食中毒を疑った時は
1.医師、医療機関の方へ
食中毒患者またはその疑いのある者を診断したときは、ただちに保健所に届出を行ってください(食品衛生法第63条)。
報告事項
- 医師の氏名、医療機関名(住所)
- 患者の氏名、住所、年齢
- 食中毒の原因(疑いも含む)
- 発病年月日
- 診断年月日、時刻 等
食中毒届出、連絡先
広島市保健所 食品保健課
電話: 082-241-7434
ファクス: 082-241-2567
ダウンロード
-
食中毒患者等届出票 (PDF 78.8KB)
(広島市様式)
参考
医師、医療機関向けパンフレット
2.消費者の方へ
食中毒になると、どんな症状が出るの?
- 一般的には、下痢、嘔吐、腹痛等の症状が出ます。
- 食べてから発症までの時間(潜伏時間)や症状は、原因によって異なります(直前の食事が原因とは限りません。)。
【参考】「食中毒の基礎知識」
食中毒の症状が出たら、どうすればいい?
- 下痢や嘔吐をしたら、しっかり水分をとりましょう。
- 自分で勝手に判断して薬を飲むのはやめて、まずはかかりつけのお医者さんに診てもらいましょう。
- 休日や夜間の際は、こちらを参考にしてください。
【参考】「広島市 休日・夜間救急医療」 - 食事内容や症状については、医療機関もしくは保健所へ御相談ください。
広島市保健所(食品保健課) 電話: 082-241-7434
原因として飲食店が疑われる場合は?
原因の追及、被害の拡大を防止するため、発症状況などの調査にご協力いただくことがあります。
調査内容
- 発症状況(発症日時、症状)
- 食べた物の内容、行動調査(健康者にも実施)
- 検便 等
※食中毒の原因については、患者の調査結果及び施設の調査結果を疫学的(注)に解析して判断を行います。
(注)発病の時間、場所、人等を調べることにより、病気とその要因と考えられるものの(食品)の関係を解析し、関係性を証明します。
家族にうつさないためには
- 調理の前、食事の前、トイレの後、便や吐いた物に触った後には、よく手を洗いましょう。
- 食中毒にかかっているおそれのある人は、家族の後にお風呂に入るようにしましょう。湯舟のお湯は毎日かえましょう。
3.食品事業者の方へ
- 施設の利用者等から食中毒等の申し出があったときは、保健所へ報告してください。
広島市保健所(食品指導課) 電話: 082-241-7404 - 利用施設が原因として疑われる場合は、保健所が施設の調査を行います。
調査内容
- 提供した食事内容、調理工程
- 食品、器具、調理従事者等の食中毒菌検査
【参考】「広島市衛生研究所 生物科学部」 - 食材の仕入れ先 等
※原因施設、原因食品等については、施設の調査結果及び患者の調査結果を疫学的(注)に解析して判断を行います。
(注)発病の時間、場所、人等を調べることにより、病気とその要因と考えられるものの(食品)の関係を解析し、関係性を証明します。
4.食中毒調査の流れ
(1)医師、市民、消防署等から保健所に連絡
患者の発症状況等を確認します。
(2)保健所職員が調査
- 患者の聞き取り調査(発症前の食事内容、行動等や患者便の検査)を行います。
- 原因として飲食店等の営業施設が疑われる場合は、施設への立ち入り調査を行います。
(3)原因特定
調査結果をもとに、原因施設、原因食品、病因物質を特定します。
(4)施設への対応
- 飲食店等が原因の場合、営業禁止や停止、原因食品の回収、施設の衛生指導などを行います。
- 家庭での食事が原因と判断した場合、家庭での食中毒予防方法等についての指導を行います。
【参考】「食中毒予防」
5.参考(よくある食中毒の原因と症状)
カンピロバクター
特徴
- 少しの菌でも発症する。
- 動物に広く分布する。(牛、鶏、豚、ペット等)
原因となりやすい食品
- 生肉(肉の刺身など)
- 加熱不足の肉
主な症状
腹痛、下痢(水様便、血便)、発熱等
【潜伏期間】
2~7日
腸管出血性大腸菌 O157、O111など
特徴
- 強い毒素を出す。
- 子どもや高齢者は重症となることがある。
原因となりやすい食品
- 生肉(肉の刺身など)
- 加熱不足の肉
主な症状
腹痛、下痢(水様便、血便)、発熱等(HUSを併発し、重症の場合は死亡することもある)
【潜伏期間】
4~8日間
サルモネラ
特徴
動物やヒトなどに広く分布する。
原因となりやすい食品
- 生卵、加熱が不十分の卵料理
- 加熱不足の肉
主な症状
下痢(水様便、緑色便)、発熱(高熱になりやすい)、腹痛等
【潜伏期間】
8~48時間
黄色ブドウ球菌
特徴
- ヒトの傷口や鼻の中などにいる。
- 食品についた菌が増え、毒素を出す。
原因となりやすい食品
おにぎり、お菓子、お弁当(主に手作りのもの)
主な症状
吐き気、嘔吐、腹痛等
【潜伏期間】
1~5時間
腸炎ビブリオ
特徴
- 塩分を好み、海水中にいる。
- 夏に増え、増えるスピードが速い。
原因となりやすい食品
魚や貝の刺身など、生の魚介類(主に塩分のあるもの)
主な症状
激しい腹痛、下痢、嘔吐等
【潜伏期間】
8~24時間
ノロウイルス
特徴
- 10月から4月頃にかけて集団発生。
- ヒトのみが感染するウイルス性食中毒
原因となりやすい食品
- 十分に加熱されていない食べ物。
- 二枚貝
主な症状
嘔吐、吐き気、下痢、腹痛等
【潜伏期間】
24~48時間
その他の食中毒についてはこちらのリンクを参考にしてください。
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉局保健部 食品保健課調査係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(調査係) ファクス:082-241-2567
[email protected]