火災は、全国統計によると年間で約4万件程度発生しており、広島市統計でも、年間で200件から300件程度発生しています。
その中でも出火の原因として多いものが「放火」、「たばこ」などですが、これらの原因は社会情勢などを反映して、増えたり減ったりする傾向があります。
しかし、電気を原因とする火災は、統計的にも、常に一定のペ-スで発生しているとともに、現代社会では電気は必要不可欠な生活基盤であることからも、電気火災は誰でも起こしてしまう可能性が高い火災といえます。
佐伯区においても、令和3年10月末までに発生した火災の26件中のうち5件、昨年は24件中のうち4件が、電気を原因とする火災です。
今回は、電気火災のうち火災の原因として多くみられる「トラッキング現象による火災」を紹介します。
よくある電気火災(トラッキング現象による火災)
写真の火災のように、差し込まれたままの電源プラグから、突然火がでることがあり、これを「トラッキング現象による火災」と呼ばれています。
この火災を防ぐためには、電源プラグと壁のコンセントの間やテ-ブルタップの差込み口などに、ほこりや汚れなどがたまっていないかを確認して、定期的に掃除をすることが必要です。
電気火災の防止のために
電気火災を防ぐためには、次のことにも気をつけてください。
電源プラグはしっかり差し込むようにしましょう。プラグを抜くときには、プラグ本体部分を持つようにして、コ-ド部分を引っ張らないようにしましょう。
また、コ-ド部分が家具などの下敷きになっていると、コードが断線し火災が発生する可能性がありますので気をつけましょう。
テ-ブルタップコ-ドで使用できる電気量は制限があるので、表示されている電気量を確認して使用し、「たこ足配線」はやめましょう。