広島市長がホノルル市を訪問しました(2023年12月1日ー12月2日)
1 概要
令和5年(2023年)12月、松井広島市長が米国ホノルル市を訪問しました。同市滞在中は、令和5年6月に締結した広島平和記念公園とパールハーバー国立記念公園との姉妹公園協定に沿った今後の取組について関係者との協議を行うとともに同公園を視察しました。また、姉妹都市であるホノルル市長等との面会を行いました。
本市では、これらの訪問を通じて、両公園及び両市の協力関係をより強固なものにし、核兵器のない平和な世界の実現に向けた取組の具現化を図っていきたいと考えています。
2 訪問者
松井広島市長、香川公益財団法人広島平和文化センター理事長 ほか2名(通訳1名含む。)
3 滞在中の行事等
(1) トム・レザーマン パールハーバー国立記念公園管理監督者等との協議及び同公園視察
松井市長がパールハーバー国立記念公園を訪問し、トム・レザーマン パールハーバー国立記念公園管理監督者等と今後の交流内容等について協議するとともに、同公園を視察した。
- ア 協議内容
広島市側から以下の案を例示し、合意できるものについては、来年度から予算措置することを提案した。- 青少年の交流(ホノルル市を訪れる広島市からの青少年はパールハーバーを、広島市を訪れるホノルル市からの青少年は平和記念公園を、それぞれ訪問することを含む)に係るプログラムを作成する。
- 企画展(被爆の実相とともに、その後の復興などの展開を含む)を開催する。
- 被爆樹木と証言樹木(真珠湾攻撃時、付近に生えていた樹木)との交換を行う。
- イ 視察
レザーマン管理監督者の案内で、ユタ記念碑、オクラホマ記念碑、ビジターセンター、アリゾナ記念館を視察した。

(2) リック・ブランジャルディ ホノルル市長との面会
ホノルル市庁舎にて、松井市長がリック・ブランジャルディ ホノルル市長と面会した。同市長は、2021年に就任し、松井市長とは初めての面会である。
松井市長は、ブランジャルディ市長に対し、
- 毎年開催している「ホノルルの日」にビデオメッセージを寄せていただいていること
- 今年8月にホノルルで開催されている広島追悼平和式典に出席していただいたこと
への謝意を述べた。また、平和記念公園とパールハーバー国立記念公園の姉妹公園提携では若者の交流に力を入れながら、広島市とホノルル市の関係をより良いものにしていきたいと決意を示し、若い世代同士の理解を深め、仲良くする状況をつくり出すことが我々の責任であると述べた。
ブランジャルディ市長は、姉妹公園提携に関する松井市長の考え方に賛同するとともに、両市の関係は重要であり、2021年1月の就任以来、コロナの打撃を受けたホノルル市の経済の立て直しに専念していたため海外出張は一度もできていないが、最初の海外出張先として必ず本市を訪れたいと述べた。

(3) 兒玉良則在ホノルル日本国総領事との面会
松井市長が、兒玉良則在ホノルル日本国総領事に対し、平和記念公園とパールハーバー国立記念公園の姉妹公園提携の経緯や今後の交流の方向性などについて説明した。兒玉総領事は、コロナの影響や高い宿泊税等により、日本人留学生等が大幅に減っている中、青少年を中心とした交流を行う姉妹公園提携への期待を示し、この提携を突破口として、より多くの若い人たちにハワイを訪問してもらえるよう取り組んでいきたいと述べた。また、兒玉総領事は、レザーマン管理監督者とは親しい仲とのことで、協力できることがあれば連絡してほしいとの申し出があった。
(4) オハナアーツ関係者との面会
オハナアーツはホノルル市を拠点に活動する小中高生たちのミュージカルグループで、今年9月、本市において、佐々木禎子さんをテーマとした「“平和は翼に乗って”佐々木禎子の物語(Peace On Your Wings)」を上演している。
当日はグループの責任者のほか、本市で公演した子供たちも参加しており、各自が広島での印象を発表した。松井市長は、広島での素晴らしい公演について謝意を述べるともに、子供たちに、広島での思い出を大切にして、家族や友人にその経験を伝えてほしいと述べた。また、被爆80周年には再度広島で公演をしてほしいと希望し、先方からも前向きに検討していきたいと回答があった。

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