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西原山本線(3工区)の整備効果(全文)

ページ番号:0000061884 更新日:2020年12月1日更新 印刷ページ表示

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西原山本線(3工区)の上空写真

都市内交通の円滑化と、良好な市街地形成のために、都市の骨格となる都市計画道路を整備しました。

目次

事業概要

整備箇所

調査の内容

整備効果

  • (1)自動車交通の分散化
  • (2)交通渋滞の緩和と旅行速度の向上
  • (3)安心で快適な歩行空間の確保
  • (4)右折車交通の転換
  • (5)火災等に対する防災機能の向上
  • (6)避難道路としての機能向上
  • (7)総合評価

事業概要

西原山本線(3工区)は、国道183号(旧国道54号)と祇園新道(国道54号)を連結する都市計画道路であり、広島市安佐南区西原地区において東西方向の骨格を形成する幹線街路として整備を進め、平成20年11月5日に供用開始しました。本路線の整備により、周辺道路における『交通機能』『都市防災機能』の向上が図られました。

  • 《路線名》都市計画道路西原山本線
  • 《道路規格》第4種第2級
  • 《車線数》2車線
  • 《全幅》W=16m
  • 《延長》L=450m
  • 《設計速度》V=40km/h
  • 《箇所》広島市安佐南区西原四丁目
  • 《総事業費》約38億円
  • 《事業期間》平成7年度~平成20年度

整備箇所

整備箇所マップ

調査の内容

交通調査

西原山本線(3工区)の供用前・後において、周辺道路の自動車・歩行者通行量等がどのように変化したかを把握するため、自動車・歩行者の平日昼間12時間(7時~19時)における交通量調査および渋滞長調査、旅行速度調査、右折車交通量調査を行いました。

交通調査
調査時期 調査日 天候 調査項目
供用前 平成20年9月10日(水曜日) 晴れ 自動車・歩行者交通量
渋滞長
右折車交通量
平成20年9月17日(水曜日) 晴れ 旅行速度
西原山本線
供用開始日
平成20年11月5日(水曜日) / /
供用後 平成20年12月10日(水曜日) 晴れ 自動車・歩行者交通量
渋滞長
右折車交通量
平成20年12月17日(水曜日) 晴れ 旅行速度

アンケート調査

利用者や生活者の視点から、西原山本線(3工区)の整備により、具体的にどのような効果を感じているかを把握するため、西原四丁目・六丁目の住民の方々へアンケート調査を行いました。

アンケート調査
対象地域 広島市安佐南区西原四丁目・六丁目の全世帯
調査期間 平成20年12月8日(月曜日)~平成20年12月24日(水曜日)
配布回収方法 ポスティング配布・郵送回収(全2,322世帯へ配布)
回収数 608部(回収率 約26%)

防災機能調査

広域避難路(避難行動に支障のない幅員をもつ道路)として位置付けられている西原山本線(3工区)の整備により、災害時の避難道路や延焼拡大防止などの機能がどのように変化したかを把握するため、防災機能調査を行いました。

防災箇所マップの画像1

整備効果

(1)自動車交通の分散化

東原西原線の自動車交通量は、230(台/12h)減少しました。
一方、安佐南3区108号線の自動車交通量は、530(台/12h)減少し、供用前に比べ半減しました。

防災箇所マップの画像2

(2)交通渋滞の緩和と旅行速度の向上

東原西原線(祇園新道→国道183号方面)の朝ピーク(10時台)における最大渋滞長が70m減少するとともに、旅行速度が約17km/h向上しました。
この結果、すべての区間・時間帯において、、良好な走行環境が確保されました。
また、アンケート調査でも、「約7割」の方が所要時間が短縮したと感じています。

交通渋滞の緩和と旅行速度の向上についてのデータ

注記

  • ピーク時:時間帯別・方向別の自動車交通量がピークを示す1時間
  • 平常時:非混雑時]

