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広島市の姉妹都市 ホノルル市（アメリカ合衆国）
姉妹都市提携年月日
昭和34年（1959年）6月15日（広島市議会決議の日）
基礎データ
- 人口
約100万人 - 面積
約1,556平方キロメートル（広島市の約1.7倍） - 位置
太平洋の中心に位置するハワイ諸島で3番目に大きいオアフ島に所在 - 気候
1年を通じて温暖で、貿易風のため快適な気候に恵まれる。1月の平均気温22.7℃、8月は27.4℃と季節の変化があまりない。
プロフィール
ハワイ州の州都であるホノルルは、同州の政治、経済の中心地であり、州人口の約70％が暮らしています。ホノルルとは「避難港」を意味するハワイ語で、かつては捕鯨船の補給地でもありました。美しい風景とリゾート地、また1年を通じて快適な気候が多くの観光客を引き付けています。
ハワイは世界中から多くの移民を受け入れた土地で、ヨーロッパ系、アジア系、ポリネシア系の様々な民族文化が融合した多文化社会です。日本からも明治18年（1885年）から27年（1894年）までの10年間に約3万人の人々がサトウキビ農業などに従事するため移住しましたが、その3分の1あまりが広島の出身者でした。
産業は、観光産業や商業が中心で、その他パイナップルや砂糖の関連工業があります。太平洋の中心に位置するという地理的特性を生かして、観光・リゾート都市としてだけでなく、アジア・太平洋地域における海空交通の要衝として、また、環境保全や都市問題などの分野で、更なる発展を目指しています。
提携の動機・経緯
ホノルル市は広島市の最初の姉妹都市です。
戦後、日本と米国との人的交流や文化交流が活発になってきたこと、また、1950年代に米国のアイゼンハワー大統領が提唱した「People to People Program」、すなわち、世界平和に向けて各国の市民が直接に交流し、理解し合うため、アメリカの都市と外国の都市との姉妹提携を奨励する運動などを背景に、日米間で提携の気運が高まってきました。
昭和34年（1959年）5月19日にホノルル市議会が本市に対する姉妹提携招請決議を行い、本市に提携を申し入れました。これを受けて、同年6月15日に広島市議会において、人口規模もほぼ匹敵し、ホノルルに広島出身者が多く互いに親近感が強いことなどから、「両市民の連繋によって・・・相互の信頼と理解を深め、もって日米両国間の友好親善に資することを確信」し受諾決議を行ったことによって、提携が成立しました。
交流の経過
提携後、現在まで50年以上継続している青少年の相互訪問交流をはじめ、観光親善大使を含む市民使節団や高校生親善使節団の派遣などを通じて友好を深めてきました。近年では、二国間交流団体同士の提携や小学校同士の交流、さらには大学間の学術交流なども行われています。さらに、慈善活動団体同士などの提携や、大学野球親善試合の相互開催など、幅広い分野での交流が行われています。こうした交流において、県人会を中心とした広島出身者やその後継者が一貫して中心的な役割を担ってきました。
また、商工会議所同士の提携をきっかけに経済界の活発な交流も行われています。平成13年（2001年）には、両市の末永い友好のシンボルとして、広島商工会議所、広島県と共同で世界遺産・宮島の鳥居レプリカを寄贈し、現在では両市民の絆の深さを示すランドマークとなっています。
平成23年（2011年）8月には、ピーター・カーライル市長が、ホノルル市長として初めて平和記念式典に参列されました。さらに、10月には、両市間の経済交流を推進してきた、広島商工会議所とホノルル日本人商工会議所が姉妹提携30周年を迎え、ホノルル日本人商工会議所一行が来広され、記念式典が行われました。
平成24年（2012年）6月には、市長をはじめとする経済交流訪問団がホノルル市を訪問し、両市間の経済交流に関する意見交換を行いました。平成26年（2014年）8月には、カーク・コールドウェル市長が平和記念式典に参列されるため来広され、本市から特別名誉市民称号を贈呈しました。さらに、平成26年（2014年）11月には、一層の連携を図るため、安佐動物公園とホノルル動物園が姉妹動物園提携を結び、これまでオオサンショウウオやスミレコンゴウインコの動物交換を行っています。
令和元年（2019年）7月には、姉妹都市提携60周年を記念して、市長を始めとする本市代表団、芸術団及び経済交流団がホノルル市を訪問し、姉妹都市提携60周年記念セレモニー等に参加するとともに、芸術団の公演や広島広域都市圏特産品プロモーションを実施しました。今後も更なる交流の推進が期待されます。
姉妹都市提携60周年記念セレモニーにて（2019年7月）
姉妹都市提携60周年記念被爆樹木植樹式にて（2019年7月）
