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ユニバーサルデザイン

ページ番号:0000007741 更新日:2023年9月21日更新 印刷ページ表示

最終更新日:平成31年(2019年)4月18日

ユニバーサルデザインとは?

 ユニバーサルデザインとは、「文化や言語の違い、年齢・性別・人種の違い、障害や能力の有無に関係なく、多様な人々が利用しやすいように、あらかじめ都市や生活環境をデザインする考え方」と定義されています。

 つまり、「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」を基本に、ある特定の人の専用という考え方でなく、可能な限りすべての人を対象(利用者)としてとらえ、施設や製品、情報などを設計(デザイン)することです。

 この考え方は、1980年代にアメリカのノースキャロライナ州立大学、ロナルド・メイス教授によって提唱されたもので、以下の「ユニバーサルデザインの7つの原則」が示されています。

ユニバーサルデザインの7つの原則

1 どのような人でも公平に利用できること

 どのような人にとっても役に立つように作られており、かつ、容易に入手できる。

2 使う上で柔軟性に富むこと

 幅広い人たちのさまざまな好みや能力に適応するように作られている。

3 簡単でわかりやすく利用できること

 使う人の経験や知識、言語能力、集中力に関係なく、使い方がわかりやすく作られている。

4 必要な情報が簡単に理解できること

 周囲の状況や、使う人の視覚、聴覚などの感覚能力に関係なく、必要な情報が効果的に伝わるように作られている。

5 危険や誤作動につながらないこと

 ついうっかりしたり、意図しない行動が、危険な状態や思わぬ結果につながらないように作られている。

6 身体的な負担が少ないこと

 無理な姿勢をとることなく、効率よく、気持ちよく、疲れないで使える。

7 利用に適した大きさや空間になっていること

 体格や姿勢、移動能力に関係なく、適切に操作がしやすい大きさや空間がある。

バリアフリーとユニバーサルデザインとの違い

 バリアフリーとは、高齢の方や障害のある方などが社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去(フリー)することで、物理的、社会的、制度的、心理的な障壁や、情報面での障壁など、今そこにある障壁を除去することです。

 つまり、バリアフリーとは、「高齢の方や障害のある方など特定の人に対する、特別な対策」ということになります。

 これに対しユニバーサルデザインとは、「ユニバーサル=普遍的、一般的」という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」であり、改造や特殊化された設計の必要がなく、最初から、年齢や障害の有無などに関係なく、できるだけ多くの人が利用可能であるように、製品、建物、空間をデザインすることです。

 このように「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」とは別の概念になります。「新たに何かを作ろう」とか「何かに取り組もう」というときには、計画段階からユニバーサルデザインの考え方を取り入れて進めていくことが重要ですが、既にあるものについては、ユニバーサルデザインの考え方を踏まえて、現在ある障壁(バリア)を除去(フリー)するというバリアフリー化を進めていくことが必要です。

 このように、ユニバーサルデザインの中にはバリアフリーも含まれており、ユニバーサルデザインの考え方に基づく取組の一つがバリアフリーである、と言えます。

広島市のユニバーサルデザインへの取組

 広島市ではユニバーサルデザインを推進するにあたり、4つの視点(意識づくり、仕組みづくり、まちづくり、ものづくり)から取り組んでいます。

 現在広島市で展開しているユニバーサルデザインへの取組について、それぞれの視点に沿って、以下に代表的な事例を紹介します。

意識づくり

 高齢の方や障害のある方との交流や、車椅子などの体験の機会を通じてお互いの多様性を認識したり、ユニバーサルデザインを身近に感じることのできる環境づくりやガイドラインの作成、講演会の開催など、ユニバーサルデザインについての意識啓発に努めています。

具体的な取組事例

仕組みづくり

 ユニバーサルデザインの推進体制の整備や、だれもが利用しやすい情報の提供、サービス環境の向上に努めています。

具体的な取組事例

まちづくり

 様々なニーズに対応し、可能な限り多くの方が安全で快適に利用できる施設整備(公共施設や交通機関)に努めています。

具体的な取組事例

ものづくり

 ユニバーサルデザインに配慮した製品の開発や取組に対して支援を行うなど、安全で安心な利用しやすいものづくりの推進に努めています。

具体的な取組事例

地域のユニバーサルデザインへの取組

 広島市内においては、多くの団体や個人がユニバーサルデザインの推進に積極的に取り組まれています。以下に代表的な団体を紹介します。

ほのぼの広島会(事務局:広島市中区)

 車椅子対応の公共交通機関や障害者用公共トイレなどの調査・報告や、夜の飲食街のバリアフリー店舗地図作成・無料配付などの活動に取り組まれています。

団体ホームページ<外部リンク>

ユニバーサルデザインに関する施策・指針・ガイドライン等

 ユニバーサルデザインに関連する施策、指針やガイドライン等は、国や公益法人などを始め一般に数多く作成、発行されています。以下に広島市が関係して作成したものを中心に紹介します。

人権教育・啓発推進指針(広島市市民局作成)

 市民が、女性や子ども、高齢者、障害者さらには外国人などすべての人の人権をお互いに尊重し合い、共に生きる社会の形成に向けて行動するための、人権教育・啓発の総合的な施策の方向性をとりまとめたものです。

内容

福祉のまちづくりの推進(広島市健康福祉局作成)

 市民の誰もが活動しやすく、安全で快適に生活できるようにするため、総合的かつ計画的な公共施設の改善・整備、人にやさしい市民意識の醸成等のハード・ソフト両面に及ぶ「福祉のまちづくり」を推進しています。

内容

都心居住ガイド(広島市都市整備局作成)

 都心部におけるマンションのあり方のイメージを共有し、広島の地域特性を生かした質の高い住宅ストックの形成や良好な居住環境の整備を進めるための指針です。

内容

色彩のユニバーサルデザイン・ガイドライン(広島市ユニバーサルデザイン協議会作成)

色彩のユニバーサルデザイン・ガイドライン[PDFファイル/4.5MB]

だれが見てもわかりやすく快いと感じるような色彩・配色の指針です。

 また広島市の発行ではありませんが、一般用案内図記号のガイドラインとして以下のものがあります。

標準案内図記号ガイドライン(交通エコロジー・モビリティ財団作成)

 不特定多数の人が出入りする交通施設、観光施設、スポーツ施設、商業施設などにおいて標準となる案内用図記号をまとめたものです。

内容<外部リンク>

ユニバーサルデザインに関連するリンク集

関連する法制度等(各項目をクリックすると新しいウィンドウが開きます。)

広島県内の行政機関等(各項目をクリックすると新しいウィンドウが開きます。)

都道府県(各項目をクリックすると新しいウィンドウが開きます。)

政令指定都市(各項目をクリックすると新しいウィンドウが開きます。)

その他関連団体(各項目をクリックすると新しいウィンドウが開きます。)

ご意見・ご要望をお寄せください!

 街で見かけたユニバーサルデザインの事例や、個人や団体で独自に取り組んでいる活動内容、さらには広島市の取組に対するご意見・ご要望など、お気軽にお寄せください。

最終更新日:平成31年(2019年)4月18日

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