(3)安心で快適な歩行空間の確保

歩行者と自動車の通行空間を分離する広い自転車歩行者道(W=3.5m)が整備され、歩行者・自転車利用者が安心・快適に通行できる歩行環境が確保されました。
アンケート調査では、「約7割」の方が安心感が向上した、「約8割」の方が快適性が向上した、と感じています。さらに、「約7割」の方が西原山本線を週1回以上利用していることがわかりました。

歩行空間の確保についてのデータ

(4)右折車交通の転換

右折専用車線が設置されていない今津(南)交差点から右折する自動車交通量が8~26(台/1h)減少(約6%~約20%減少)するとともに、右折車滞留長(右折待ちをする車列の長さ)が25m~35m減少しました。
一方、西原5丁目(南)交差点(西原山本線と国道183号との交差部)に新設した右折専用車線を利用する自動車交通量が94~116(台/1h)います。
これらのことから、今津(南)交差点から右折していた自動車交通の一部が、西原5丁目(南)交差点へ転換したことがわかりました。

右折車交通の転換についてのデータ

(5)火災等に対する防災機能の向上

西原山本線が供用したことにより、西原山本線が延焼遮断帯としての機能を果たし、都市防火区画(延焼の拡大を食い止める延焼遮断帯で囲まれた地域)が南北の2ブロックに分割され、延焼拡大の危険性が低下しました。

火災等に対する防災機能の向上についてのデータ

アンケート調査では、緊急車両が早く来るようになったと感じる方は「約4割」でした。
また、西原山本線が供用したことにより、安佐南区消防署祇園出張所の消防車が1分間以内で到達できる範囲が、西原地区の東側(祇園新道沿線)まで拡がりました。

緊急車両が早くくるようになったかについての地図データ 緊急車両が早くくるようになったかの円グラフ

注記
到達範囲:法定最高速度80km/h(緊急時)で走行し1分間で到達できる範囲

(6)避難道路としての機能向上

アンケート調査では、広域避難場所(祇園東中学校)まで行きやすくなったと感じる方が「約3割」でした。
また、西原山本線が供用したことにより、広域避難場所から歩行距離2km以内(高齢者や子供の歩行限界距離)の範囲が約15ha拡がり、広域避難場所への避難時間が最大約18分短縮【地点A】されました。

避難道路としての機能向上についてのデータ広域避難場所まで行きやすくなったかについてのデータ

注記

  • 広域避難場所:延焼拡大などによって危険になった際の最終的な避難場所
  • 避難時間=歩行距離/歩行速度(=約2km/h)

(7)総合評価

都市計画道路西原山本線(3工区)の整備効果を調査・分析した結果、以下に示す(1)~(4)の効果があることがわかりました。

  1. 近隣道路の渋滞緩和
  2. 地区内生活道路の交通量減少
  3. 安心かつ快適に通行できる歩行環境の確保
  4. 地区内の防災機能の向上

本路線整備によるこれらの効果は、安佐南区民の多くが求める「安全・安心なまちづくり」に貢献するものであり、6割以上の住民に満足しているとご回答していただきました。

利用者、生活者の視点からみた総合的な満足度のデータ

参考

問9 あなたは、将来、安佐南区をどのようなまちにしたいと思っていますか。(3つ選択)

利用者、生活者の視点からみた総合的な満足度のデータ

出典:「安佐南区まちづくり懇談会平成20年1月28日区民まちづくり意識調査の結果」

以上が、都市計画道路西原山本線(3工区)の整備効果をまとめたものです。
広島市では、今後も道路ネットワークを整備することにより交通機能の向上を図っていきたいと考えています。また、道路の防災機能についても周知することにより、住民の防災意識の向上なども図っていきたいと考えています。

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西原山本線(3工区)の整備効果に関するお問い合わせ

安佐南区役所 農林建設部 地域整備課
電話:082-831-4961
Fax:082-877-7749
メール:am-chisei@city.hiroshima.lg.jp