牛海綿状脳症(BSE)の食品安全
BSE(牛海綿状脳症)とは?
- 牛の病気の一つで、「異常プリオン」と呼ばれる感染性を有するタンパク質様の病原体が、主に脳に蓄積し、脳の組織がスポンジ状になり、異常行動や運動失調などを引き起こし、死亡すると考えられています。潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は4から6年です。
- 異常プリオンは、脳、脊柱、脊髄、回腸遠位部(小腸の一部)などに蓄積し、これらの器官は「特定危険部位(SRM)」として、規制されています。
ヒトにも感染するの?
ヒトの脳にスポンジ状の変化を起こす変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)は、BSEと関連があり、BSE感染牛から食品を介して人に伝達する可能性があると考えられています。
食品の安全性は?
牛肉、乳及び乳製品については、国際獣疫事務局(OIE)の基準においても安全性が確認されており、また国内における措置、輸入における対策が実施されており、BSE感染の恐れのある食品が流通することはありません。
BSE(牛海綿状脳症)対策について
- BSEの発生は、日本や海外で、「異常プリオン」が蓄積する牛の脳や脊髄などの組織を家畜の飼料に混ぜないといった規制が行われた結果、世界中で激減しました。
- 平成13年度の対策開始から、国内外のBSE発生リスクが大きく低下した状況を踏まえ、食品安全委員会の食品健康影響評価の結果に基づき、BSE検査の基準が改正されました。
国内措置
- BSE検査
- 廃止(※1)
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特定危険部位(SRM)の除去の対象
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- 30か月齢超の場合:扁桃、回腸遠位部、頭部(※2)、脊髄、脊柱(※3)
- 30か月齢以下の場合:扁桃、回腸遠位部
- ※1 24か月齢以上の牛のうち、生体検査において神経症状が疑われるもの及び全身症状を呈するものについては引き続きBSE検査を実施。
- ※2 舌及び頬肉を除く。
- ※3 背根神経節を含み、頸椎横突起、胸椎横突起、腰椎横突起、頸椎棘突起、胸椎棘突起、腰椎棘突起、仙骨翼、正中仙骨稜及び尾椎を除く。
輸入措置
- 輸入対象
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- 30か月齢以下:アメリカ、カナダ、フランス、アイルランド、ポーランド、ブラジル、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン
- 12か月齢以下:オランダ
- 特定危険部位(SRM)の除去の対象
- 扁桃、回腸遠位部
※ BSE未発生国の一部(オーストラリア等)については、同委員会による評価が行われており、食肉の加工に係る安全性が確認されています。
外部リンク
BSEに関するより詳しい情報は、厚生労働省、農林水産省、食品安全委員会のホームページに記載されています。
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牛海綿状脳症(BSE)について(Q&Aなど)(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
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変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
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牛海綿状脳症(BSE)関係(農林水産省ホームページ)(外部リンク)
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牛海綿状脳症(BSE)と変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)について(食品安全委員会ホームページ)(外部リンク)
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