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被爆遺構展示館
被爆遺構展示館は、被爆の実相を直接見て肌で感じていただけるよう、原子爆弾による被害の痕跡が残る住居跡やアスファルト舗装された道路跡などを露出展示しています。被爆当時の町並みの遺構を通じ、平和記念公園を訪れる人々に、「この地」にはかつて多くの人が暮らす町があったこと、そして「この地」に暮らしていた人々の日常がたった一発の原子爆弾により一瞬にして失われてしまったこと、そして被爆後の先人たちのたゆまぬ努力により「この地」が平和の象徴としての公園として整備され、平和で美しい町として復興を遂げたことをご覧いただけます。
施設外観(令和4年3月10日現在)
開館日
2022年(令和4年)3月26日(土)
開館時間
4月~7月 | 8:30~18:00 | (4月28日~5月6日は19:00) |
8月 | 8:30~20:00 | (8月5日・6日は21:00) |
9月~11月、3月 | 8:30~19:00 | |
12月~2月 | 8:30~18:00 |
休館日
12月30日及び31日
※モニタリング等のための臨時休館にご注意ください。
料金
無料
遺構を露出展示するための主な取組
・建屋については、なるべく直射日光が入らない構造にするとともに、屋根・外壁には遮断熱シート、ガラスには複層ガラスを使用するなど、建屋そのものの断熱性能を高めています。また、外気の侵入を防ぐため、展示スペース・風除室の内部を正圧になるようにしています。また、展示スペース・風除室の天井・内壁には調湿性能のある部材を用いています。
・劣化しやすい炭化した板材、畳等については、原物は保護土で保護し、その上にレプリカを設置しています。
・遺構面へのカビ等の発生を防ぐため、毎日夜間に30分程度、遺構面に紫外線(殺菌灯)を照射しています。
・環境の変化による遺構への影響を確認するため、モニタリング機器を設置し、温湿度等のデータを取得しています。また、月に1回程度、遺構の変色や変形、カビ、植物の発生の有無の確認等を行うための定期観察を実施しています。
モニタリング等のための臨時休館
被爆遺構の保存のため、モニタリング等を実施する場合は、入場を制限することがあります。また、遺構に損傷があった場合等、急な対応を行う必要が生じた場合は、予告なく休館または開館時間の変更をすることがあります。
定期的なモニタリングの日程(臨時休館等の日程)については、このページで御案内します。
(臨時休館日時)
令和6年8月15日(木)13:00~16:00(モニタリング作業のため)
見学時のお願い
遺構の保存環境(館内の温湿度等)の維持のため、見学時には次のことに御理解・御協力をお願いします。
1、館内(特に展示スペース内)ではエアコンを使用することができません。
2、ドアを開けたままにしないでください。(新型コロナウイルス感染症対策のため、館内での会話は控えてください。)
3、館内に濡れた傘を持ち込まないでください。(館外の傘立てを御利用ください。)
4、館内に飲食物を持ち込まないでください。
5、館内にアルコール消毒液を持ち込まないでください。(アルコール消毒液は館外でお使いください。)
6、館内では、水拭き掃除やアルコール消毒液による消毒はできませんので、館内のものには、あまり触らないようにしてください。
7、遺構の展示箇所に物を投げ入れないでください。(誤って物を落とした場合は、職員にお声がけください。)
館内撮影
・個人的な記録等を目的とする場合は、撮影が可能です。(申請は不要です。)
その他、出版物等に掲載する場合は、来館前に平和推進課に御相談ください。
・開館時間中は、三脚や照明(ライト)等、他の来館者の見学の妨げとなる道具や館内の温湿度等の環境に影響を与える恐れのある道具はお使いいただけませんので、あらかじめご了承ください。
解説映像
広島大学名誉教授 三浦正幸先生による解説をご覧ください。
(1)被爆遺構展示館について(屋外) (4分11秒)<外部リンク>
(2)旧中島地区被爆遺構 露出展示について (12分12秒)<外部リンク>
(3)旧中島地区被爆遺構 解説映像について (5分21秒)<外部リンク>
モニタリング結果の公表
(公財)広島市文化財団に委託して実施しているモニタリング業務の結果をこちらからご覧いただけます。
関連情報
平和記念公園における旧中島地区被爆遺構の展示整備に関する懇談会
リーフレット
Exhibit Facility for Atomic-Bombed Remnants [PDFファイル/5.11MB]
所在地
広島市中区中島町 平和記念公園内 (広島平和記念資料館東館の北側)