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インフルエンザの予防方法とかかった時の注意事項
インフルエンザを予防するためには、インフルエンザのことを知ることが重要です!!
- インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
- 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻水、咳等の症状もみられます。
- 小児や高齢者などは重症化することがあります。
どうやって感染するの?
飛沫感染
- 感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出
- 別の人が、そのウイルスを口や鼻から吸い込み感染
*主な感染場所:学校や職場などの人が多く集まる場所
接触感染
- 感染者がくしゃみや咳を手で押さえる
- その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く
- 別の人がその物に触ってウイルスが手に付着
- その手で口や鼻を触って粘膜から感染
*主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
インフルエンザの予防方法
インフルエンザをはじめとする感染症の予防には、「手洗い」「マスクの着用を含む咳エチケット」などが有効です。
正しい手の洗い方
- 帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめな手を洗いを心がけましょう。
- アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
インフルエンザ予防のために~手洗い・マスクのススメ(政府インターネットテレビ)<外部リンク>
咳エチケット
インフルエンザなどの感染症を他の人に感染させないために、咳・くしゃみをする際に、マスクを着用したり、ティッシュ・ハンカチ・袖を使って口や鼻をおさえることを、咳エチケットといいます。
- 咳・くしゃみなどの症状のある時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
- 鼻水・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
適度な湿度保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。室内は、加湿器などを使用し、適度な湿度(50%~60%)を保ってください。
室内ではこまめに換気をする
季節を問わず、また、新型コロナウイルス対策としても、十分な換気が重要です。
十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
人混みや繁華街への外出を控える
人混みへの不必要な外出は控え、やむを得ず人混みに出る時はマスクを着用しましょう。
普段と異なる症状がある場合には、外出、出勤、登校・登園を控える。
インフルエンザワクチンの接種
インフルエンザワクチンの接種を検討しましょう。
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されています。
インフルエンザにかかったときの注意事項
- 人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。
- 咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、飛沫感染対策としての咳エチケットを徹底しましょう。
- 安静にして、休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
- 水分を十分に補給しましょう。お茶でもスープでも飲みたいもので結構です。
- 高熱が出る、呼吸が苦しいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
異常行動について
小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすおそれがあります。これらの事例は抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず報告されています。
インフルエンザにかかり、自宅で療養する場合は、少なくとも発熱から2日間は、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じてください。
なお、転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。
転落等の事故に対する防止対策の例
- 玄関やすべての部屋の窓の施錠を確実に行う(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含む)
- ベランダに面していない部屋で寝かせる
- 窓に格子のある部屋で寝かせる(窓に格子がある部屋がある場合)
- できる限り1階で寝かせる(一戸建てにお住まいの場合)
異常行動の例
- 突然立ち上がって部屋から出ようとする
- 興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとする
- 自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
- 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す
- 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る
【参考】
異常行動による転落等の事故を防ぐためのお願い(医療従事者の皆さんへ)(厚生労働省作成) [PDFファイル/1.25MB]
異常行動による転落等の事故を防ぐためのお願い(患者さん・ご家族・周囲の方々へ)(厚生労働省作成) [PDFファイル/1.25MB]
インフルエンザの出席停止期間について
インフルエンザは、学校保健安全法において、第2種感染症(飛沫感染するもので学校において流行を広げる可能性が高い感染症)に指定されています。
インフルエンザに感染した場合は、学校及び幼稚園への出席停止期間の基準が以下のように定められています。 ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません。
インフルエンザ出席停止期間:発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。