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みんなで守ろう子どもの安全
1 趣旨
平成17年11月22日に発生した矢野西小学校の事件を受け、子どもの安全を考え行動する日として、毎月22日を「子ども安全の日」とし、学校・家庭・地域において子どもの安全を守るための様々な取組を進めています。
とりわけ、11月22日は、この日を中心として、全小学校で取組を実施し、事件の風化を防ぐとともに、事件後に一層強化された子どもの見守り活動等の子どもの安全対策を後退させることなく、子どもを地域全体で守っていく態勢づくりに取り組んでいます。
2 小学校での取組
市立小学校では、安全な行動について学習する「防犯教室」や「不審者対応避難訓練」の実施、防犯ブザーの点検・指導等の取組を計画的に行い、児童の自己防衛意識の高揚を図っています。
11月は、「子ども安全の日」を中心として、児童と教職員が安全について考える朝会等を実施するほか、見守り活動でお世話になっている地域の方々へ感謝の気持ちを表す「見守り感謝の会」等、学校・地域の実態に応じた取組を実施しています。また、保護者に参加を呼びかけ、見守り活動参加者への挨拶をしながら複数で登下校を行っています。
3 市民、地域の皆さんによる取組
学校安全ガードボランティアとして学校に登録している地域住民の方や、町内会、青少年健全育成連絡協議会などの地域団体の皆さん、約500団体、約3万4千人の方に小学校の登下校時の見守り活動を行っていただいています。
また、こうした地域団体等による見守り活動の指導等を行う立場として、 本市が依頼した地域学校安全指導員(元警察官10人)が、通学路の巡回活動等を行っています。
さらに、これまでに約6万4千人の市民の方に、本市が作成した見守り活動用のカバン札等を配付し、通勤時や業務中、買い物や散歩などに併せて見守り活動を行っていただいています。
4 学生や民間企業等による取組
大学生や高校生による取組では、社会で役立つ人間力を磨くことや、地域に応援される部活動であることなどを目指し、児童の見守り活動が行われています。また、地域貢献活動の一環として、登下校時の見守りや地域の巡回を行っている民間企業等があります。
学生 |
[事例1] 山陽高等学校(西区)・南観音小学校 ハンドボール部員が月1回、下校時の見守り活動を行っている。 |
[事例2] スリーアローズ(大学生防犯ボランティア団体)(安佐南区)・安小学校 県内の大学生で結成されたボランテイア団体が月1回、下校時の見守り活動を行っている。 |
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[事例3] 広島経済大学(安佐南区)・祇園小学校 学生ボランティアサークルが週5日、下校時の見守り活動を行っている。 |
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民間 企業等 |
[事例4] 株式会社テイケイ西日本(中区)・白島小学校 社員が毎日交代で、登下校時に横断指導や見守り活動を行っている。 |
[事例5] 株式会社広島電鉄(中区)・千田小学校 社員が月3回程度、登校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例6] 広島刑務所(中区)・中島小学校 職員が毎日、登下校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例7] 第一生命保険株式会社(南区)・段原小学校 社員が週1回、登校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例8] 公益財団法人広島南法人会 皆実・翠支部(南区)・皆実小学校 学区内にある事業所の経営者等が月2回、下校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例9] 株式会社ドーゴーチ広島営業所(南区)・楠那小学校 社員が毎日交代で、登校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例10] 株式会社似島汽船(南区)・似島小学校 社員が毎日、船内で見守り活動を行っている。 |
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[事例11] ウィズソルグループ(西区)・南観音小学校 社員が毎日、通勤時にカバン札を着用して見守り活動を行っている。 |
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[事例12] 広島井口明神郵便局(西区)・井口明神小学校 局員が毎日、下校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例13] ヤマトホームコンビニエンス株式会社中国統括支店(安佐南区)・原南小 学校社員が週1回、登校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例14] 山崎製パン(安佐北区)・大林小学校 社員が毎日、登校時に見守り活動を行っている。 |
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[事例15] 中国電力ネットワーク(株)矢野ネットワークセンター(安芸区)・矢野西小学校 社員が月1回、下校時に見守り活動を行っている。 |
5 警察などとの連携による取組
小学校、教育委員会、警察等において、日頃から不審者情報の共有を図るとともに、不審者事案発生時には連携して、児童生徒等の安全確保に取り組んでいます。
◆シンボルマーク、ステッカーについて◆
シンボルマークは、平成17年11月22日に発生した矢野西小学校の事件後に、子どもを地域全体で守る活動の周知と啓発を図るため、見守り活動の統一シンボルとして、広島市立大学大学院芸術学研究科の学生がデザインしました。
ハートは子どもを意味し、それを大人が守っているというデザインで、曲線で柔らかな感じと、ハートでやさしいイメージを持たせることで、見守り活動に参加する人に、子どものことを心から思って活動してほしいとの願いが込められています。
ステッカーは、広島市立基町高等学校創造表現コースの生徒がデザインしました。