれば、民間事業についてもアセスメントできますが、民間の企業が持っている政策に相当するもの、上位の計画といったものは議論できないのではないかと思います。

宮田委員
 私は政策の中に当然環境ということが入ってますので、民間の事業でも、市とか何かの政策の中に入ると思います。

中島委員
 というのは、外国や他都市の例を見ると、その県や市の事業が対象になっているようですので、民間企業は対象にしにくいんだろうというふうに思います。

安藤委員
 その点については民間の事業を外すと、アセスメントをやる意味がないと思います。

中島委員
 ただ、政策とか、そういう上位計画は環境アセスメントで対象にできますか。
安藤委員
 十分できると思います。それには方法があります。実際の議論の中で考えは示したいと思います。

副会長
 私も一つ意見を言わせてもらいます。従来の事業アセスの一番の問題は、独立していたということです。そのため、複合して出てきたときにどうするかという問題にほとんど対応できなかった。今度は累積的とか複合的アセスができると書いてありますが、そうするためには、広島市全体の環境が現在どういう状態で、それにどういうインパクトを与えたら将来どういうふうになるというシミュレーションのようなものをつくる必要があると思います。
 それと、たくさんのものが並行してやって来ると、交通整理のようなものが要るのではないでしょうか。今までは制限が何もなく、ただこの事業をすれば環境がどんなになるということで終わっていたのですが、今後は、これ以上環境負荷を増やせないということになると、どのプロジェクトを減らすのかといった問題が起こってきます。その時に、誰がそれを決めるか、どういう根拠で決めるかといった問題も生じてくると思います。

安藤委員
 今後の進め方について、今日は素案の骨子で、次は6月に基本構想素案についてということになっていますが、広島市独自の総合的アセスメントということで取り組むとすれば、結構時間をかけた議論が必要だと思います。次回はどのような予定ですか。
担当課長
 お示ししたスケジュールでいくと、次回は、今回お示しした骨子に基づいて、これに若干肉づけをしたような素案を提案し、その内容について御審議いただくように考えています。ただ、この骨子自体、委員の皆様の考えておられるような内容が伴ってないというご意見があれば、確かに、もう少し議論を深める必要もあるかと思いますが、当面この骨子案に肉づけをしていく作業を進めておきたいと考えています。

副会長
 次回も約1時間の講演が予定されていて、またその後30分くらいのディスカッションというスケジュールになろうかと思います。それで、3回あるいは4回目を見ると、基本構想素案に対して出された意見を紹介をするような形になっています。結局30分ぐらいの意見になりますがいかがでしょうか。

大森委員
 いろいろ意見が出ましたが、性格等についてまだ確認ができてない段階で、中身の議論をするのはかなり無理があると思います。それで、基本的には安藤先生のご意見に賛成なのですが、広島型のSEAを考えていくとすれば、その前段の性格や対象の議論が先に必要かと思います。そういう意味では、この次30分かまた1時間では、かなり時間的に苦しい状況かと思います。

副会長
 今のご意見を考えると、2回目と3回目の間にもう一回やるというような形になろうかと思いますが、時間がとれるでしょうか。

担当課長
 委員の皆様の日程等の兼ね合いもあり、一応のスケジュールをお示ししていますが、これに執着して絶対これでやっていくというように固定しては考えていません。確かにおっしゃられたような議論は当然必要になってくると思います。特に現在、骨子案をお示ししていますが、この内容についても十分な議論が必要だと思いますので、事務局の方で調整させていただきたいと思います。

副会長
 よろしくお願いします。

中島委員
 議事録をなるべく早目にお願いします。

副会長
 それでは、次回の会議について事務局から説明してください。

担当課長
 次回は6月26日水曜日の15時からを予定しております。当日は、前段で国の戦略的アセスメント総合研究会の座長を務めておられる福岡大学の浅野直人先生から戦略アセスとは何かについてご講演いただき、その後1時間程度の審議を予定していましたが、今日の意見を踏まえ、講演後、今回の御提案した骨子を中心にして再度ご審議いただきたいと考えております。

副会長
 ありがとうございました。

安藤委員
 講演会は質問や討議がすごく大切だと思います。今日ももっと聞きたいことがあったのですが、講演後のディスカッションの時間を設けていただけませんか。

担当課長
 わかりました。それについても検討させていただきます。

副会長
 よろしくお願いします。それでは、本日の会議は、これで終わらせていただきます。

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